いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

システムベッドに困る!<4>(主夫篇)<システムベッドというものがあるらしい>

システムベッドに困る!<3>(主夫篇)の続きになります。

 

長女の部屋作りのために、長女がどんな部屋にしたいのか聞いた。最初のうちは、「デコレーションしたい」「天使のライトにしたい」と部屋作りの根幹に関わることというよりも、部屋ができたあとにどうするのかという話から進まなかったということもあって、長女に絵を描いてもらったり、工作してもらって、どんな部屋にしたいのか教えてもらうことにした。長女は言葉になると細かい部分しか説明できないのだけれど、絵や工作となると、大きなイメージを最初に作ることができる。もちろん、絵にしても長女が時間をかけるのは老眼の僕にはちょっと何が描いてあるのかわからないような細かい部分だったりもするのだけれど、大きなイメージがあらかじめ描かれるため、分かりやすかった。

 

長女は、ロフトベッドのある部屋にしたいということだった。ロフトベッドで寝て、下の空間に、机と、回る椅子(長女指定)、そして丸いふわふわの毛足の長い絨毯(長女指定)、そしてベッドの柵をキラキラにデコレーションしたいということだった。

 

デコレーションのことや、照明、絨毯のことはさておき、まずは、ロフトベッドやシステムベッドなるものを決めて、それを組み立ててから、細かい物は決めようと長女に話した。ニトリのロフトベッドが売り切れていたことから、僕は僕で長女が気に入りそうなシステムベッドをチェックしていた。長女も、そのシステムベッドの方がいいと思ったらしい。そう、そこには衣類かけハンガーがついているからだった。

 

困ったことがあった。

 

このシステムベッドは、学習机も付いているし、学習机の前には収納力のありそうな本棚もある。そして学習机の反対側が服や小物が収納できる棚になっている。その二つの棚の上に、ベッドを乗せるタイプだ。このシステムベッドひとつで、小学生の荷物なら十分に収納できる。ひとつ気になるとすれば、最近は子ども周辺の家具などには、ホルムアルデヒドに対する対策などが謳っていることが多いのに、このシステムベッドにはそれが書いていないことだった。気になったから、これを作っている会社のホームページなどを見ていると、他の多くの製品では、ホルムアルデヒドについて書かれている。希望的観測と言われるかもしれないけれど、きっと、このシステムベッドにしても、少しは対策しているだろうということと、そもそも、各子供部屋には、僕の大好きなダイキンの加湿器付き空気清浄機を導入する予定なので、そこまで気にしなくてもいいだろう、ということで、長女が気に入ったシステムベッドを買うことにした。

 

買うことにしたといっても、まずは、長女の部屋になる部屋を片付けなければならない。長女としては、いま三姉妹で寝ている部屋を長女の部屋にしたいという希望がある。ちょっと複雑になるけれど、僕らの寝室の隣に位置する子供部屋は、そもそも長女の部屋にする予定だった。であれば、そこを長女の部屋にすることは予定通りでもある。しかし、現在は、変則三段ベッドがある部屋になっていて、その部屋を長女の部屋にするためには、この変則三段ベッドを移動させなければならない。そう、運送のお兄さんが2人がかりで組み立ててくれた変則三段ベッドを、僕1人で解体し、隣の部屋に運び、組み立てなければならない。少し想像しただけで面倒臭いと思ってしまった。

 

長女が欲しいシステムベッドも決まったのに、なかなか実行しなかったのは、まず、僕が面倒だと思ったというのもあるし、ちょうど、僕の仕事が忙しく、長女の部屋作りで、腰痛になってしまったら、仕事がやばいというのもあった。まず、僕の仕事が一段落するまで、長女の部屋作りは先延ばしにすることした。

 

僕の仕事が落ち着き、長女からもお部屋の準備はいつになるかと寂しげな表情で訴えられているあたりで、仕事上の先輩に当たる方が、子供にロフトベッドを買って組み立てたという話をしていた。それは長女が当初欲しがっていたニトリのロフトベッドで、先輩のお子さんは大喜びだったということだった。そのとき僕も決心した。仕事も少し落ち着いてきたし、腰痛になったとしても、どうにか乗り切れる、先輩も頑張ったのだ、僕も頑張ろう、と。

 

まずは、変則三段ベッドを置くための、つまり、次女三女の寝室を作ることにした。次女三女の寝室にあった棚や荷物を移動し、変則三段ベッドを移動させる。変則三段ベッドの説明書はネットでも見つからなかったので、構造を手探りで調べて、最終的には意外と簡単に分解できることが分かったけれど、それまでに無理に持ち上げたりしたせいで、ちょっと腰が痛くなった。とはいえ、思ったよりも簡単に、4時間程度で作業は終わった。

 

次女三女の寝室に変則三段ベッドはすっぽりと、綺麗におさまった。これもそもそも、この部屋に置くために寸法が合うものを買っていたというのもあるから、偶然というのもでもない。もともと長女の部屋に置いていたときの方が、ちょっと寸法があっておらず、エクストラベッドは半分くらいしか出せていなかった。次女三女の寝室に移動させると、エクストラベッドも余裕で全開にすることができるため、エクストラベッドで寝ていた次女は広くなったと言っていた。長女のシステムベッドができるまでは、三姉妹は次女三女の寝室で寝ることになる。長女は、いまかいまかと自分の部屋ができるのを待っていた。

 

システムベッドに困る!<5>(主夫篇)に続きます。