カビに困る!<上>(主夫篇)の続きになります。
冬になったからといって、カビが繁殖しないわけじゃない。結露の多い北側の部屋なんかは要注意だ。カビ退治だけで一週間ほど家事が増えてしまった。
去年は壁の結露で、URの管理事務所や住まいセンターに相談しても結露は居住しているから起こることなので居住者の責任と言わてしまって、話が通じなかったので、UR本社に連絡したら、通常の生活をしていて支障をきたすなら無償で工事するということだった。
工事の人は、これは構造的に問題がありますねえ、ということで無償工事になった。もちろん、アルミサッシの結露は「居住者の責任」ということで毎日掃除している。それはそれでやっているけれども。
困ったことがあった。
去年はそんな結露との戦いだった。
今年も結露の季節になったということもあって、窓を拭いていた。出窓の結露のことを忘れていたことが数日あった。あまり使わない妻の書斎、衣類の部屋だ。なぜここは出窓なんだろうとか思いながら毎日拭くようになった。
事件はその部屋ですでに起きていた。
そろそろブーツでも出すか、とお気に入りのスエードのブーツを見てみると真っ白だ。全体的に白カビが繁殖していた。ネットで調べてみた。スエード、ブーツ、白カビ。そんな検索ワード。
白カビは大丈夫。要約するとそんな感じだった。
革製品のお手入れ道具はある程度揃っている。カビ用のスプレーもあるものだから、翌日の晴れた日にブーツの白カビを落とした。水を使わないことが大事らしい。
白カビを取る場合は、まずはブラッシング。でもブラシにカビの胞子がついてしまったらいやだと思ったので、ブラシにもカビ用のスプレーをかけてブラッシング。ブラッシングだけで結構取れた。次は乾いた布にカビスプレーをかけてゴシゴシとカビを落とした。隙間部分はまたブラッシング。こんな感じで目に見えるカビは落とせた気がする。最後は、カビ用スプレーを防カビとして全体に噴霧し、しばらく放置。その後は、防汚用スプレーをかけて夕方まで放置した。
これで一安心だと思った。そのブーツ以外にも二足ほど少しカビがついていた。これはカビ用スプレーですでに湿っている布の裏面を使ってカビを落とした。
カビとの戦いは終わったかに思えた。しかし、カビはまだ繁殖していた。
他にはどんなところにカビがいたのか。
冬物を出しているときに、手袋があった。手のひらの部分にスエードのパッチがある。このパッチにカビがいた。ということは、この引き出し内はすでにカビの王国なのではないだろうか、と引き出しを全部出してみた。カビの被害はスエードだけだった。それと、引き出しの周囲がカビの被害にあっていた。他の引き出しも同じようになっている。これはまずいということで、引き出しを全部出して中のものを全部確認した。失くしたと思っていたニット帽がここから発見された。
スエード以外にはカビは発生していなかった。
カビはスエードだけに繁殖するのかな? 起毛していたり、凸凹した生地にカビは発生するのかな? ということで、ウールも見てみた。僕のお気に入りのウールの帽子は平気だった。内側を見ると、ヘリの部分に白カビがあった。ツルツルしているのにカビがいた。
スエード、あるいは凸凹の生地にカビが発生する説は破綻した。
こうなると大変だ。衣類全部確認しなくてはならない。そして少しでもカビていたら除去と防カビだ。さすがに大切な衣類は衣類カバーに入っていたので安心したけれども、衣類カバーに入っていない物はカビの胞子が付着している可能性がある。ブラッシングの日々。
ふとカバンをおいている箇所を見てみた。ここが一番酷かった。洗濯機で洗えそうな鞄は洗濯機に放り込んだ。お気に入りのカバンもやられていたけれども、ブラッシングでどうにかなった。皮の部分があるから洗濯機に放り込むのはいやだった。
白カビなら慌てる必要もない。大丈夫、いまからでも大丈夫。
こうして、一週間ほどカビと戦った。家事も大変だ。
秋や冬は乾燥しているからカビに無警戒だったりする。しかし、結露の多い部屋などはカビも繁殖しやすい。冬だからこそ、そんな部屋は定期的にカビチェックをした方がいいと思った。