いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

トコジラミに困る!<2>(主夫篇)<トコジラミはどこにいるのか?>

トコジラミに困る!<1>(主夫篇)の続きになります。

 

数ヶ月前、テレビのワイドショーなどで最近、トコジラミが増えているという話題がよく出ていた。僕は害虫などがテレビで取り上げられるのが好きで、ついつい見てしまうのだけれども、トコジラミに関しては、二、三年前に経験したということもあって、ただの野次馬的な気持ちというより、当事者的な気持ちでトコジラミ関連の話を興味深く聞いていた。僕が見た番組では、害虫駆除の業者ではなく、そういう番組でよく出て来る専門家みたいな人の話だったということもあって、実際のトコジラミとの関係になると、ちょっと物足りない気がするものだ。まあ、ワイドショーはそういう実際に体験してみると、ちょっと違うよなあ、と思うものなんだけれども、別にワイドショー批判がしたいわけではなく、ただ、僕のトコジラミの話がしたくなってしまったというだけだ。

 

困ったことがあった。

 

最初にトコジラミを発見したのは、当時、まだ1歳になっていない双子を寝かしていたベビーベッドだった。双子に虫刺されの跡があったとか、双子がかきむしったとかそんな被害があったわけでもない。定期的にベビーベッドからマットレスなどを出して干したりしていたため気がついた。双子が寝ている敷布団や防水シートをとると、黒い何かがマットレスの上を素早く移動していた。摘んでみると、見慣れない平べったい虫だった。これはなんだろうと思って調べてみたら、トコジラミだった。

 

トコジラミを見つけたら、近くに何匹もいるかもしれないと思ったので、マットレスをひっくり返してみると、もう一匹見つかったが潰れて死んでいる状態だった。すのこを取り出してみて、裏を見てみると、数匹いた。しかし、ネットの写真で見たような大きさではなかった。もっとも大きいのが、最初に見つけたもので、それだけが成虫だった。あとは、とても小さい状態だった。トコジラミの赤ちゃんという感じだ。

 

赤ちゃん二人を育てている僕とはいえ、トコジラミの赤ちゃんまで育てたくはない。また、赤ちゃんを育てていると、人様の赤ちゃんにまで笑顔を振り撒くようになった僕でも、トコジラミの赤ちゃんには微笑まない。むしろ、これは、我が子の敵に違いないということで、スノコの裏もマットレスも、熱湯をかけたり、細い棒状のものでホジクリだしたりしていた。このとき、意外と役に立ったのは、鉛筆だった。鉛筆の硬さがちょうど、トコジラミを倒す程度に良いのと、もし僕がトコジラミとの戦いに没頭するあまり、戦いの武器をその辺に放置してしまったとしても、先があまりとんがっていない鉛筆であれば、赤ちゃんはもとより、当時2歳の長女にもそんなに危なくないだろうというのがあった。

 

そうそう、当時、双子も、長女も保育園に行っていた。そのときも、双子の布団を干してから在宅で仕事をする予定だったのだが、トコジラミの出現により、仕事どころではなくなってしまった。トコジラミを退治したあたりで双子のお迎えの時間になった。当時使っていたベビーカーは双子用で、それも乳児が寝たまま乗れるように簡易ベッドみたいなものを装着している。簡易ベッドの中を見てみた。トコジラミがいた。黒いボディのベッドの中に、ひっそりと目立たぬようにトコジラミがいた。しかし、この簡易ベッド、隠れる場所はあまりない。念入りに調べてみたけれど、一匹しかいなかった。ちなみに、ベビーベッドのすのこは、もしかしたら見逃したトコジラミがいるかもしれないと思ったので、全体をラップで巻いて、設置した。後日、ラップを取ると二匹ほど死んだトコジラミが落ちていた。

 

トコジラミはどこから来たのだろう?

 

僕らは引越しが多いというのもあって、どこでトコジラミをもらってきたのかはなかなか分からない。双子用のベビーカーの簡易ベッドから発見されたことを考えるといくつかルートがある。この簡易ベッドはアメリカから持ってきたものだから、僕らがアメリカからトコジラミを運んできた可能性が一つ。または、トコジラミが発見された部屋の前に、仮の宿ということで、エアビで昭和レトロが売りのつまりは、とてもボロいアパートにも一ヶ月ほど住んでいたから、そこからトコジラミを運んできたというのもあるかもしれない、あるいは、保育園からトコジラミを連れてきたというのも考えられなくはない。しかし、これは、簡易ベッドがトコジラミを運んできた、と想定した場合だ。他にも思い当たる節はある。

 

トコジラミに困る!<3>(主夫篇)に続く。