自閉症児篇
「要件は聞いてくれたけれど...」(長女3歳9ヶ月) 困ったことがあった。 自閉症児の長女が保育園に通うために、東京から名古屋の保育園に長女を連れて見学や面談をし、障害児であることを説明し、必要な配慮についても話した。中には、障害児というだけで入…
「社会福祉協議会も地域差、担当差がある」(長女3歳9ヶ月) 困ったことがあった。 長女が通う保育園は合理的配慮をするつもりがない保育園だった。その理由は、「子供はみんな一緒」ということで、どんな子供も特別扱いはしない、という平等精神に基づくも…
「言語認識が遅れていると何度言えばいいんだろう」(長女3歳9ヶ月) 困ったことがあった。 長女は自閉症と軽度知的障害と診断されている。どちらも見ただけでは、定型発達の子供と区別はつかないものだ。障害者差別解消法のパンフレットなどにも、見た目に…
「考えてみると切なくなる言葉もある」(長女3歳10ヶ月) 困ったことがあった。 長女の言葉は順調に増えていた。ただ、自分の欲求はまだ上手く伝えられないため、クレーン行動や、突然泣き出したりすることなどが多かった。 言葉による認識が遅れているとは…
「長女の言葉が突然増えてきた」(長女3歳6ヶ月) 困ったことがあった。 長女はなかなかしゃべってくれなかった。1歳6ヶ月あたりでも発語がないため、ベビーサインなどで意思疎通を図っていた。「もっと」や「水」、「食べたい」など、限られた単語だけれど…
「統合保育の理想と現実と嘘と誤魔化し」(長女3歳6ヶ月) 困ったことがあった。 長女が入園してから、保育についての面談があった。僕らもいろいろと聞きたいこともあったし、自閉症児である長女の保育で保育士さんも戸惑っていることもあるかもしれないと…
「障害児の保育は15時まで」(長女3歳5ヶ月、1歳4ヶ月双子) 困ったことがあった。 新しい環境になかなか馴染めない自閉症児の長女には申し訳ないけれど、妻の仕事の都合でまた引っ越すことになった。東京からボストン、また東京、そして名古屋。名古屋か…
「療育の方針もいろいろ」(長女3歳) 困ったことがあった。 発達障害や自閉症、知的障害、身体障害など、障害や症状に合わせて、いろいろな療育がある。どこの療育に通うか検討し、見学し、面接したりして療育に通う。 長女の場合は、自閉症と軽度知的障害…
「病名がついちゃうのは...」(長女2歳5ヶ月) 困ったことがあった。 長女はアメリカで自閉症(オーティズム)と診断された。アメリカでは1歳半から自閉症の診断がされるが、日本では3歳くらいにならないと診断はされないらしい。診断されるまでは様子見と言…
「食べることに興味を持たせる」(長女2歳) 困ったことがあった。 長女は偏食だ。これも例によって「子供はみんなそう」という話になってしまう厄介な問題だ。 離乳食作りから子供の食育まで定型発達でも非定型発達でも苦労している人は多いだろうから、偏…
「石を一生懸命並べていた」(長女1歳1ヶ月) 困ったことがあった。 寒くなってきて、公園に行くのも辛くなってきた。しかし、家にずっといるわけにもいかない。大雪などで外に出られなくなる日もあるボストン。少し寒くなってきたとはいえ、外に出て遊べる…
「子供はみんな水遊びが好き」(長女1歳9ヶ月) 困ったことがあった。 長女は水遊びが好きだった。自閉症児はなぜ水遊びが好きなのかどうなのかと調べてみれば分かるのかもしれないけれども、ここは自分の記憶を掘り起こすだけでも心当たりはたくさんある。 …
「お気に入りの物をあげてしまう」(長女3歳、双子11ヶ月) 困ったことがあった。 長女は3歳になった。帰国して半年くらい経ったということもあり、ずいぶんと落ち着いてきた。また、保育園で他の友達と遊ぶことも増えてきて、以前のように突然、泣き出して…
「言語の療育に通うことになった」(長女2歳8ヶ月、双子7ヶ月) 困ったことがあった。 長女は言語が遅れていた。言語が遅れていると言うと「3歳になるまで喋らなかった」など、それぞれの体験談を教えてくれる人もいる。僕の弟も3歳になるまで喋らなかった。…
「自閉症児の感覚過敏は見守ってください」(長女2歳) 困ったことがあった。 自閉症児に限らず、子どもは風の子、元気の子ということで冬に薄着でいる子はいる。暑がりな子に上着を着せるのは手間がかかるものだ。自閉症児の場合は感覚過敏やこだわりが強い…
「療育に否定的な保育園もある」(長女2歳7ヶ月) 困ったことがあった。 アメリカにいるときに、帰国後の保育園を探していた。資料提出や見学などが条件になっているところが多く、認可保育園に入ることはむずかしかった。そのため、海外からの手続きでも平…
「子どもは欲しくないと思っていた」(長女1歳6ヶ月) 困ったことがあった。 長女は生後5ヶ月からアメリカにいる。僕と妻の子育てもアメリカではじまったようなものだ。特に発達に関しては、日本での情報はあまり知らなかった。母子手帳の発達の目安などは参…
「目標は達成できなかった」(長女2歳) 困ったことがあった。 1歳6ヶ月をすぎても、長女の発語はなかった。「あー」とか「うー」とかそう言ったのはあるし、「ダー」という発声もあったが、単語として聞き取れるものはほとんどなかった。 「ダー」と言う言…
「子供同士でよくあること」(長女2歳6ヶ月) 困ったことがあった。 長女が通っている保育園には、園児1人1人に食べ物や動物のマークが割り当てられている。このマークは園児が選ぶものではなく、入園したときに決まっていた。 長女は金魚のマークで可愛らし…
「ベビーサインを覚えよう!」(長女1歳6ヶ月) 困ったことがあった。 長女は発語が遅れていた。自閉症というのもあるが、もう一つは日本語と英語という二つの言語の中で育っているというのもあるような気がしていた。バイリンガルは発語が遅れるという話を…
「テンプレな会話はときに残酷だ」(長女1歳3ヶ月) 困ったことがあった。 長女の発達の遅れに気がついて、アメリカ人の友人に相談するとアーリーインターベーション(早期介入)というのがあるということで利用することにした。 アメリカだからなのか、スト…
「アーリーインターベーション(早期介入)という考え」(長女1歳2ヶ月) 困ったことがあった。 長女の話はとてもしにくい。話しにくい話ならしなければいいだろうし、黙っていればそれで済むのならそれで済ませればいいのかもしれない。 何度も何度もそう思…