いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

おさがりに困る!(再東京篇)<おさがり相手が双子>

「双子だと一つは新品になってしまう」(長女3歳1ヶ月、双子1歳)

 

困ったことがあった。

 

子供服というのがある。子供服は乳児用から始まり、どんどんとサイズが大きくなっていく。cmで表記されていることもあれば、アメリカだと幼児までは、3m、6m、9m、12m、18m、24mと3ヶ月から24ヶ月までのサイズになっていることが多い。

 

長女は割と体が大きい方だったので、3mや6mはあっという間にサイズアウトしてしまい、1歳半(18ヶ月)のときには24mもキツくなっていっていった。

 

子供を育てるのは初めてということもあり、子供の成長というのがどのくらいなのか分からぬままに、表記されている基準で買うことになった。また、アメリカは日本のように自分の部屋に洗濯機がないので、週に2回か多くて3回くらいしか洗濯をしないため、服の量も増えた。

 

また長女の場合はエプロンやスタイをしていても食べこぼしが多く、ヨダレの量も今から考えれば平均以上だったので、1日に何回も着替えをすることになった。

 

つまり長女のときに買った24mまでの服はたくさんあるということだ。

 

妻は子供がたくさん欲しいと言っていた。5人くらい欲しいと言っていた。5人はさすがに無理だとか話していたけど、もう1人は欲しいと僕も思っていた。

 

僕には弟がいるし、妻には兄がいた。そんなことからも子供2人は欲しいと自然と思うようになったのかもしれない。

 

長女のたくさんある乳幼児の子供服に関しても、弟か妹がいればまた使えるということで、誰かに譲ることもなく、そのままとっておいた。

 

妻が妊娠したのは双子だった。

 

双子が産まれて、長女のおさがりを着せていた。長女の幼児服はたくさんあったので、新たに買い足す必要もなく、なんとなくエコな感じがした。

 

余裕があったはずの長女のおさがりは、双子ともなるとギリギリの量だった。長女にとっては必須だったよだれ掛け、スタイと呼ばれるものは、次女は少しは使ったけど、三女はほとんど必要なかった。スタイが必須じゃない幼児がいるとは思いもしなかった。子供の個人差は大きい。

 

よだれ掛けは大量に余った。しかし、兄弟姉妹ならスタイのおさがりもいいかもしれないが、使い古しのスタイを誰かにお譲りするのは嫌がられそうだし、スタイをおさがりで欲しがる人というのもいないだろう。スタイは今でも大量にある。

 

幼児服は使わなかったら、誰かにお譲りするとか寄付するということを考えていた。乳児の頃、長女は大きく、双子は小さかった。そのため乳児服はなかなかサイズが合わなかった。状態のいい綺麗な乳児の服は寄付したような気がする。

 

幼児になってくると、おさがりで着られるものも増えた。しかし、双子が保育園に通うことになると、日本の保育園では着ていけない服も多くあった。

 

アメリカと日本では着ている服が違う。大きく違うのは、日本だと乳幼児の足がむき出しになるようにしているが、アメリカだと足の指まで覆われている。それぞれに幼児の状態のために足は出した方がいいというのもあれば、足まで覆った方がいい、という考えがあって、足の先だけみれば正反対の育児方針だ。

 

正反対の育児への考えに挟まれていると、飼い葉に挟まれたロバじゃないけど、どっちでもいいや、という気になってくる。良く言えば、おおらかな育児、悪く言えばイイカゲンな育児になる。

 

日本だと紐で結んだりする服も、アメリカでは見たことがない。ジッパーとスナップボタンが幼児服の定番だ。

 

日本の保育園では、どんな服で登園するのかというのが決まっていた。長女はずっとアメリカで育児していたので、日本で推奨されているような服がなかった。おさがりが使えるはずだったのに、全部、新品を買い直しになる。双子だから倍。

 

たまに保育園のルールのグレーゾーンみたいなアメリカの服を着せていったことがあるけど、保育士さんによっては混乱させてしまったようだ。長女のおさがりなんです、とか言って、許してもらっていた。

 

そんな保育園のルールもあって、長女のアメリカでのおさがりは双子だと着ることができないことがある。新品同様であれば、友人に譲ったり、フリマサイトで売ったりするのもいいかもしれないけど、そこそこ味が出てきてしまった幼児服だとお譲りするのも気が引ける。

 

おさがりといえば靴だ。これも長女のおさがりでいいかと思っていたけど、双子だと一つは新品になる。双子は同じような靴にしないと揉めることがある。長女の靴は、ニューバランスが多い。これはボストンに住んでいたときに、ニューバランスのファクトリーストアがあって、そこでクーポンやらセールやらでとても安く手に入れていたのだけれども、日本で長女が履いているのと同じのを買おうとしたら高い。まいった。

 

結局、双子は双子で靴を買うことが増えてしまった。両方とも新品。おさがりで経済的かつエコという僕の計画は破綻した。

 

おさがりの相手が双子になると、おさがりの難易度が上がる。