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家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

太陽光発電に困る!<中>(新築篇)<太陽光発電は必要なのか?>

太陽光発電に困る!<上>(新築篇)の続きになります。

 

電気にしてもガスにしても、バカスカ使う我が家では光熱費が大変なことになっていた。多い時で1ヶ月6万円もした。6万円。なかなかインパクトのある金額だった。そして家を建てることになった。光熱費を抑えたい、そんなことばかり考えていた。

 

困ったことがあった。

 

光熱費を一つの基準にして家を建てることを考えると、おのずと高気密高断熱の家になることは、もう何度も書いたと思う。で、そんな家の多くは、床暖房や、全館空調になっている。

 

床暖房床冷房や全館空調は年がら年中ついているものだから、光熱費が高くなるのは目にえている。ただ、性能の良い家なら、熱のロスが少なくなる。それでも光熱費はかかる。こんなときに、助っ人のように現れるのが、太陽光発電だ。

 

太陽光発電というと、つけろと言われたり、つけるなと言われたり、どうしたらいいのか分からない。つけるな、という人の意見は、売電の値段が下がっているから元をとれなくなるとか、将来的に産廃になって費用が更にかかるとかそんな意見だ。それもそうだと思う。

 

はじめて家を建てたときにも、太陽光はつけた。5kwくらいの太陽光で、当時は、太陽光のパネルがある家と近所で言われていた。道に迷った友人が近所の人にうちの場所を聞くと、「あそこの太陽光の家だよ」と言われたらしい。太陽光パネルを設置している家は、いまほど多くなかった。あと、そのときの家は、周囲に新築の家が少なかったというのもあるかもしれない。

 

はじめての家で太陽光発電をしようと思ったのは、太陽光パネルをつけると補助金が出たというのと、売電が高かったというのがある。1kwhで50円近かったような気がする。今だとその半額以下らしい。とはいえ、売電が高かったとしても、太陽光パネルも高かったので、設置費用の元を取るには10年くらいかかるという計算だった。余剰電力を売電していることを考えれば、10年で元がとれるなら、それならそれでいいか、ということで太陽光パネルを設置した。

 

売電価格が高かった当時でも、元を取るのに10年かかる太陽光パネルはそんなに意味がないんじゃないかみたいなことは言われていた。意味があるかどうかはライフスタイルとも関係があるかもしれない。

 

今回、2回目の家を建てることになって思ったのも、売電は元が取れるまで10年かかるというものだった。これは10年以上前から変わらない。結局、太陽光発電の設置値段が下がっているから、売電の価格も下がっているというだけなんだろう。10年間設置させたいという考えがそこにあるのかもしれない。

 

太陽光パネルの値段が安くなったとはいっても、やっぱり高い。売電価格が下がったからなのか、太陽光パネルの値段が安くなったからなのか分からないが、屋根いっぱいに太陽光パネルを敷き詰めるようにもなっている。ちなみに、屋根いっぱいに太陽光パネルを敷き詰めると、屋根の損傷が緩和されるらしい。屋根に優しいという意味では、屋根いっぱいに太陽光パネルを敷くというのは悪いことじゃないが、太陽光パネル否定派は屋根のことはあまり触れない。

 

屋根いっぱいの太陽光パネル。やってみようということで見積もりにいれてもらうと、10年以上前に載せた太陽光パネルの2倍以上の発電力にも関わらず、値段は同じくらいだった。太陽光パネル設置費用と売電価格はわかりやすい関係をもっているようだ。

 

このときの見積もりは、三井ホームさんと一条工務店さんからとった。三井さんからは、リクシルの未来発電というものにすれば、太陽光設備は無料、その代わり10年間売電不可、そして窓枠やドアなどの設備をリクシルにするという条件が出されていた。一条工務店さんも太陽光パネルが無料になるものがあった。それの記憶はぼんやりだけれど、10年間は売電不可とかそんな条件があったのかもしれない。

 

太陽光パネルが無料。

 

それだけでちょっとびっくりした。確かに、10年間売電できないというのはデメリットにも感じるけれど、10年売電したとしても、太陽光パネルの費用くらいにしかならない。それに、何かとお金がかかってしまう新築時に太陽光パネル費分(300万円くらい)が浮くのは助かる。その分でアップグレードしたい住宅設備もある。予算がたくさんある人なら気にしなくていい金額だろうけど、僕らのように予算ギリギリでローンを組んでいるような者にとって、太陽光パネル0円は、控えめに言ってよだれが出る。

 

リクシルさんの未来発電だと、蓄電池がつけられない、というのもデメリットだ。しかし、これも予算ギリギリ人間からすれば、200万円程度する蓄電池はそもそも予算オーバーになる。予算がおおらかな人であれば、未来発電ではなく、普通に太陽光発電をつけるだろうし、蓄電池も欲しくもなるだろう。それに、これを言うと、もともこもない話になるけど、予算がたくさんある、つまり、お金もたくさんある人なら、一ヶ月6万円の光熱費すら気にならないのではないだろうか。

 

一ヶ月6万円の光熱費をお誕生日算で幸せに換算するような僕のような者にとって、太陽光発電が無料でできるのは助かるプランだった。全館空調や床暖房床冷房を検討していたことから、太陽光発電は必要だと思っていた。

 

太陽光発電に困る!<下>(新築篇)に続きます。