いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

トコジラミに困る!<5>(主夫篇)<トコジラミは別の寝室にもいた>

トコジラミに困る!<4>(主夫篇)の続きです。

 

トコジラミのことを思い出していたら、なんだかとても長くなってしまった。これからまだまだ続くのだけれども、ワイドショーの専門家が数分で話したことを僕はダラダラと細かいことを書いてしまう。トコジラミで困っている人がいたら、こんな感じで困っているやつもいると思っていただければ幸いだ。

 

双子の部屋で発見されたトコジラミは、今度は別の場所で見つかった。そして、発語ができない長女がトコジラミの被害にあっていた。僕は、深夜に長女に近寄るトコジラミを見つけた。

 

困ったことがあった。

 

翌日、布団を干したり、シーツを洗ったりするのはもちろんだけれど、押し入れの襖を外し、薬局で殺虫剤を購入し、また、Amazonトコジラミ用の殺虫剤をいくつも買って、これがなかなか高いのだけれども、4本くらい奮発して買った。トコジラミ用の殺虫剤が届くまでの間にできることはやろうと思った。押し入れの襖を外すと、襖の裏、特にその上部の隅のところにトコジラミがいた。潰し回った。襖の鴨居の奥にもいた。襖の裏にいたトコジラミは潰すと血が出てきたけれども、鴨居のトコジラミはぺったんこだった。天袋の戸も外してみた。天袋の敷居と鴨居にもトコジラミはいた。すべて潰した。ここもぺったんこが多かった。寝ている人が遠いところに住むトコジラミはなかなか飯にありつけないのかもしれない。押し入れの中にもいそうな気がしたので、荷物を全部出してみたけれども、押し入れの中にはいなかった。念のために、殺虫剤を噴霧しておいた。長女が寝る場所に近いというのもあって、できるだけ気をつけた。

 

押し入れの襖、鴨居、天袋の戸と敷居、鴨居にトコジラミはいた。これらを駆除するだけでも大変だったが、思ったより駆除できたことに僕は快感のようなものを覚えていた。肥え太ったトコジラミを指先でぷちっと潰すのは、意外と気持ちがいいことに気がついてしまった。いつの間にか、僕は肥え太ったトコジラミ以外はハズレという気持ちになっていた。トコジラミ騒ぎで、寝不足になっていたからかもしれない。

 

その日の夜も、寝室にトコジラミが現れていないかチェックしていた。すると、長女の頭の方に黒く動くモノを発見した。トコジラミだった。すぐに摘んで潰した。血はつかなかった。ハズレだ。しかし、このトコジラミのルートはおかしいと思った。長女のふくらはぎから吸血したトコジラミはルートからも押し入れの襖裏や鴨居に生息していたトコジラミであることが予想されていた。押し入れから、長女の頭の方に来るのは遠回りであって、合理的なトコジラミらしくない。頭の方となると、これはまた別の棲家から遠征してきたトコジラミであることが予想される。畳の縁も一応、掃除機と定規を使って念入りに駆除したつもりだけれど、ネットなどで見るトコジラミの生息場所である畳からはトコジラミは発見できていない。トコというくらいなのだから、床に住んでいて欲しいけれども、僕の感覚からすれば、フスマジラミかカモイジラミかというくらい襖周辺にいる。そのことを考えると、残る襖と鴨居は、リビングと寝室を仕切る襖しかない。

 

翌日、リビングと寝室を仕切る襖を外してみた。隠れる場所などほとんどないだろうと思っていたので、襖にトコジラミがいないことは予想されていた通りだった。しかし、襖をとってみると、鴨居に数匹のトコジラミがいた。襖と鴨居の間に、そのわずかな隙間に生息していたのだ。こんな落ち着かない場所によく住めたものだと感心もしたけれども、駆除した。また、トコジラミ用の殺虫剤も届いたので、襖の間や鴨居などはもちろんだけれども、畳も隙間はすべて殺虫剤を噴霧した。

 

これでトコジラミとの戦いも終わりだろうと思っていた。

 

実際、双子が眠るベビーベッドや部屋に生きているトコジラミが発見されることはその後、一度もなく、長女もトコジラミに刺された形跡もない。ちなみに、妻は一度も刺されてない。長女が防波堤になっていたのだろう。そういえば、昔読んだ漫画で、トコジラミの被害が多い場所で寝るときには、穴を開けた棒で四方を囲って寝るというのがあった。そうすると、トコジラミはその習性上、暗い場所に入るので、穴の空いた棒に入り込むというものだった。試してみようかと思ったけれども、子供が被害に遭っていると、そんな僕の実験に付き合わせるわけにもいかないので、試さなかった。もし、やってみたい人がいたらやってみて、その実験結果を教えていただけると嬉しいです。

 

トコジラミに困る!<6>(主夫篇)に続きます。