いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

平面図に困る!<2>(新築編)<平面の間取り図だけでは分からない>

平面図に困る!<1>(新築編)の続きになります。

 

ハウスメーカーにはそれぞれのこだわりがある。ハウスメーカーを選ぶ上で、口コミや動画などでの評判や分析を参考にするのもいいけれども、一番大事なのは、自分たちに合っているところかどうかというがあると思う。もちろん、予算はどうにもならない部分だから、自分たちの望んでいるものが途方も予算なら諦めるけれども、予算でどうにかなる範囲であれば、それぞれのハウスメーカーの特性と自分たちの望むものをよく検討する必要があると思う。

 

僕の場合は、僕自身が2回目の家づくりというのもあって、家というのは、あこがれよりも、性能が一番だと思っていたこともあるから、2回目の家づくりは一条工務店にしようと思っていた。しかし、結果は三井ホームになった。妻は妻で一条工務店さんの営業さんに声をかけてもらってから家づくりを考えだしたのに、資料請求などをしてからは、住友林業三井ホームに惹かれていたようだった。夫婦といっても、どんな家がいいかというのは違っていたりする。夫婦でも違っている家に対する考え方なのだから、家づくりのプロたちの考え方もさまざまだ。どのハウスメーカーも、それぞれになるほどと思えるこだわりがある。そのこだわりと自分たちのこだわりの共通点を探すというのが大事なことだと思った。

 

困ったことあった。

 

一条さんから、比較的近所で完成見学会があると言われて行ってみた。ちょうど僕らが建てようと思っていた広さだったし、検討していた中庭もあるということで、楽しみにして行ってみた。同じ時期に三井ホームの街中モデルハウスも行った。これも同じような広さだった。

 

違いは一つだった。

 

一条さんの家は間取りも十分だし、吹き抜けもあるし、中庭もある。開放感は十分にありそうなのに、なぜか窮屈だった。天井も僕らが暮らしていたURよりは高いのだから、窮屈なはずはないのに、玄関からずっと窮屈さを感じていた。そう、一条さんの家は要塞なのだ。要塞としての機能は素晴らしい。収納もたくさんあるし、中庭は子供を安全に遊ばせることができる。吹き抜けの開放感ももちろんある。しかし、なんだろう、この窮屈さは。もしかしたら、一条さんのこだわりが家全体に文字で書き込まれているような気すらした。

 

「ここの天井の高さは標準ですか?」

 

「ええ、標準ですが、十分な高さになっています。オプションでもう少し高くすることはできますが、配管などの都合で凸凹になることもありますね」

 

一条さんの家は、間違いなく素敵な家だと思う。性能もいいし、床暖房や機密性の高さから、吹き抜けなどの開放感のある間取りもできる。しかし、一条さんの基本的な考えの中心には性能というものが頑としてあるため、間取りの中にこれでもか、これでもかと機能性の高いものを詰め込む。キッチンシステムにもそれは現れている。余裕がない感じでもある。もちろん、便利だとは思う。しかし、そのためなのか、天井を高くするという性能的に意味のないものに対しては関心がないようだった。

 

スウェーデンさんの家は開放感があった。居心地の良さは打ち合わせのときにも感じていた。しかし、それはそれでいざここに住んだら、僕らのようにごちゃごちゃとしたライススタイルの人間の場合は、片付けられないという問題が出てきそうな気がした。家具が増えてしまうような気がした。廊下も含めて余裕のある間取りは心地がいいのだけれども、この心地よさを維持できる暮らしをする自信がなかった。とても素敵な家なのに、僕らにはそれを維持する自信がない。もし、遊びに行った家がスウェーデンさんの家だったら、ずっと素敵だなあと思って過ごせるとは思う。そんな家に数日泊まりたい。

 

そんなときに、三井ホームの街中モデルハウスを思い出していた。契約を決めるかどうかという最後の最後にも、別の街中モデルハウスに行った。

 

一条さんの家よりも開放感があった。窮屈さがなかった。スウェーデンハウスさんよりも、ごちゃごちゃした僕らにとっては住みやすそうな配慮がある。そう、スウェーデンさんの開放的なランドリールームも素敵だけれども、実用的な隠れるようなランドリールームでもいい。しかし、一条さんのように機能を追いかけたようなランドリールームだと、それはそれで気が詰まる。ほどほどに開口感があってほどほどに閉鎖的そんな感じのランドリールームが欲しいというのがあった。そうなると、必要なのは高さを含めた間取りになる。

 

三井と一条は何が違うのだろう。もちろん、予算が違うというのもある。三井さんは高い。高いけれども、一条さんもそれなりに高い。あと僕らは友人からの紹介というのがあって、三井さんの場合は少し割引があった。蓋をあけてみれば、三井さんと一条さんの値段の違いはそこまで大きな金額ではなかった。もちろん、家を建てるという大きな金額が動くことを考えれば、そこまで大きくないという話であって、冷静に考えればそこそこな値段の違いになる。

 

平面図に困る!<3>(新築編)に続きます。