いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

パブコメに困る!<3>(自閉症児篇)<日進市ではパブコメはどんな扱いなのか>

パブコメに困る!<2>(自閉症児篇)の続きです。

 

日進市の納得するには難しい施策のあれこれを論っていく中で、これまでもパブコメも読むようになった。僕がしているような指摘はすでに以前のパブコメに書かれていたり、僕がした指摘よりも強烈な言葉が書かれていたりもした。保育園の定員について民間への忖度をやめろ、というのもあった。ほんとそれ、と思いながら読んでいた。

 

困ったことがあった。

 

保育園関係のパブコメ、子育て系、そして障害者系のパブコメを読んでいると、何度も同じようなことが指摘されながらも、指摘内容がわかっているのかわかっていないのか、それともただ、抑圧的に裁量権を振りかざしているだけなのか、となんだか不思議な気持ちになる。僕自身が何度も日進市に質問や指摘をしていたというのもあって、これだけ言われながらも強硬に前例踏襲を推し進めるのだから、もう言うだけ無駄かもしれないと思うとともに、やっぱり、僕だけじゃなかった、他にも仲間たちがいる! という気持ちにもなった。

 

昨年度は、障害者に対する計画のパブコメが実施された。もちろん、意見を書いた。そして僕が書いた意見は要約されて、指摘した内容をわざと理解しないのか、論点をずらすようにして、「すでに十分にやっています」みたいな回答だった。この回答に1ヶ月半以上もかけているのもどうかと思った。また市は、昨年度中に保育園の運営等に関するパブコメ募集を行う予定だったけれども、何の知らせもなくパブコメは募集されないまま年度が終わった。保育園のパブコメに関しては努力義務の項目になっていたため、これまた日進市お得意の、努力義務だからしなくても違法じゃない、という開き直りがあるのだろう。日進市の得意技だ。法律違反じゃなければ何をしてもいいと思っているところがある。日進市の市役所を褒める市民に僕はまだ会ったことがない。会う人会う人、日進市への不満ばかりだ。

 

障害者に関する日進市の計画を読んでみた。名称募集みたいなものがあって、おもいやり日進とかなんとかと、日進市の現状からすれば、「必要最低限の日進」とか「法令違反にならない程度に配慮するまち日進」とかの方が適切な気もするけれども、障害者、障害児への国の方針や基準、近隣市町村の取り組みなどを調べていない人からすれば、政府から補助金が出ている配慮を行うことが「おもいやり」というように見えるのかもしれない、と嫌味の一つや二つや10個くらい思い浮かんだ。

 

この障害者計画にはアンケートも載せられていた。作成者の意図がどういうものかは分からないけれど、障害者と障害児でアンケートを分けているのはとてもいいと思った。なぜその区別がいいと思ったかというと、例えば、日進市の施策に対する満足度みたいなものが、障害者と障害児では全く違っていたからだった。

 

障害者の場合は、市の施策の中でも、障害者のための支援などの施策が満足度に直結することが多いのはなんとなく分かる。しかし、同様に、障害者の支援などを受けているはずの障害児やその家族の満足度が低いのはどういうことだろうか、とちょっと考えてみた。

 

僕が長女と長女を取り巻く環境を考えたとき、長女の場合は、障害者のための支援を受けることはあまりない。そのかわりに、保育園や療育(日進市では療育手帳がない人も受けられる)において、どのような支援や配慮がなされるかというのが大きく関わってくる。

 

日進市の場合は、保育園の入園に関して、国の方針や基準、近隣市町村などで優先利用が行われていたとしても、日進市としては一切行わない、という方針でやってきている。また、療育も、例えば名古屋市で23日の受給日があっても、日進市に転入してきたら5日になったりする。この受給日に関しては、今回のパブコメでも書いている人がいたし、市議会でも話題になっていた。市議会での担当部署からの応答は、実情とは全く違うもので、受給日の認定をするセンターの職員と話していても、担当部署の応答にはびっくりしたようだ。僕はわざわざ市議会の発言部分を抜き出してプリントアウトして相談支援員さんに渡したくらいだった。言っていることとやっていることが違うまち日進。受給日の実情とのずれに関しては、僕だけじゃなくいろんな人から疑問が提示されていて、医師たちからも嘆願書が出されたとかそんな話があった。受給日に関しては、今後も探っていきたいところだ。ちなみに、僕の場合は、センターの方と学術論文や学会での傾向等も含めて何度も話し合って、5日の受給日が15日になった。

 

さて何が言いたいのかというと、障害児の場合は、障害者のための施策以外の場所に関わることが多い。それは保育園や幼稚園、小学校や中学校、そして学童や療育など、大人であれば関わることがない場所のこと。これらの施設は、障害者のための支援施策や計画を建てる部署とは違う部署で運営、管理されている。つまり、日進市の地域福祉課がいくら頑張ったところで、日進市のこども課、子育て支援課等々が、障害を持つ子供に対して必要最低限しか行わないという方針であるのなら、障害児とその保護者からすれば、その市の障害者支援は、不満でしかない。国や近隣自治体であれば行っているような支援、配慮が行われていないのだから、障害者に対してフレンドリーな市とは言えないだろう。どちらかというと、障害者に対してきびしい市と思われても仕方ない。

 

パブコメに困る!<4>(自閉症児篇)に続きます。