いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

住設保証に困る!<上>(新築篇)<60年保証は有償メンテが必須になる>

「住宅設備の保証もある」

 

困ったことがあった。

 

家を建てるときに気になることはいくつもある。はじめに気にするのは予算だけれども、予算ばかりはどうにもならないからおくとして、鉄骨にするか、木造にするか、という選択から、木造であれば軸組かツーバイフォーあるいはシックスか、基礎は布基礎かベタ基礎か、外壁は、屋根材は、そしてデザインはどうするか。そして家の中になったらなったで、サッシはどうする、床材はどうする、壁は、などなど大きな部分でもたくさんある。

 

そんな何をどうするのか、という選択肢の中に住宅設備というのもある。キッチンや洗面台やらトイレもそうだけれど、24時間換気が義務付けられたというのもあって、冷暖房をどうするのかというのは大きな問題になってくる。寒冷地であれば床暖房は必須になるのかもしれないし、温暖な地域であれば全館空調を選ぶ人も多いと思う。

 

我が家の場合は、温暖な地域ということもあったし、一つ一つの部屋を小さくしても、部屋数を増やしたということもあって、全館空調を採用することにした。

 

木造、そしてツーバイシックス、ベタ基礎、全館空調、細かい間取りとなってくると、それを満たすハウスメーカーも絞られてくる。そして、有償も含めた保証も長い方がいいということで、60年保証をうたっている三井ホームさんになった。60年保証なら僕や妻が百歳くらいまで生きたとしてもギリギリ保証される。まあ、僕らのことはいいとしても、自閉症児の長女が家を出ない可能性も考えると、保証は長ければ長いほどいいような気がした。

 

長期保証は三井ホームを選ぶ決め手になった気もする。定期的に有償でのメンテナンスが必須になる保証ではあるけれど、保証がないよりはいい。

 

僕は年配の人たちとの付き合いが多い。最高齢で90歳の方とも仲良くしている。その方が75歳の頃からの付き合いだ。75歳のときに、家のリフォームがしたいと言っていた。そのときから、確かに、家のあちこちがガタついていたようにも思う。僕も若かったので、日曜大工みたいな感じで縁側を直したり、玄関の建て付けを直したりしていたけれど、屋根や壁、床のことはどうにもできなかった。

 

その方がリフォームの見積もりをとったら、1000万円以上かかると言われたらしい。必要な部分だけを直したいと言っても、そのくらいの金額だったという。当時は定期的なメンテナンスなんてしている家も少なかっただろうから、木造の家だとシロアリの被害も手がつけられなくなって、床が沈んだりして、やっとリフォームする気になったのだろう。定期的にメンテナンスしていたら10年ごとに防蟻処理などをして、75歳になったときにもろもろ直すと、1000万円ということにはなっていなかったかもしれない。

 

僕らの保証にしても、定期的なメンテナンスの総額を合わせたら1000万円くらいかかってしまうのかもしれないけれど、75歳で急に1000万円と言われるよりはまだいいような気もする。それに、物価や人件費は上がる一方なのだから、10年ごとに費用を負担するようがいいような気もした。最終的には同じ金額だったにしても、不具合の多くなった家に住み続けることの負担はまた別にある。そんなことを考えると、金額だけで見ても仕方ないかもしれない。ゲームじゃないのだから。

 

そういうことを考えて、三井さんの60年保証に惹かれた。

 

この保証に関しては問題ない。営業さんからも、そして打ち合わせでも、定期メンテナンスのおおよその費用は聞いていたし、どんなメンテナンスや補修になるのかというのも説明は受けた。防蟻処理や壁の塗り直し、基礎のチェックや、屋根の張り替えがその都度あることなど、なかなか想像しにくいけれども、説明はうけた。太陽光の10年後以降については三井さんからの説明はなかった。

 

太陽光はリクシルさんから説明があるのだろうと思って、太陽光パネルの10年後についてリクシルさんに聞いてみた。10年後の太陽光パネルは僕らのものになる、そのパネルに蓄電池をつけるかどうするか、みたいな話は、リクシルさんの未来発電のサービスがまだ10年経っていないので、リクシルで蓄電池の販売をするかどうかなどは分からないらしい。決まっているのは、太陽光パネルは10年後には僕らの物になるということくらい。そうなると、太陽光パネルのメンテナンスや交換みたいなことが僕らの負担になるということなのだろう。お金がかかりそうだ。このあたりの費用を考えて、太陽光パネルをつけない人もいると思う。

 

住設保証に困る!<中>(新築篇)に続きます。