いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

暖房に困る!<1>(新築篇)<全館空調で過ごす冬はどんな感じだろうか?>

「全館空調は快適だ、あったかい、あったかいけれど」

 

困ったことがあった。

 

我が家は全館空調を採用している。空調関係の仕事をしている弟からは、「全館空調はやめておけ」と言われたし、一条工務店の営業さんからも全館空調の問題点は聞いていた。それに前に一度建てた家でも、高気密高断熱の家であるなら、全館空調は不要だという結論に至っていた。全館空調にしたのは、弟の意見に逆らうためでも、一条さんの営業さんのネガティブトークに反発したわけでもないし、一度、家を建てたことがある経験から必要だと思ったというのでもない。どちらかと言えば、いまでも家を建てるなら全館空調ではない方がいいと思っているくらいだ。

 

それでも、全館空調にした。

 

理由は前に書いたことがあるけれども、我が家の間取りが全館空調向きと言いますか、個別エアコンに不向きな間取りになっているというのがある。

 

我が家は、子供三人の個別の部屋を作り、そして夫婦も個別の部屋を作るという大方針が最初からあった。そのため、リビング以外にも最低5つの部屋が必要になる。それに夫婦の寝室も入れると6部屋となる。これをどうにかこうにか作ることにした。もちろん、それぞれの部屋が小さくなる。個室は大きい部屋の夫婦の寝室が5畳くらい。子供達の部屋は4畳だ。

 

小さい部屋がたくさんあると、どうしても個別エアコンがつけにくい。個別エアコンをつける位置もそうだけれども、エアコンのために壁に何箇所も穴が開くことにもなる。

 

僕の気密性や断熱性のこだわりは、そこまで大したこだわりではないのだけれども、それぞれの素材で気密性を高めるということはほどほどにして、というのも全体を見ずに、断熱性能や機密性のだけを特化してあげようとすると、壁の中の結露などの思わぬ状況が数年後に発覚するかもしれないということから、ある程度の気密性断熱性を持つ壁や断熱材であればいいと考えているという程度だ。素人考えなので、家を建てるためにこのブログを見てしまった人は、僕の素人考えは、そんなことを書いている素人がいたなあ、くらいにして設計士さんにきちんと相談した方がいい。

 

そんな素人考えの僕は、足し算による気密性、断熱性を高めるやり方ではなく、引き算をできるだけしないやり方にしようと考えた。引き算と言われても何? と思われるかもしれないから、単純に言ってしまうと、壁に穴を開けない、断熱材の隙間を増やさないようにする、というものだ。具体的には、外壁に接する面にはコンセントすらもあまりつけないようにするということ。

 

引き算をしないようにする僕からすれば、エアコンをつけることで外壁を貫通させる穴は少なくしたいと思うのも当然の話で、そうなると、それぞれの個室6部屋とリビングを合わせて7つのエアコンをつけるというのはなかなかハードルが高い。うちの間取りの場合は、個室エアコンは向いていない、と思うことの理由でもある。あと、室外機が要塞みたいになりそうなのも気になった。

 

個室エアコンが向いている家というのもあるだろう。そもそもの個室が少ない間取りであるとか、断熱性気密性を足し算でガンガンと高めて行く家なら、個室エアコンもいいと思うし、個室エアコンの最大のメリットは、故障のときのリスクが回避できるというものだ。弟が全館空調をやめた方がいいと言ったのは、全館空調が故障したときのことを考えるとちょっと危ないというものだった。あとは、全館空調のダクトも修理や改修のときにはちょっと手間なるとかそんなことも言っていたかもしれない。全館空調にはリスクがある。

 

暖房に困る!<2>(新築篇)に続きます。