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建売住宅に困る!<中>(新築篇)<一条さんは仮契約でも設計士がつかない>

一条さんの宿泊体験のお家は建売住宅として販売されていた。これがなかなか素晴らしい建売で、性能の良さと汎用性の高い間取りはとてもいいと思いました。しかし、我が家は少々面倒な間取りの要望がある。マンションや建売を選べなかったのは、妻と僕が在宅が多いので仕事部屋を2つ、子供3人に個室を作ってあげたいというのがあった。金のかかる家族構成だと思う。

 

そんなこんなで一条さんの宿泊体験のお家を見ていた。一条さんから出された間取りのプランはセミオーダー用みたいだった。

 

困ったことがあった。

 

一条さんのプランにはわけがある。一条さんは本契約にならないと設計士がつかない。そのため、営業さんが出すプランはセミオーダーみたいなプランになってしまう。それは仕方のないことだ。契約前に設計士を入れないことでコストダウンをし、そのコストダウンなどの努力によって、経費を抑えているということなんだけれども、コストダウンでリスクを背負っているのは、施主なんじゃないか、という気がした。

 

ちなみに、三井さんでは、本格的に検討しようとなってからは設計士の方がついていた。そのため、前回はいろいろな要望を設計士の方にお伝えし、僕らの要望が反映された図面が提出されることになっている。契約する前に設計士からのプランがもらえるというのは、契約の決断をするにあたって、とても安心なことでもある。

 

一条さんからもらった図面は、セミオーダー的な図面だった。その図面を見ながらスウェーデンさんのヘンマベストのことを思い出した。一条さんには一条ルールというのもあるらしく、施主の希望の間取りであってもあれはダメ、これはダメというのがあるらしい。

 

一条ルールまで行かなくても、2*4や2*6で建てるなら、工法上の問題から、ある程度の制限は出てくる。そしてその制限と格闘しながら施主の希望を叶えたり、更に言えば、施主が言語化、イメージ化できてない提案をするというのが、設計士の腕の見せ所でもあると思う。一条さんの場合は、契約まで設計士が出てこないため、どんな腕なのかも分からない。性能や設備に関しては、これでもかこれでもか、というくらい物を見せてくる一条さんなのに、設計士の図面は出してこないのは、我が家のように間取りに要望が多い場合には大きなマイナスになってしまう。

 

繰り返しになるけれども、そんな一条さんのマイナス部分を消すのが、一条さんの建売だろう。もうこれは文句なしにおすすめだ。性能とコスパを追い求めたら、一条さんの建売になるような気がする。

 

それともう一点問題があった。工期の問題だった。

 

一条さんに最初に会ったときに、僕らは家を建てることを急いでいないと言っていた。だから、一条さんの責任じゃない問題でもある。

 

たまたま僕らはすぐに土地が見つかってしまった。土地が見つかるということは、土地を買うことになる。買うということは現金でもないから、住宅ローンということになる。そして買ってしまえば、住宅ローンの支払いが始まってしまう。もちろん、土地を買ってからじゃないと工事はできないので、工事に必要な期間に土地のローンを払い始めるのは問題じゃない。家が立つまでに、土地のローンと住んでいるURの家賃を支払うことになってしまうのは仕方ないことだ。

 

しかし、一条さんの場合、大人気すぎて、着工が遅くなるということだった。竣工は一年までは行かないけれども、10ヶ月後くらいになる。三井さんにも工期を聞いてみたら、打ち合わせ次第ではあるけれども、順調に行けば契約から半年後くらいには竣工できるということだった。4ヶ月から5ヶ月の差がある。家賃が12万円なので、60万円くらい変わる。一条さんの方がトータルの建設費は安いとはいえ、無駄に60万円払うことになってしまう。60万円ならそこそこいいオプションが付けられる金額でもある。

 

この問題をどうしたらいいのだろう。一条さんの見積もりに全てがかかっている。見積もりが三井さんと比べて明らかに安ければ、60万円というロスが気にならないくらい安ければ、問題ないのかもしれない。

 

そんなことを考えながら、見積もりを見た。

 

43坪ということで建物の基本だけで3000万円を超えた。税抜きだ。そして、あれやこれやとオプションも入れて、諸経費や、60万円の家賃のロスを考えたら、4000万円を超えた。そんなに安くなかった。太陽光発電を初期投資0円のものにすれば、200万円くらいは下がるだろう。しかし、一条さんの場合は値引きもないし、三井さんの見積もりにあったような土地がらみの項目も空白になっているのもある。ざっと見て見たところ、三井さんの見積もり(キッチンハウスなどのオプションの値段を自分で計算して入れてみた)と比べると、500万円くらいの差がある。ちなみに三井さんの場合は、ここから値引きがある。

 

難しい選択だった。1000万円くらい値段の差があれば、一条さんの安さに、コスパがいいと思えたかもしれないけど、キッチンハウスなどの高額なオプションを入れたにもかかわらず、500万円の差というのは微妙だった。それに僕は三井さんの値引きで300万円くらいまでは目指したいと決意もしていた。すると、200万円の差。これって、キッチンハウスを入れなきゃ、同額になるんじゃないの? って感じだった。

 

200万円はもちろん大金だ。もちろん大金でもあるけど、家という高額な建物を買う場合には、200万円の差で選ぶのは危険なことでもある。

続きは、建売住宅に困る!<下>になります。