いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

確定申告に困る!<6>(新築篇)<住宅ローン控除と確定申告>

確定申告に困る!<5>(新築篇)の続きです。(予約投稿の日時を間違えてしまったため、日時訂正しました!)

 

長々と、10年以上前の家づくりと今の家づくりの金額の違いについて書いていた。金額上だけ見れば、500万円以上の違いが出ていても、性能などの進化は500万円以上の価値があるのかどうかは、意見が分かれるとは思うけれど、僕自身としては、500万円の値上がりは物価や消費税だけの理由による金額だけの値上げとも思えなかった。そう、品質や性能が上がっているのであれば、値上げにも納得ができることもあるという話だ。

 

とはいえ、500万円以上の値上げを喜んでいるというのでもない。やはり500万円以上の値上げは高いと思うし、どうにかならないかと思う。そこで、住宅ローン控除となる。この話、NHKでやっているような、別に悪い物じゃないものをさも悪徳商法のような感じで勧誘するコントみたいになっちゃっているけれども、「500万円の値上げ-住宅ローン控除で400万円-こどもみらいなどの助成金で100万円=0円」10年以上前と比べて値上げしたように思ったけれども、負担がなくなり、実質、差額なしで、性能の良い家が建てられるってことになるんじゃない? と怪しい感じで話している。自分で書いていてもなんだか胡散臭い。

 

お金の話というのは、どんな話でも胡散臭く思えるものだ。

 

困ったことがあった。

 

今回は、住宅ローン控除のために税務署に行くことになった。といっても、これはこれで用意しなければいけない書類もあるから、ギリギリに行ってはならない。僕の場合は、2月15日あたりから国税庁のホームページでチェックして、すぐに書類を入力していた。建物の値段や土地の値段など、契約書を見ながら入力する。税務署と契約書では多少言葉遣いが違っていたので、これでいいのか、とか思いながら入力を終えた。

 

すると、別に提出しなければならない書類というのがあることがわかった。国税庁の指示通りに入力していくと、最後にそんな画面になる。そう、これは三井の営業さんからも言われていたもので、建物に必要な書類は、すでに三井さんから家を建てて一ヶ月後か二ヶ月後かにいただいている。そういえば、年明けに住宅ローン控除について連絡すると言っていた、三井の営業のSさんから連絡がない。連絡がなくとも、僕は僕で何度も調べ、そして準備をしていた。

 

三井さんから住宅ローン控除のために必要な書類が用意されているからといって、それで全て揃っているわけでもない。自分で取りに行かなければならないものもある。建物と土地の登記証明がそれだ。取りに行かなくてもいいもので送られてくるものもある。住宅ローンの会社から送られてくるローン残高の証明書だ。これは捨てちゃだめだ。こんなことを書くには、妻が捨てようとしていたからだ。

 

三井さんから用意された住宅ローン控除のための書類と、土地と建物の登記証明、そして住宅ローン残高証明を揃えて、税務署に向かおうとした。そのとき、いろいろと住宅関係の書類をひっくりかえしたりなんなりしていたら、追加工事の書類が三枚出てきた。工事代金はすでに入力済みだ。さて困った。入力内容を変更する必要があるのかないのかよく分からない。追加工事の代金には、住宅に関するものもあれば、カーテンや家具などもある。きっと、カーテンや家具は住宅ローン控除に関係がないだろうから、入力しなくても構わないのだろうが、微妙なものもあった。追加工事の明細欄を見ても項目の区別がなかった。どうしたらいいのか、はじめてのことなのでよく分からない。

 

僕は税務署が好きだ。好きな理由はすでに書いたように、はじめての確定申告で受付の職員さんに褒められた思い出があるからだ。その後も、友人たちの付き添いで税務署に行ったりしていて、確定申告の手伝いも何度かしている。仲間内では、確定申告は僕に相談するという時期があったくらいだ。そういえば、弟の確定申告というか、これはなかなか問題があって、弟は税金関係のことを母親に任せていた。で、母はどういうわけか知らないけれど、母としては節税をしたつもりが、脱税になっていて、弟が追徴課税というやつをくらった。当時、弟から沈痛な電話があって、僕が手伝うことになった。税務署が大好きな僕に処理させようということで、細々と計算して、税務署にも何度も相談しに行った。まあ、そんな感じで、僕の周囲では、僕と言えば、税務署ということになっている。僕自身、たまに国税庁で仕事がしたかったと思うことがある。税務署と法務局は好きな雰囲気がある。

 

そんな税務署と法務局が好きな僕にとって、住宅ローン控除の手続きはわくわくだ。きちっとするのが大好きだ。数字が揃うのが大好きだ。そして、手元には、どうしていいのか分からない追加工事の書類がある。これは、もう税務署の窓口で楽しい相談ができるに違いない。俗世間の価値観を、税制という一つの論理だけでどのように料理するのか楽しみでしかたなかった。

 

確定申告に困る!<7>(新築篇)の続きます。