ダウンライトに困る!<6>(新築篇)<やっとダウンライトのこと>
ダウンライトに困る!<5>(新築篇)の続きです。
ハウスメーカーで家を建てるときには、標準仕様でいいものもあれば、オプションでグレードアップしたいものもある。または標準仕様の中でもダウングレードして予算を調整することもある。そんな足し算と引き算の中で家はできる。ダウンライトのような基本的には標準仕様のものであっても、ちょっとした違いがある。またそもそもダウンライトが嫌だと言う人もいるだろうが、ダウンライトなしでも家は建つ。僕らの場合は、ダウンライトを用いながら、それからまたちょっとダウングレードした。もしかしたらダウングレードじゃなかったかもしれないけれども、ちょっと記憶が曖昧だ。
困ったことがあった。
ダウンライトの明かりは全体的に明るくなるという利点があるが、僕のような明かりに弱いタイプには眩しすぎる。リビングにダウンライトをつけていないのは、リビングには明るさ調整が可能なものにしたかったからだ。最初に建てた家ではリビングもダウンライトにして、明かりは調整可能なものではあったけれども、天井についているダウンライトはちょうどいい明るさに調整したとしても、光源の眩しさを感じてしまった。そんなことからリビングなど光源が目に入りやすい場所では極力、ダウンライトは避けたいと思っていた。幸い、リビングは勾配天井(オプション)にしたため、勾配天井にも明かりが指すような棒状のライト(蛍光灯のLEDバージョン)をつけることにした。もちろん明るさは調整できるタイプだ。このライトは気に入っている。まあ、このライトも僕に合わせると部屋が暗くなり、妻に合わせると明るくなりすぎるというものなので、明かりはやはり人それぞれだ。とはいえ、人それぞれに合わせられるようにするというのが大事かもしれない。
ダウンライト自体のメリットデメリットを理解した上で、ダウンライトを取り入れることにした。あとは設計などで必要なダウンライトの数を計算すると、比較的安価とはいえ、必要な数のダウンライトを設置するとなるとそれなりに費用がかさむ。ダウンライトを減らすということも考えられるが、僕のように光に弱いというのであればそれでいいが、妻のように暗闇に弱いタイプだと不便になる。ダウンライトの数は減らさない方向になった。ここで選択肢が現れる。
ダウンライトもLED球が交換可能なダウンライトと、交換不可能なダウンライトがあるようだ。はじめて家を建てたときには、LED電球が交換可能なソケットタイプしかなかったと思うから気にもしていなかった。10年以上前と今ではダウンライトもLED電球もだいぶ違っているのかもしれない。そういえば、10年前に建てた家では、4年くらいでLED電球が切れた。一箇所だったから何かの不具合だったのか、それとも寿命だったのかも分からない。ボストンでも玄関のLED球が切れたので付け替えると、1ヶ月くらいで切れたこともあった。その後、また別のものに付け直したら退去するまでの1年くらいは切れることはなかった。物による当たり外れだったのか、なんなのかは原因を究明していないから分からない。
ダウンライトの費用を抑えるためには、LED電球が交換可能なダウンライトよりも、交換不可なダウンライトの方がいいと言われた。LEDの電球は発売された当初から何万時間とか言っていながらもボストンでは1ヶ月だったり、10年以上建てた家では4年だったりとしたものだから、交換不可のダウンライトにすることには抵抗があった。そのことを営業さんや設計士さんに話すと、「いまのLED球でそんなにすぐに切れることはあまり聞かない」ということだった。といっても、ダウンライトの中の電球が切れることはあるだろう。交換不可のダウンライトにして、電球が切れたらどうするのか、と聞いてみると、「ダウンライト本体ごと交換する」ということだった。これは大変じゃないか? と思った。
電球交換が可能なダウンライトと交換不可のダウンライトの金額差を出してもらうと、細かい数字は忘れてしまったけれども、そこそこの金額になっていた。予算オーバーであれやこれやと削っている最中の僕は、交換不可のダウンライトを選ぶことにした。「10年くらいは持ちます」とのことだった。
そして、家が経って3年。ダウンライトを見ながらふと「10年」という数字が浮かんできてしまった。家を建てるときには「10年」なんてかなり先だと思っていたが、育児や家事に追われていると、その「10年」が確実に、それもなかなかの速度で近づいてくることにハッとしてしまう。あと7年もしたら、これらの大量のダウンライトを交換しなければならなくなる。ダウンライト代金だけでなく工事代金も必要になるだろう。有償メンテナンスのときにメンテナンスとともに取り外しと取り付けをすることになるのかもしれない。そういえば、家を建てるときには、10年後に交換不可のダウンライトから交換可能のダウンライトに変えることは可能かどうかを聞いたと思うけれども、そのときも「それはできないと思います」ということだった。なぜ出来ないのかは分からないが、実際の10年後にはできるようになっているかもしれない。
