いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

繰り返しに困る!(主夫篇)<次女は同じことを繰り返して言うタイプ>

「次女のこだわりは僕に似ている」

 

困ったことがあった。

 

うちは三人姉妹だ。長女と双子の次女三女という構成の三人姉妹となっている。

 

年の近い三人姉妹でもそれぞれ個性があるのは当たり前かもしれないけれど、長女のような自閉症の症状は別にしても、似ていたり、全く似ていなかったりすることもある。

 

三人姉妹の性格で似ている部分を挙げてみようと思うと、どこが似ているのかちょっと探すのが難しい。長女と三女は人の世話をするのが好きだし、長女と次女は人を笑わせるのが好き、次女と三女はしつこいくらいに同じことをアピールする。

 

次女と三女がしつこいくらいに要望をアピールするようになったのは、彼女たちの性格というよりも環境のせいかもしれない。いまではすっかり落ち着いてきた長女だけれども、去年は手が付けられない状態だった。すぐに癇癪を起こし泣き続ける。それが長女だった。そんな中で、双子の次女と三女は僕らから放置されやすい環境だったと思う。長女をあやしながら、大人しくしている双子を見て申し訳ないと思うこともたびたびあった。

 

その頃は、妻と兄弟児問題というのがあるらしいと話したりもしていた。

 

そんな寂しさからなのか、最近では、次女三女のアピールがひどい。同じ要望をずっと繰り返している。ノイローゼになっちゃうんじゃないかというくらい、同じ言葉を繰り返してくる。

 

特に次女が凄まじい。

 

「ジョージ見るジョージ見るジョージ見るジョージ見る」と三女がやっと見ることができた「ペネロペ」を嫌がって繰り返し、3人が欲しがったグミか何かをあげた後に、「キティちゃんのマシュマロ食べるキティちゃんのマシュマロ食べるキティちゃんのマシュマロ食べる」と言われ、次女が遊ばなくなった赤ちゃん人形で長女が遊ぶと「赤ちゃん赤ちゃん赤ちゃん」と繰り返す。目の前にお茶の入っている水筒があっても「お茶飲むお茶飲むお茶飲む」とせがんでくる。四六時中こんな感じだ。「お茶はここにあるでしょ」と言っても繰り返しは止まない。長女や三女が机の上にあるそれぞれの水筒を手に取って飲みながら、次女の痛切な繰り返しを聞いて笑っていても、僕が水筒を次女に取って渡すまで繰り返しは止まない。

 

準備万端だったり、次女だけを相手にしているときであればなんでもない。ただ、僕は3人の子供たちの要望を常に満たさなければならない状態だ。保育園から3人の子供を連れて帰ってきて、3人ともお腹が減っているのは分かっているからご飯の準備をしようとしたときに、長女が便意を訴えたり、三女は着替えが気に入らなくて泣いているときに、次女が正当な要求でもある「お腹減ったお腹減ったお腹減った」を連呼するときには、クラクラしてしまう。

 

長女は自閉症ということもあって、イレギュラーなことは苦手だ。いつも決まったご飯しか食べないし、同じ習慣が守られないと癇癪を起こしやすい。しかし、そんな長女も、次女や三女のトイレ事情などで習慣が崩されても騒ぐことはなくなった。どちらかというと、ニコニコと見ていることもある。三女に関しては何にでも興味津々なので、何が起こっても楽しそうに、いろいろと聞いてきて、その後で真似をしていたりする。次女は融通が効かない。

 

次女は、僕のように融通が効かない。

 

長女にも僕に似た部分があると思っていたけれども、それはただ単に自閉症の症状が似ているという話。だけど、次女の場合は、性格が似ているような気もしている。

 

妻からは、次女は長女よりも、僕に近い自閉症なんじゃないか、という指摘もある。

 

次女の場合は、発達になんの問題もない。運動にしても、言葉にしても、どちらかというと、同じ月齢の子たちよりも早いくらいだ。そのため、発達相談などでは長女のときのようにひっかかることもない。よくできました、という感じの発達だ。

 

だけれど、なんだか異様だ。

 

一度やったことを、何度でもやりたがる。昨日、ガリガリ君を食べたら今日もガリガリ君を食べないといけないと思い込んでいる。「ガリガリ君ガリガリ君ガリガリ君は」と保育園の帰り道から寝かしつけまでずっと繰り返される。毎日が同じ日でなければならないかのような強い願い。僕もそうだった。

 

面白いなあと思うのが、豆乳を飲んだ次の日は豆乳を要求し、ガリガリ君を食べた次の日はガリガリ君を要求する。もしかしたら、それは嬉しかったことが永遠に続けばいいと思うようなものなのかもしれない。

 

今日も、公園で次女だけが行きたがった場所があった。その場所は、三姉妹がこの間盛り上がった場所だった。

 

次女は、楽しかった思い出を繰り返したいだけなのかもしれない。