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家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

平面図に困る!<1>(新築編)<三井ホームの㎥設計とは?>

三井ホームの㎥(立米:りゅうべい)設計ってピンとこない」

 

困ったことがあった。

 

家を建てるときに気になることの上位ランキングに堂々入るのが間取りだろう。このブログでも何度も書いているけれども、僕たちは、間取りをとても気にしていたというのもあって、注文住宅になった。

 

間取りを気にしているというと、何やらこだわりの間取りがありそうな言い方になってしまう。僕らの場合、間取りの何を気にしているかといえば、ただ単に部屋数のことだ。

 

子ども3人にそれぞれの個室、僕と妻にも個室、そして夫婦の寝室。合計6個の個室が欲しい。狭くてもいいから、それぞれが分離している部屋が欲しい。それぞれの個室で何をやっているのか、家族すらも分からないような場所があった方がいいと思っている。引き篭もれる場所が必要だというのが我が家の方針だ。家族みんなが見える家という今どきの家づくりとは少し違っている。

 

家族の顔が見れなくてもいいか、個室が最65個ある間取りが欲しいとお願いした。

 

注文住宅のいいところは、個室が6個あるなんて間取りであってもできることだ。マンションや建売だとそうはいかない。もちろん、ある程度の広さがあればということで、当初、延べ床面積を35坪では個室6部屋はちょっと無理ということだった。屋根裏などを駆使すればできなくはなかったろうし、リビングを狭くすればそれもできたかもしれない。しかし、あれはヤダ、これはヤダと最近、イヤイヤ期が激しい三女のように、僕らもイヤイヤしていたら、延べ床面積を増やすということになった。

 

延べ床面積、つまり、施工面積が増えるということはその分、金額も増える。東京などの都心部と違って、比較的土地が安い(といっても、東京などに比べればということらしい)ので、土地面積のゆとりはあった。ただ施工面積を増やせば、個室6部屋は可能だった。最終的には43坪くらいになってしまった。単純計算で当初の予算よりも数百万円程度増えてしまった原因の多くは延べ床面積が増えたというのが大きい。

 

当初の35坪では難しかった我が家の間取りも、40坪から43坪でなら可能ということで、実際にお願いすることになった三井ホームさんだけじゃなく、一条工務店さんや、スウエーデンハウスさんにも見積もりや、間取りの提案などをしてもらうことになった。他にも、モデルルームや見学会などに行ったりしていた。

 

僕らは素人だ。素人だから間取りを見て分かることといえば、部屋の広さと配置、どこに何があるかくらいで、この間取りがどんな感じになるのかというのはなかなか想像つかない。とくに高さというのはいまいちピンとこない。間取りを見ながら、それまで住んでいたマンションなどから雰囲気を想像してしまう。僕の場合は、1度目に建てた家の間取りと高さを想像していた。

 

モデルルームで参考になるのは、そのハウスメーカーが空間をどう考えているのかというのがある。一条工務店さんのように機能性をとことん追求し、収納がたくさんできる家というのが分かりやすいと思うけど、ハウスメーカーの空間の考え方は、モデルルーム見学で分かったりもする。

 

反面、モデルルームでわかりにくいものもある。モデルルームはどこも気合が入っている。気合が入っているため、実際に建てるときにはオプションになるものなどもガンガン積み込まれている。オプションはあくまでオプションとしているくらいだから、そのハウスメーカーの基本的な考え方にあるものではなく、施主がやりたいならやれます、というようなものになる。

 

例えば、三井ホームでいえば、窓サッシだ。三井ホームは、一条工務店と違って窓サッシにそんなに力は入れていない。三井さんからすれば、実際の建物が建つ地域によって窓サッシの標準設備はトリプルガラスにするかペアガラスにするか変わるし、樹脂アルミ複合サッシが標準になっている。それは過剰設備にする必要がないからというのが考え方あるからだ。家全体の断熱性、機密性で考えることと、家はメンテナンスしながら長持ちさせるものだという考え方がある。そんな三井ホームは有償メンテをした上で保証が60年となっている。

 

スウエーデンさんの場合は、モデルハウスに行けばすぐに分かるように、木製サッシになっている。これは標準設備だ。というより、この木製サッシにしたいからという理由でスウェーデンさんを選ぶ人もいるくらいだ。実は僕もこの木製サッシに憧れがあった。それに廊下も幅が広いのが標準だ。天井も高く、とにかく居心地にこだわった家を標準しようにしている。その分、機能性という感じはあまりしない。それに、基礎が布基礎だ。メンテナンスはこまめにする必要もあるけれども、家が好きな人にはたまらない家だとも思った。

 

一条工務店の場合は、一つ一つが異常なこだわりだ。性能を追いかける熱量は営業さんの説明からも伺える。窓サッシも過剰というか、一体、どこに住むつもりなのかというくらいの攻め方をしている。こういう感じ、結構好きだ。断熱材のこだわりもすごい。気密性はもちろんすごい。それにこれはオプションだけれども水害に強い家というのがやばすぎた。基礎は三井さんと同じベタ基礎だ。地震には強い。キッチンの収納はまるで格納庫。収納はいたるところにある。物がたくさんあって捨てられない人だけじゃなく、大災害にあったときには、一条さんの家に籠ることができるだろう。しかし、なんだか窮屈だ。三井ホームスウェーデンさんを見ているからかもしれないけれど、同じ広さなのに狭く感じる。窓サッシがゴツいからかもしれないし、収納が多いからなのかもしれない。

 

平面図に困る!<2>(新築編)に続きます。