いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

暖房に困る!<3>(新築篇)<コタツのことは忘れよう>

暖房に困る!<2>(新築篇)の続きになります。

 

床暖房に惹かれていた僕がいる。僕はポカポカする床でゴロゴロしたいと思うようになってしまった。こんなことは若い時には全く思わなかったことだ。お爺さんに近づいているのか、猫に近付いているのかはさておき、床暖房の暖かさ考えていたら、そうか、コタツでもいいんじゃないか、などと思うようになってしまった。コタツはいつでも導入できるし、ニトリかなにかにソファで使えるコタツなるものまであった。全館空調にコタツという鬼に金棒な豆まきシーズンのたとえになってしまった。まずは全館空調の暖房のことだけを考えよう。

 

困ったことがあった。

 

床暖房がないと、床は冷たいのか? 全館空調は、床が冷たかったと一条の営業さんが言う話を確認するには、実際に、冬場の全館空調で味わってみるしかない。しかし、全館空調か床暖房かを決める時期は、初夏から夏へという時期だった。暖房のことなんて考えたくもない時期だった。そして、僕らは全館空調に決めてしまい、検証は、実際に住んでいる家でやるしかないということになった。俗にいう暖房博打である。コタツイカサマだ。

 

寒くなってきた11月くらいから、現在の2月まで住んでみたところの感想は、たしかに、床が少し冷たいという気はする、というものだ。しかしこれも留保付きになる。

 

全館空調は室温を安定させる、ということに特化している。それはどういうことかと言うと、暖房が入っているときと入ってないときがあるということだ。冬であっても、送風口から暖かくない空気が出ていることがある。送風に近い状態がちょっと続く。夏場は仕事中の僕の頭に風が吹くように送風口の羽を向けていたけれども、冬場に暖房でない状態の風が頭や首元に吹きかけてくるとちょっと寒くなる。もちろん、羽の位置を変えた。全館空調が室温を保とうとすることから、いつでも暖房が床に当たっているというわけにもいかない。そのため、床が冷たいというのは言い過ぎだけれど、スリッパや靴下が必要かな? と思えるようなこともある。しかしこれもいつもではない。1階の洗面台や脱衣所などでは床が冷たいと思ったことはない。どちらかというとほんのり温かいと思うことの方が多い。

 

では、どこの床がちょっと冷たいと思うのか。

 

ちょっと冷たいと思ったのは、2階にあるダイニングやリビングの床だった。これもいつでもというわけではなく、ちょっと冷たいと感じることがあるというものだ。またダイニングの場合は、基本的に椅子に座っているから床の冷たさはそんなに気にならない。それにそんなに冷たいわけでもない。もっとも気になったのは、リビングだった。

 

我が家のリビングは、子供たちが小さいということもあって、できるだけ何も置かない空間にしている。床で走り回り、転げ回る子供たちを見るのは楽しい。夏は、全館空調で床まで気持ちがいいので、子供たちはよく寝転んでいた。しかし、冬は寝転ぶには少し冷たいようだった。これをどうにかしなければならない。そう、コタツ。いや、コタツはやめよう。コタツの代わりに、絨毯を買った。リビングに絨毯というのはなにもおかしいことじゃない。いや、コタツだっておかしくないけれども、この三井さんのインテリアコーディネーターさんがいろいろと考えてくれた感じのお部屋だとコタツは闖入者のごとき扱いになることは目に見えているというだけのことで、闖入者好きからすれば、ここにこそコタツを! となるのかもしれないけれど、僕はもう少しだけ、ちょっとしたオシャレ感を味わっていたい。きっと10年後にはコタツがあるだろう。

 

リビングの床がちょっと冷たいかも問題を解決するべくして、絨毯を敷いた。僕は絨毯が好きだ。引っ越しをすると絨毯が欲しくなる。この家でも最初に僕が用意したのは玄関に敷く絨毯というかマットだった。そのあとはキッチンマットだ。できることなら、廊下から各部屋までいろんな絨毯を敷いてみたいというのがある。リビングにしても、いくつもの絨毯を敷きたいと思っている。妻に話したら、スルーされた。

 

リビングの床がちょっと冷たいという理由から、絨毯を買うことは、妻にも賛成してもらった。3枚ほど敷きたいというのはスルーされたけれども、1枚なら賛成してもらえた。

 

リビングに絨毯を敷くと、子供たちが喜んだ。温かいと喜んでいる。そう、一条さんから、全館空調は床が冷たいと言われ、たしかに、床は冷たく思えたけれども、その冷たさは、絨毯1枚で済むような冷たさだった。それと、これは高気密高断熱の家を検討している人に言いたいけれど、冷たいと言っても、高気密高断熱という時点で、そこまで冷たいわけでもないということは繰り返しておく必要がある。1階の廊下や洗面台、脱衣所の床で冷たいと思ったことはない。リビングやダイニングの床の冷たさも、強いて言えば、という感じの冷たさとなる。もちろん、床暖房ならそんな冷たさすらもないのは言うまでもないだろう。

 

暖房に困る!<4>に続きます。