いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

子供部屋に困る!<1>(新築篇)<子供の数と部屋の数>

「子供3人だから困るのか、三姉妹だから困るのか、双子だから困るのか」

 

困ったことがあった。

 

僕らが家を建てることになったいくつかある理由の中に3人の子供にそれぞれ部屋を与えるためというのがある。もちろん、子供部屋だけでなく、在宅で仕事をすることが多い妻と僕にも部屋が必要だし、小さくてもいいから布団の上げ下げをしないで済むような寝室も欲しいというのもあった。そんな要望を満たせるような住宅は、注文住宅くらいしかなかった。最低でも6LDKというとんでもない数の部屋、まるでお屋敷だ。

 

しかし、現実問題として、そんなご立派なお屋敷を建てるというのは無理だし、中古だとしても気の遠くなるような金額であることは間違いないし、お屋敷があるような場所はきっと車が必要になるような場所だろうと、そもそもお屋敷を購入しようとも考えていないから空想しているだけなのだけれど、そんなお屋敷ばかりが並ぶ高級住宅街にどーんとした門構えのお屋敷などを考えてみた。きっと、お屋敷であれば、6LDKどころか、用途がよく分からないような部屋もあるのだろう。そんなお屋敷なら隠し部屋とかまでありそうだし、きっと家事にしても、僕1人じゃどうにもならない。

 

6LDKというのはそんなことを考えさせる部屋数だ。

 

僕らが東京から引っ越してきたとき、子供部屋ひとつと、妻と僕の仕事部屋がそれぞれあればいいということで、3LDKのUR住宅を探した。URにしたのは、1歳児の双子を保育園に通わせることを考えた時に、昔の団地街のような感じでURならば保育園が近くにあるだろうと思ったからだった。実際に僕らが住んだURから保育園までは徒歩3分だった。現在、次女が通う保育園が徒歩60分であることを考えれば、前に住んでいたところは乳児育児における好立地も好立地、1歳の双子だと移動も困難なので、徒歩10分以内の保育園じゃないとつらかいということを考えれば、これ以上ない場所だった。双子と3歳の長女の3人を抱っこして送り迎えをしたこともあった。保育士さんや他の保護者さんだけじゃなく、すれ違う人たちに励まされていた。嬉しそうに話しかけてくる人もいたけれど、僕としては道を開けて欲しいと思っていた。

 

乳児幼児の育児と保育園の距離の大切さは最近、身に染みて感じているけれども、もう一つ大切なことがある。育児の困難さ部屋数の関係だ。部屋数がない育児はとても大変だ。長女が生まれたときには、2DKの部屋だったため、昼夜の当番制で乳児の世話をしていたけれど、当番じゃなくても部屋が少ないと休めるときにも休めない。結果、夫婦2人とも疲弊してしまう。育児をそれなりに合理的にこなすためには、子供1人といえども、子供部屋というのがあった方がいい。そうなると、保護者が休める部屋が1つと子供の部屋が1つ、そして家族の生活が中心的に行われる部屋としてのLDKが狭くてもいいからあれば、育児がしやすくなると思う。もし少子化対策みたいなのをやるとしたら、この部屋数に対する補助金なり控除なりをした方がいいようにも思う。子供1人につき1部屋分の家賃等に該当する金額をどうにかするというような気の利いた政策はないものだろうか。子供の人権とかを考えればそんなに不平等ということにもならない気もするのは、僕が育児をしているからなのかもしれないが、育児、とくに乳児の場合は乳児をケアする部屋が必要だ。

 

子供が増えると部屋はまた必要になる。うちの場合は、双子だったので突然、2人増えてしまったということもあって、ちょっとイレギュラーかもしれないが、乳児用としての子供部屋は1つで足りた。この乳児から幼児へと成長していく子供たちの部屋には、できるだけ性能の良いエアコンを入れて、空気清浄機と加湿器を入れていた。それと家具を置かないようにして、窓は開けられないように鍵を二重にした。また誤飲などが起きないように、双子が乳児のときには長女の玩具などは一切、乳児の部屋には持ち込まないようにしていた。

 

子供部屋に困る!<2>(新築篇)に続きます。