いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

システムベッドに困る!<3>(主夫篇)<長女の部屋作り>

システムベッドに困る!<2>(主夫篇)の続きです。

 

三姉妹が同じ部屋で眠ることに、長女と次女から不満の声が上がった。それは三女のうるささだった。三女は夜中に騒ぎ出すこともあるし、毎日のように早く起きて次女を起こす。そして、三女自身は眠くなるのか、お休みのときなどは午後になると眠さで不機嫌になってイタズラをしたり、喧嘩をしたりする。まったく迷惑なタイプの子供なのだけれど、こういう子の可愛さもあるにはある。大人からすれば可愛げのある三女だが、長女や次女からすれば、うんざりすることもあるらしい。

 

三女のことだけが原因ではないと思うけれど、長女が1人部屋を欲しがるようになった。長女の自立心として僕としては、どうにか願いを叶えたいと思った。

 

困ったことがあった。

 

長女とどんな部屋にしたいのかと話し合った。買って一年にも満たない変則三段ベッドが勿体無いというのもあったから、エクストラベッドを独立させて、別の子供部屋に入れれば、すぐにでも1人だけの寝室はできる。しかし、長女は階段のベッドがいいということだった。長女はどんな部屋にしたいのかという希望を、工作で作り始めた。言葉よりも絵や工作で作る方が得意というのもあって、長女の理想のお部屋が分かってきた。どうやら、ロフトベッドが欲しいということらしかった。

 

三姉妹とニトリに行ってみた。ニトリニトリのお客さんにはちょっとご迷惑をかけてしまうくらい、次女と三女が走り回ってしまったけれど、大人1人に幼児3人は手に余る。すみませんすみませんとペコペコと頭を下げ回っていたけれど、次第に、僕も疲れてしまって、次女三女を放置気味にして、迷惑な子連れ客になってしまったけれど、その日の目的であった、長女のロフトベッドを探すという目的を遂行していた。

 

長女が欲しいロフトベッドはすぐに見つかった。ピンク色のロフトベッドで下の空間はカーテンをつけることができるものだった。これがいいということで、寸法をメモして、あとは子供部屋にどう配置するのかを調べるだけだった。次女三女を回収してニトリを出た。

 

子供部屋を見てみると、ちょっと窮屈そうな感じがした。ニトリのホームページを見てみると、「4.5畳以上のお部屋」と書いてあった。それから、ネットで他のロフトベッドを調べてみると、どうやら長女が欲しいのは、システムベッドと言われている種類の物で、ロフトベッドの下に学習机や棚などもあるものだった。また、我が家の場合は、部屋は狭くても天井が高いということもあって、ハイタイプのシステムベッドがぴったりでもあった。

 

ロフトベッドにしても、システムベッドにしても、心配になることがある。それはベッドからの転落や、階段から落ちることの危険性だ。ベッドから落ちるかどうかという心配は寝相もあるけれど、基本的にはベッドサイドの柵があるから、よっぽどの寝相でない限りは落ちることはないだろう。しかし、階段の場合はやっぱり危ない。変則三段ベッドのときには、階段が壁側になるようにして、落ちたとしても壁に寄りかかれるようにすることで、危険性を少し軽減することにしている。また、下にはクッション性の高いマットを敷いている。これでも危険だと思う人は、ロフトベッドや二段ベッドはやめた方がいいだろう。どんなものにでも危険は伴うのだという開き直りみたいなものを感じながら、2階から1階の階段で転んで背中に擦り傷を作っている。酔っ払っているときには手すりを使おうと思った。あと、何事も急いじゃいけないと思った。急いだりすることはどんなことでも危険なものにしてしまう。まるで人生だ。

 

当初、長女が欲しがっていたニトリのロフトベッドは、4.5畳以上のお部屋が推奨されていたとはいえ、長女の部屋に入らないというわけでもなかった。寸法的には大丈夫だった。しかし、これを入れてしまうと、他の棚などはどうすればいいのだろう、という感じでもあった。迷いながらも、今度は、長女と2人でニトリに行くと、長女が望んだロフトベッドはなくなっていた。いつの間にか売り切れていた。もちろん、ネットで頼めば在庫はあるとは思う。残念そうにしている長女に、僕は僕でネットで調べて目星をつけていたシステムベッドを長女に見せた。すると、長女は、僕が調べたシステムベッドが気に入ったようだった。気に入った理由は、洋服を吊るすバーが洋服棚に付いていたから、ということだ。

 

システムベッドに困る!<4>(主夫篇)に続きます。