いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

建売住宅に困る!<上>(新築篇)<三井さんの打ち合わせの後に一条さんの打ち合わせ>

「一条さんの建売って素敵じゃないか」

 

困ったことがあった。

 

三井ホームさんとの住設打ち合わせが終わって、すっかりキッチンハウスの虜になってしまった僕と、夢の洗面台に出会えた妻は、興奮も冷めやらぬうちに、一条さんのベテラン営業のYさんのお出迎えで、一条さんの宿泊体験の家に向かっていた。

 

一条さんの宿泊体験はとても人気がある。そのためいくら一条さんと仮契約をしていようが、予約でいっぱいの宿泊体験に申し込むのも難しい。一条さんの宿泊体験ができないということで、三井さんの宿泊体験に行ってしまったことから、三井さんに魅力を感じて、一条さんと並ぶ候補になってしまったのだから、何がどうなるかは分からないものだ。

 

この日も、宿泊体験をしに行ったわけではない。宿泊体験はできないけれども、宿泊体験を行っている家を見て、そして、僕らの坪数や希望などを入れた図面と見積書を出してもらうということになっていた。

 

宿泊体験の家は、現在は売りに出していて、先日、契約が決まったそうだ。そのため、この家には、現在、予約が入っている人だけで宿泊体験が締め切られるらしい。

 

つまり、一条さんの建売ということだ。

 

隣も同じ一条さんの建売だ。建売はどこもそうだけれども、見た目は似ている。そもそもが似た見た目になる一条さんだから、建売じゃなくても並んでいると、同じ様に見えるというのもある。

 

家の中に入ると不思議な気がした。前回、完成見学会で訪れた家よりも、坪数は少ないにもかかわらず、窮屈な感じがしない。もちろん、部屋数は5坪以上少ないのだけれど、前回も4人家族、これも4人家族が想定されている部屋数はありながら、余裕がある感じだ。

 

一条さんでよくある吹き抜けもちょうど良い広さというか、このくらいの吹き抜けだと解放感があるなあという感じ。

 

グレイスキッチンを見ると、1時間前にはキッチンハウスのキッチンを見ていたというのもあって、重厚感がありすぎるように思ったけど、間取り的にちょうどいい位置にキッチンがあるというのもあって、使い勝手は良さそうだと思った。キッチン、ダイニング、リビングのバランスがとてもよかった。

 

2階なども見て回った。収納は多めだけれど、過剰というほどでもない。スッキリした2階だった。ここも小屋裏収納はなかった。

 

一条さんの建売って、いいんじゃないか? と思った。 性能とコスパだけを考えれば、一条さんの建売が最強なんじゃないだろうか。

 

建売と注文住宅の大きな違いは、間取りが自分たちで決められるかどうかというのが大きい。しかし、そもそも間取りにそんなにこだわらない人もいるだろうし、一条さんくらいたくさんの家を建てている会社であれば、どんな間取りがいいのかくらいのデータはたくさんあるだろう。それに性能もいいし、人気のオプションなども積極的に採用していたりする。施主があれこれ考えるよりも、一条さんのおすすめで建てた家の方がいいんじゃないだろうか、と思った。

 

3人家族や4人家族で、外で働くのがメインなご家庭であれば、一条さんの建売がおすすめだと思う。一条さんだけでなく、多くのハウスメーカーのモデルになりそうな家族構成だ。

 

完成見学会で思った一条さんの窮屈さは、建売では全く感じなかった。坪数は狭いはずなのに動線も考え抜かれている感じだった。ここいいなあと思っていた。

 

キッチンハウスで三井さんに心が動いていた僕も、ここにきて、また一条さんがいいかも、と思う様になっていた。しかし、妻の心はなかなか一条さんに戻ってこない。ここはベテラン営業のYさんに頑張ってもらうしかない。

 

Yさんから図面が提出された。

 

まずい。これ、僕らの要望が全く入っていない。スウェーデンさんだったらセミオーダーのヘンマベストのプランで見せるような図面のままだ。一条さんの図面はいつもこうだった。最初に会ったときから、和室は作らないって言っているのに、3回もらった図面の全てに和室がある。それに僕らの書斎などもない。子供部屋3つだけはあった。

 

妻は明らかに引いていた。

また長くなってしまいました。今回は三回に分けてみます。