交換不可のダウンライトを見ながら、果たして、このダウンライトにすることは仕方ない選択(予算削減)としてよかったのか悪かったのか、いまも判断できていない。ダウンライトのLED電球の交換にしても、天井の高くにあるダウンライトの交換は、いまの僕なら大丈夫だろうけれど、60歳、70歳を超えたときには自分でできるかどうかも怪しいものだ。そう考えれば、交換不可のダウンライトでもいいようにも思える。自分で電球を交換しようとして脚立から落ちて怪我でもしたら大変だ。そういえば、ボストンに住んでいたアパートメントでも電球交換は「体が不自由かお年寄りの場合のみ管理人がする」と言っていた。電球交換ひとつとっても、数年後の未来を考えなければいけないのだろう。いつまでも若いわけではないのだから。そう考えると、交換不可のダウンライトで十分かもしれない。あとは、本当に10年もつのかどうかだ。
ダウンライトに困る!<5>(新築篇)<標準仕様で満足ができるのか?>
ダウンライトに困る!<4>(新築篇)の続きになります。
話がなかなかダウンライトに行かないけれども、家を建てる上で工務店にするにしろ、設計事務所にするにしろ、ハウスメーカーにするにしろ、自分たちが何をしたいのかを知ることは大事なことではあるのはもちろんだが、施工会社の性格を知ることも同じように大事なことでもある。施工会社の性格を知ると言ってもなんのことやらだろうけれど、施工会社がどういう施主に選んで欲しいと思っているのかを知ることといえばいいのだろうか、そのあたりは相性みたいなもので、施主側と施工会社の性格の相性がよければ互いに満足できるという話だ。
いくら施工会社の理念がよかったり、デザインがよかったりしたとしても、その施工会社と一緒に作る施主側との考えや価値観に隔たりがあるようであれば、家は建たない。そんな事例を見てしまった。値段が安ければ安いほどいいという施主は値段が安いことを売りにしている施工会社でお願いするとしても、標準仕様の質は見た方がいい。標準仕様の質が低い場合は安いが少しでも住みやすくするためにはオプションで質を上げなければならないというような施工会社であれば、それは「安く」はない。安く作りたいという施主の希望とは実は反していることになる。それが互いを知るということなのだろう。
困ったことがあった。
いつものように話が遠回りだがもう少し続けてみる。ハウスメーカーで家を建てるときに大事なのは、「標準仕様」と「オプション」のバランスだ。一条さんは「標準仕様」特化だと思うし、名前を伏せたハウスメーカーは「オプション」特化なのだろう。三井ホームに関しては、こちらも「オプション」の選択肢は多いので、どちらかと言えば「オプション」特化よりかと思われやすいが、三井ホームで家を建てた僕の正直な感想は「バランス」型だ。三井ホームさんが必要だと思った設備が「標準仕様」となっており、施主の希望があればやるというのが「オプション」というものだ。わかりやすく例を出すと、窓サッシの場合、一条工務店であれば「標準仕様」が樹脂のトリプルサッシであるが、三井ホームの場合は寒冷地域であればトリプルサッシが「標準仕様」となり、温暖な地域などでは混合の二重サッシが「標準仕様」となっている。地域によって「標準仕様」を変えているというもので、全国で多くの施工をしてきた三井ホームなりの答えなのだろう。
三井ホームの「標準設備」は理にかなっていることが多い。オプションはあくまで施主のこだわりや憧れを叶えるために行うものだ。また、施主が三井ホームのオプションにないものを取り入れたいと言っても、一緒になって調べてくれるし、インテリアコーディネーターさんからの提案もあるため自由度も高い。三井ホームの「オプション」は幅が広い。それもこれも、「標準設備」に対して三井ホーム側が合理的な理由を持っているためだと思う。中には建材や設備のメーカーと組んでキャンペーンなどもやっていることもあるが、「標準設備」の中にある選択肢が減るわけでもない。「標準設備」の中でどのメーカーにするか、というときに、「こちらもメーカーであれば、いまはこういうキャンペーンをやっています」みたいなアナウンスが入る程度だ。
そんな感じで僕は「標準設備」の中で選んだり、「オプション」にしてみたりと、細々と決めていた。窓サッシについても個人的にも調べてみて、営業さんに質問をした。僕が調べた窓サッシの後継がもう直ぐ発売になるので、そっちにしましょう、などそんな相談もできた。これだけまめに話し合ったのだから、今の家に対する不安や不満はあまりない。が、そのときには何も思っていなかったことが最近、ちょっと心配だ。ダウンライトについて、と書きながら、また説明過多な寄り道をしてしまった。
ダウンライトももちろん「標準設備」だ。いまの家ではダウンライトが普通になっていて、ダウンライトがいい、ダウンライトが悪い、などさまざま言われているけれども、僕はダウンライトは悪くないと思っている。とくに子供が多かったりすると、全体を明るくするダウンライトは子供にとっていいような気もしている。僕自身は明るいのが苦手なので、自分の部屋はダウンライトをつけていないし、子供部屋も寝室にもダウンライトはつけていない。ダウンライトは、玄関や廊下、ダイニングキッチン、トイレや脱衣所、風呂場などに採用した。明るさが必要な場所にはダウンライトいう感じだ。ちなみに、ダイニングキッチンのキッチンの真上にはキッチンとは別に手元灯り的な感じでダウンライトがあるが、これをつけると僕は眩しくて料理をしていても疲れてしまうため僕がこのライトをつけることはほぼない。妻はこの手元灯り的なダウンライトが気に入っているようだ。人によっても求める明るさは違うのだから、何が正解かは分からない。
ダウンライトに困る!<6>(新築篇)に続きます。