いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

子乗せ自転車に困る!<4>(主夫篇)<3人乗り子乗せ自転車が大活躍している>

子乗せ自転車に困る!<3>(主夫篇)の続きです。

 

前と後ろに子供が乗せられるブリヂストンのビッケポーラーは、前に子供を乗せていない状態でも雨の日は多い日などには便利だった。また何かしら物を落としてしまう幼児でも、カバーがしっかりしていれば、チャイルドシート内に落ちているので、いつの間にか靴が片方ないということもなかった。子育てを便利にするのが子乗せ自転車だ。路駐が気になる僕でも子乗せ自転車なら駐輪スペースは比較的多くあるためどこにいくにも不便を感じることもなかった。しかし、あまりにもハードに使うことになると、車の方がいいなあと思うこともあった。

 

困ったことがあった。

 

名古屋市にいたときにはそんなに活躍しなかった子乗せ自転車も、日進市に引っ越してからは大活躍することになった。長女の保育園は歩いて行ける自宅からもっとも近い保育園だけれど、次女三女の保育園は徒歩50分、しかも登り下りの急な坂が三か所もある道だ。前と後ろに次女と三女を乗せて、布団を二つ持って、荷物も持つ。危険な運転になるため妻は次女三女の送迎ができないくらいの険しい道のり。ブリヂストンの子乗せ自転車は、大活躍すぎて、日進市に引っ越してきてから二ヶ月で、タイヤ交換、チューブ交換、ブレーキ交換を行い、そして半年で、またタイヤ交換、ブレーキ交換となった。チェーンも交換した方がいいと言われているが、チェーンの交換は2万円以上する。

 

自転車のメンテナンスはとても大事だ。とくに子供を2人前後ろに乗せて、急な坂を登り、降る自転車となれば、メンテナンスは月に一度くらいやっても大袈裟じゃない。ブレーキもタイヤも危なくなる前に交換する必要がある。そしてチェーンも交換した方がいいに決まっている。しかし、しかしだ。

 

「子乗せ自転車にしてはずいぶん乗りましたね」

 

「3年くらいだと思うんですけれども」

 

「あ、3年過ぎたくらいですか」

 

「今年、引っ越してきてから、毎日、双子を乗せて過酷な道のりを送迎しているので、この数ヶ月は酷使してしまったかもしれません」

 

チェーンの交換をお店の人にも勧められ、またときにチェーンあたりから異音がすることは僕も気づいていたので、普段であれば、すぐにチェーン交換をお願いしたと思う。このまま、遠い保育園にあと2年以上、双子が通うのであればチェーン交換は必要だ。といっても、あと2年以上通うとなると、そもそも、この子乗せ自転車の前部分のチャイルドシートのメーカー推奨の年齢を過ぎてしまう。メーカーは3歳までとしている。このとき双子は4歳目前。ちなみに、市役所のこども課には転園届けは出している。また送迎の状況も伝えている。市役所としては、自転車ではなく車を使えばいいと思っているし、車がないなら、ファミリーサポート(片道2000円弱)やタクシーを使えばいいと言っていた。とにかく自己責任で育児をしろという方針だ。政府の少子化社会対策大綱とは真逆の考えだ。もちろん、日進市も市の計画としては少子化社会対策を謳っているのだからまあ、お察し。子乗せ自転車の前のチャイルドシートの適応年数が3歳までとあると言っても、「メーカーの推奨年数であって、法令ではない」というのが市役所の答えだった。この後、2年、遠い保育園に通うのであれば、自転車で送迎することはできない。僕の仕事をやめて自宅で育児をするか、または幼保無償化とか言いながらもなんだかんだと年間何十万円もかかる幼稚園に、送迎バス目的で午後2時まで通わせるかということになる。送迎バスは月額1人2000円。どちらにしろ、僕の仕事はやめるか減らすことになる。考えてみたら、日進市は遠くの保育園に通わせたいのであれば、送迎バスでもやればいいような気もする。まあ、そんなことは考えもしない育児自己責任論の市だ。

 

話がずれてしまったけれど、タイヤ交換やブレーキ交換はしている年季の入ったブリヂストンのビッケポーラーもチャイルドシートもボロくなり、レインカバーはひび割れ、チェーンも伸び切っている。双子の前乗せは厳しくなる一方だ。どのみち、この子乗せ自転車のお役目御免は近い。チェーン交換から他の部分も交換するよりも、今年度いっぱいどうにか頑張ってもらって、年度末でお別れしようと思い始めていた。そんなとき、三女のみ、次女との保育園とはまた別で、しかも、長女とも別だけれども長女の保育園に近い保育園に転園できることになった。転園先の保育園は徒歩15分以内の場所で自転車がなくても送迎できる。つまり自転車での送迎が必須なのは次女だけになった。また、確定ではないけれども、来年度には次女も三女が転園した保育園に転園できる可能性が高いということだった。双子を別々の園にしてみたり、長女と別園だけならまだしも小学区も異なる遠い別の園に一年間過酷な道のりを通わせる市役所に親切さは全く感じないし、感謝すらないけれども、少し見通しがたった。4月からは自転車がいらなくなる。

 

子乗せ自転車に困る!<5>(主夫篇)に続きます。