いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

確定申告に困る!<4>(新築篇)<10年前の家づくりと今の家づくりの金額について>

確定申告に困る!<3>(新築篇)の続きになります。

 

何度も書いているけれども、僕は10年以上前に、東京に家を建てている。そのときは、東京の山手線の駅から徒歩5分くらいというのもあって、土地の値段がとても高かった。たしか、当時、土地の値段は底値だと言われているときに、真偽はさておき、ちょっと急いで土地を探してかった。そのあと数年で土地の値段がみるみる上がっていったので、不動産投資としてならベストなタイミングだったのかもしれない。とはいえ、その土地は離婚とともに僕には関係のない土地になったから、いまその土地がどのくらいの金額になっているのかは、僕は知らないし興味もない。土地の値段は場所にもよるからなかなか比べることができないし、ある意味、関係ない土地であれば、その土地がいくらかなど、どうでもいいことでもある。僕は投資家じゃない。

 

今回、2回目の家を建てるときに、ついつい比較してしまったのは、前に家を建てたときの値段との比較になる。10年以上前の家の値段と今の家の値段はもちろん大きく違っている。そして違っているのは値段ばかりでもない。

 

困ったことがあった。

 

いろいろ調べてみたり、各営業さんから話を聞いたり、ハウスメーカーの特徴などを考えてみると、だいたいであれば比較できそうな気もした。そんなちょっと厳密とは言い難い、僕の感覚的な比較でしかないものだけれど、10年前と比べてみると、上物だけで500万円くらいは値上がりしているような気がした。

 

このだいたい500万円くらいの値上がりを、思ったより高いと思うか、思ったほどではないと思うのか、ということになる。500万円値上がりすれば、そりゃ高くなったに決まっているのだけれども、一概に言えないのもまた住宅だからかもしれない。人件費が高くなっている、物価が高くなっている、ウッドショックやらなにやらといろんな要因があるのだから、値上がりになっている理由だけを表面的に見れば、たしかに思ったより高くなっている。

 

しかし、値段だけ高くなっているのだろうか。僕が10年前に建てた物と同じものだけを使っていて、500万円の値上がりをしているのであれば、思ったよりも高い、と言える。僕がこんな遠回しの言い方をしているのは、まるで僕がハウスメーカーの回し者だと思われないように、ということなんだけれども、この値上げにはいくつか理由があるようにも思った。人件費、物価、他の要因、つまり建てる側からすればマイナス要因の値上げというのもあるにはある。それだけ見れば、思ったよりも高い、という話になる。とはいえ、ただただ値上げされているわけでもない。つまり、建材や住宅設備等の性能が上がっているため値段が上がっているというのもある。

 

いまのご時世でも、10年前と同じような仕様の家であれば、そんなに高くないかもしれない。うちであれば、たとえば、当時の建てたはじめての家では、全館空調はつけていなかったし、キッチンにしても、標準設備だった。他にも太陽光発電は今よりも小さかった。しかし、当時は樹脂サッシを採用していたし、床は無垢材だった。壁はクロスではなく塗り壁にしていたとか、それなりにこだわりっぽいこともしていたから、どれがどうと細かく比べていけばそれぞれの値段の比較ができるのかもしれないが、それだけで、一週間以上かかりそうな仕事量になりそうだ。

 

そういえば、打ち合わせのときに、以前の家でやったような、壁材、床材など、樹脂サッシ等々の金額も聞いていた。見積もりをとったのもある。当時のこだわりの壁や床、樹脂サッシにしようとすると、150万円から200万円くらい値段が上がる。もう少し上がるかもしれない。とはいえ、それは、いまの家の全館空調やキッチンハウスのキッチンなどの費用と比べると、今の方が高い設備をつけていることにもなる。10年前の全館空調はいまよりも高かった気がする。また、標準設備の床材やサッシも当時よりも性能が上がっているため、わざわざオプションで変える必要もないとも思った。初めて家を建てるときは、基本的な建材でこだわったけれども、当時は、標準だと物足りないものが多かったから、基本的な部分もオプションにした。10年でずいぶん変わるものだと思った。

 

こんなことから僕が思ったのは、それぞれの建材なども値上がりしているけれども、性能が上がっている設備なども多くあるため、オプションをつけなくてもいいものも多かった。また全館空調や太陽光、オプションのキッチン、食洗機などは当時よりも選択肢が増えたからなのか、値段的にも採用しやすくなっていた。

 

確定申告に困る!<5>(新築篇)に続きます。