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家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

空調メンテに困る!<2>(新築篇)<個別エアコンか全館空調か、メンテナンス費用で考える>

空調メンテに困る!<1>(新築篇)の続きになります。

 

僕はあまりコスパだけで物事を考えないようにしている。しているのだけれども、周囲の細々したことに関しては、ついついコスパで考えてしまうということもある。家そのものに関しては、コスパだけで考えると、注文住宅なんて建てる必要がないという話になってしまうから、注文住宅を建てていることが、すでにコスパというよりも、自分たちの満足の方を優先させているというのがある。しかし、そんな満足のため、という中にも、コスパやリスクも考えないわけではない。家を建てるときに考えることはたくさんあるけれども、設備の中でコスパやリスクの議論が比較的されやすいのが、全館空調か個別エアコンか、というものだ。

 

もちろん、それぞれにいい部分がある。最終的には住む人のライフスタイルによって左右される選択肢だと思う。初期費用や維持費だけで個別エアコンが安い、全館空調が高い、とだけで判断する前に、もう少し具体的に考えてみたいと思う。どちらも、清掃やメンテナンスが必要な設備なのだから、清掃やメンテナンスのことを考えてみよう。

 

困ったことがあった。

 

個別エアコンの清掃は業者に頼んでみたらどうだろう。しかし、これは結構、値段がかかる。以前、といってもかなり昔のことになるけれども、エアコンの汚れがひどいときに業者に頼もうと思って調べたことがあった。当時は今よりも高かった気がする。業者による清掃は、自分でやるのとは比べものにならないくらい綺麗にはなるのだから仕方ないにしても、今時でも一台あたり10000円以上はする。7台となると、7万円だ。こうなると毎年はできない。5年に一度くらいがいいところかもしれない。5年に一度だとして、それまでに毎年1万円程度の実費はかかっても自分でやるとすると、5年間で12万円以上はかかるだろう。僕の作業代は計算にいれていない。ちょっと気になってネットで調べてみると、高性能の自動掃除つきエアコンになると、清掃代はもっと高くなるらしい。そういえば、友人が自分で掃除をしようとしたら手が機械に巻き込まれて怪我をしたと言っていた。高いには高い理由がある。

 

全館空調と個別エアコンは導入時の費用や維持費などで比べられやすい。個別エアコンの方が導入の費用や維持費が少なくなるのは明白だけれど、そこにはシャドウワークと言われるような、家事労働があるから維持費が安くなっているのだろう。毎年、業者に頼んでいたら、とんでもなく高くつく。しかし、個別エアコンのいいところは、自分でやれるという部分だろう。全館空調も自分でメンテナンスできるという人もいるとは思うけれども、多くの場合は、業者に依頼するだろう。こんなことを書いていると、全館空調のメンテナンスの仕方を調べたくなってきてしまうが、僕の家事が増えてしまうだけだから、ここは業者に丸投げしかない、と思い込むことにする。

 

全館空調のメンテナンスはどうなっているのだろうか。

 

家を建てたとき、「みなさん、入られていますよ」というよくある営業トークで、デンソーの定期点検プランに加入した。このプランに加入すると、毎年一回の有償メンテナンスと、全館空調の保証期間が延長される。保証期間に関しては長ければ長いほどいいが、僕が気になっているのは、有償メンテナンスだ。さておいくらだろう。

 

年に一回の有償メンテナンスは、27500円となっている。これを高いとするか安いとするかはさておいて、「電圧測定、絶縁測定、熱交換器の状態確認、冷媒ガス漏れ検査、ドレンパン・ドレン配管清掃、加湿エレメントの状態確認、加湿器の状態確認」などがあり、ここには書いていないような清掃なども人によってかどうかは知らないけれども、やったりやらなかったりするのだろう。電圧測定や絶縁測定など一見、難しそうな気もするけれども、道具さえあれば自分でやれるという人もいるだろう。しかし、道具も持っていなければ、なんか変なことをやって壊したらどうしようと思う人は、このプランの有償メンテナンスでいいような気もする。

 

家の引き渡しから一年が経過し、デンソーさんから連絡があって、有償メンテナンスの案内があった。どうやら、この有償メンテナンスは断ることもできるらしいけれども、断る理由もいまはなかったので、メンテナンスに来ていただくことにした。27500円は高いなあ、と思いながら、これまで個別エアコン清掃を毎年やってきた僕からすれば、6LDKのエアコンの点検清掃が、27500円であるのなら、高いとも言えない気もする、とかぶつぶつ思いながら、メンテナンス業者がくるのを待っていた。

 

空調メンテに困る!<3>(新築篇)に続きます。