いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

確定申告に困る!<3>(新築篇)<住宅ローン控除を最大限に受けたい>

確定申告に困る!<2>(新築篇)の続きです。

 

家は高い買い物とも言われる。高すぎて買い物という感覚が合わないような気がするくらい高い買い物だ。しかし、高い買い物だからこそ、買う前に調べることがある。高い買い物だからこそ、買う物自体だけでなく、買うという行為を促進させようと、あの手この手の優遇措置みたいなものもある。普段の買い物でも、ポイントが最大限つくように決まった曜日や日にち、そしてポイントアップキャンペーンを狙うように、家を建てる場合も、助成金補助金などがある期間に建てた方がいい。住宅ローンの返済がクレジットカード決済できればポイントがたくさん貯まるのになあ、とポイ活妄想をしてしまうのは僕だけでもないだろう。

 

そんなポイ活はさておき、僕らが家を建てるときには、住宅ローン控除というのが最も大きなポイントになった。これにはいくつか条件があって、そもそもローンを組む、それと基準を満たした家の性能、あとは13年とかそのくらいの長さで毎年控除していくというものだ。つまり、ローンを組まねば買えないほどの高い買い物であって、そのローンは10年以上払っても残高がたくさんあるような高い買い物であって、基準を満たすような性能の良い家にすることでやはり高い買い物になる、という高い買い物を買わせるための税制優遇になる。損しているのか得しているのか分からなくさせるところは、楽天やアマゾンのポイントアップキャンペーンでついつい買いすぎてしまう人を作るような感じすらある。

 

なんだか住宅ローン控除に振り回されている気もしなくはないが、建てたくない家を建てるわけでもない、そもそも建てようと思っているのだから、というこれまた、ポイントアップキャンペーンで僕の中に去来する気持ちと同様なものを感じながら、住宅ローン控除を念頭において家を建てた。

 

困ったことがあった。

 

さて、家を建てる計画における大きな方針となった住宅ローン控除だ。これは大きい、というか、僕らのローンが大きいので、当然、控除額も大きくなる。詳しくはなんとも書きようがないけれど、僕らが住宅ローン控除を最大限に利用すると、毎年35万円以上が11年か12年は受け取れることになる。だいたい400万円くらいだ。もちろん、この400万円という金額も、10年後や15年後に家の補修などが必要になったときには、大半が家のそういったお金に消えてしまうのかもしれないから、松坂牛を毎年、毎月食べることが可能になるということでもない。しかし、この控除がなければ、家の補修に向けた貯金を毎月やりくりしなければならないのだから、住宅ローン控除のおかげで家が維持しやすくなるのは助かる。

 

しかし、住宅ローン控除、減税ってなんで政府はやっているんだろう? この税制優遇の前に家を建てた人に不平等じゃないか、と思う人もいると思う。僕もそんな風に思った。自分にとっては優遇だから問題ないと強弁する気にはならない。なぜ、こんな優遇措置があるのだろうか、と考えてみた。きっと、ここにも平等と公平の謎があるに違いない。

 

今回、家を建てるときに、最初に思ったのは、高くなったなあ、というそのままな感想だった。土地に関しては一度目に家を建てた場所は東京の山手線の駅周辺、今回は愛知の名古屋市外ということで土地の値段は立地条件からそもそも比較にならない。ちなみに、10年前の当時に僕が買った東京の土地は、日進市で買った土地の値段の三倍くらいの値段になる。日進市も地価が上がったと言うけれども、地価が上がる前の東京で山手線の駅徒歩5分あたりの同じ坪数だと、そのくらいの差が出てくるのだから、東京で家を建てるという場合は、主に土地代に頭を悩ませる。愛知県日進市あたりの土地と同じような土地を東京で探そうと思うと、多摩地区でもさらに不便な場所になるだろう。僕が育った多摩地区のある地域であれば、同じくらいの値段の土地が探せると思う。

 

土地は比べられないにしても、建物、俗にいう上物の値段は多少比べられるような気がした。それに延面積、施工面積も同じようなものだったというのもあっただけに、高くなったという気がしたのだろう。とはいえ、建物の値段の値上がりに関しては聞いてもいたので、思ったより高くなっていたのか、それともそこまでの値上げではなかったのか、というところが大事なところになるのだろうけれども、思ったよりなのか、それとも思ったほどではないのか、よく分からない感じでもあった。

 

家を比べるとなると、正直ところ、同じハウスメーカーで同じ仕様でもない限り、金額を比べることなどできないだろう。外壁や床、壁の資材、キッチンやトイレなどの設備、どれひとつ同じではないのだ。それに建材一つとってもグレードによっては何十万以上違ってくることもある。そして家は、そういう積み重ねで何百万円と値段が違ってくる。外からの見た目が一緒だとしても中にある設備の違いで100万200万は平気で変わるものだ。こんなことから家の値段を比べることはなかなか難しい。

 

確定申告に困る!<4>(新築篇)に続きます。