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家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

空調メンテに困る!<3>(新築篇)<全館空調の有償メンテナンスプラン>

空調メンテに困る!<2>(新築篇)の続きになります。

 

個別エアコンを毎年、自分で掃除をしていた。掃除スプレーなどの実費もそれなりにするし、自分で掃除をやるとなると、カビや虫などの清掃が十分にできている自信もない。また、機械のメンテナンスとなると、エアコンについて調べたこともほとんどないので全くできなかった。ただ、あの冷媒とでもいうのだろうか、銀色の薄い板がびっしり並んでいる部分が好きだったというくらいで、冷媒がどうなってこうなるのか、みたいな仕組みも調べないままエアコンを使っていた。そんな僕の年に一度の清掃よりも、業者に頼んだ方がいいと思って、見積もりをとると、1台あたり以上だったと思う。もっと安い業者もあるかもしれないが、やっぱりそのくらいはするよなあ、という値段だった。

 

全館空調の場合は、家に1台しかないということもあって、清掃とメンテナンスだけなら、27500円となっている。これは三井ホームさんとデンソーさんのプランに申し込んでいる場合ということだから、そういうプランがないともっと高いのかもしれないし、もっと安くやってくれるところもあるのかもしれないが、エアコン1台の清掃、メンテナンスの費用と比べてそこまで高い金額には思えなかったため、デンソーさんの有償メンテナンスをお願いした。お願いしたのに、ちょっと疲れていたからか、いざというときには高いと思ってしまうのは、なんだか不思議だ。

 

困ったことがあった。

 

ンテナンス業者は、さわやかな兄ちゃんだった。全館空調の機械がどこにあるのか等そんな話をしていた。

 

「全館空調は小屋裏のところにあるんですけれども、小屋裏子供たちの遊び場になっていて、ちょっと散らかっているんです。すみません」

 

メンテナンスの方がくるのに、片付けもしていないとは、なんと傍若無人な客だ、と思われてしまうかもしれない。少し言い訳させていただきますと、小屋裏は一週間前に子供たちに片付けるように言ったけれども、二、三日しても片付けが進まなかった。剛を煮やした僕が、その後、小屋裏を片付けた。そして次の日になると、また子供たち、おもに双子の4歳児が散らかしはじめてしまった。メンテナンスの方がくる前日、散らかっているのを発見して、また片付けるように言ったけれども、片付かなかった。メンテナンスの方が来る日は、小学校に入学したての長女が早く帰ってくるということもあり、お迎えやら、お昼ご飯やら買い出しやらをしていたら、メンテナンスの時間になってしまった。ギリギリまで僕が片付けていたのは言うまでもない。そんなこんなで、結果、傍若無人な客になってしまった。

 

「いえいえ、大丈夫ですよ、ちょっと動かすかもしれませんけれども」

 

「ほんと、すみません。片付けても片付けてもすぐに散らかされちゃいまして」

 

と、そんな話をしていたら、メンテナンスのお兄さんも子供が生まれたばかりということもあって、子供たちのヤンチャが微笑ましいらしく、ニコニコと、リカちゃん人形やバービーちゃんやシルバニアファミリーの細々としたアクセサリーを丁寧に隅に寄せて、点検口と、普段から取り外しして清掃しているフィルターと、交換式のたぶんHEPAフィルターの説明をしてくれた。

 

まずは、一ヶ月に一度以上は清掃しているフィルターの部分のチェック。ここは僕が普段からまめまめしく清掃しているということもあって、メンテのお兄さんに褒めてもらった。

 

「こちらの点検口は開けたことありますか?」

 

「触っちゃいけない気がして、まだ開けてないんです」

 

そんなやりとりをして、お兄さんが点検口を開けた。中には全館空調の機器やダクトが集まっている場所だけあって、思ったよりも広かった。間取り図で見てはいたけれども、今から考えれば、引き渡しのときにも見たような、見てないようなそんな不確か記憶の中で、こんなに広いなら、子供が隠れてしまっても見つけられないかも、とかそんなことを思っていた。そしてお兄さんが点検口から入って行った。

 

知らない人が来たことでちょっとビビっている子供の相手などをしていると、作業を終えたお兄さんが来た。

 

「とても綺麗な状態でした。全館空調の配管などは施工業者によってばらつきがあるんですが、三井ホームさんだと、きちんと施工管理もされているから、綺麗なことが多いんですよね。どことは言えませんが、同じ全館空調でも、カビだらけになっていたり、配管がぐちゃぐちゃだったりすることもありますが、ここは、とても綺麗な施工と綺麗な配管です」

 

とのことだった。三井ホームあるあるとして、素人目には分からないところを褒められるというのがある。引き渡し前のチェックが7人かかりというのもあるけれど、施工のときも、とくに見えなくなる部分は、施工管理の頼れる兄貴がこまめに写真を撮ってくれていた。

 

空調メンテに困る!<4>(新築篇)に続きます。