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家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

解約に困る!<上>(新築篇)<仮契約は安心?>

一条工務店さんとの仮契約を解約したこと」

 

困ったことがあった。

 

三井ホーム一条工務店スウェーデンハウスの3社で悩んだ結果、三井ホームと本契約を結んだ。

 

スウェーデンハウスについてはあまり書かなかったけれども、これはもう、なんていいますか、僕のあこがれのハウスメーカースウェーデンハウスさんだったし、考え方も好きだ、メンテナンスがちょっと大変だとしても、最近は手入れをするような暮らしが好きというのもあって、僕は惹かれていた。なにより、ヘンマベストというセミオーダーの商品は、お値段も抑えめで、話を聞けば意外と間取りも変更できるというのも魅力だった。

 

しかし、問題は、耐震性と言いますか、一条さんや三井さんがこれでもかというくらいに耐震実験をしているのに、スウェーデンさんは耐震実験が控えめだ。基礎もいわゆる布基礎だ。それで十分な土地もあるかもしれないけれども、僕らが住む愛知県は地震のことも考えた方がいい。そんな地震への不安というのもあって、スウェーデンさんは、僕の気持ちだけで候補に上がったままになっていただけだった。三井さんや一条さんの耐震実験は頼もしすぎた。

 

一条工務店さんは、僕の本命だった。一条さんで建てる! そう思って、タブレットも真剣に見たし、工場見学に行くのを楽しみにしていた。コスパ重視の考えは好きじゃないけれど、耐震性、気密性、断熱性、どれをとっても一条さんが最高だと思っていた。そして、その三つさえあれば、家は安心。だと思っていたし、そうだと思う。

 

少し疑問だった。

 

三井さんも、耐震性、気密性、断熱性は、一条さんほどじゃないにしても、他のハウスメーカーよりこだわっている。なのに営業さんがそのことをあまり言わない。営業さんが紳士のSさんだったからもしれないけれども、もしかしたら、この3点は三井さんからすれば、「家」にとって必要最低限なことと考えているのかもしれない。

 

紳士のSさんが珍しく、強調したのは、有償になるけれども60年保証があるということだった。そのとき、ふと、一条さんはあれだけいろいろと優秀な家づくりについて話してくれるのに、なぜ保証は30年なんだろう、と思った。

 

この辺から一条さんとの距離ができてしまったのかもしれない。何度でも書くけれども、僕は一条さんが好きだ。外観が同じようになっても、一条ルールがあっても、一条さんの家づくりの考えは好きだ。

 

だから、僕は一条さんと仮契約を結んでいた。でも、三井さんと本契約をしたいま、一条さんの仮契約は解約しなければならない。

 

一条工務店で家を建てるだけでなく、検討したりするときの最大のメリットは、情報の多さだろう。一条の施主さんたちは、ブログや動画などで発信している人が多い。一条さんに対するメリットやデメリットもたくさん知ることができる。とてもいいことだと思う。

 

僕も一条施主さんのブログを参考にしながら、仮契約やその後の打ち合わせをしていた。

 

施主ブログが優秀なので、一条さんの若い営業さんには気の毒だけれども、彼らの営業トークがいかにマニュアルで話しているのかバレてしまうということもある。

 

例えば、キッチン。高さを上げたいなんて営業さんに言うと、決まって「かたい物を切るときには、キッチンが高いと力が入りにくいです」と話し出す。施主さんの意見にもあったけれども、「かたい物を切る」ことなんてそんなにない。キッチンを高くしたいというのは、低いキッチンだと腰が痛いという人だ。僕もそうだ。そんな人からすれば、日頃のキッチンの高さの方が「かたい物」なんかよりよっぽど必要なことだったりする。細かい話になっちゃったけど、こういうことまで一条施主さんのブログは書いてある。情報が溢れているから、一条の営業さんは大変だと思う。

 

仮契約後も施主ブログをたくさん読んで、一条ルールなるものも漠然と把握してきた。一条ルールを工夫して効果的に使っている施主さんもたくさんいた。僕も真似しようと思っていた。一条さんで建てるなら、コの字にしようなんて思ったのも、施主ブログを読んでいいなあと思ったからだった。実際に、コの字にしている家の完成見学会に行ってちょっと考え直したりもした。土地の大きさに合わせて考えるべきだと思った。

 

仮契約についてもいくつかの記事を読んでいた。

 

仮契約の解約時に揉めた話なんかもあった。なかなか返金されないというもので、これはそれぞれの営業さんの倫理的な問題かもしれないとも思った。僕らの担当の営業さんは誠実な方で、仮契約時に解約した場合のことなども笑顔で話してくれた。変なことはしない人だと思った。

 

仮契約には100万円が必要になる。

 

仮契約のメリットは、仮契約時にやっているキャンペーンが適用されたり、毎月のように値上がりする坪単価を仮契約の時点で止めることができるというものだ。値上げしているのは一条さんなのだから、メリットと言われてもピンと来なかったけれど、一条さんが本命ならさっさと仮契約すればいいと思った。

 

また、仮契約を解約する場合は、解約までにかかった費用の実費を、100万円から引いて、残金を返金するというものだった。例えば、土地調査などをしていたら調査費の実費が引かれるということだった。それはそうだろうと思った。

 

そういえば、もう一つメリットがあった。仮契約をすると土地探しアプリを使うことができる。このアプリはとても便利だった。結局、このアプリで探した土地と契約することはなかったけれども、周辺の土地の値段などを把握するにはちょうどよかった。

 

仮契約から解約に至るまで、営業さんが土地を見に行ってくれたり、土地の申し込みに付き合ってくれたり、打ち合わせも何回かして、車で送り迎えもしてくれた。書面に出せるような経費はないかもしれないけれども、営業さんの労力を使っているのだから、一条さんからすれば経費はかかっている。しかし、これは実費として引かれないようだった。

 

長くなってしまったので、解約に困る!<下>(新築篇)に続きます。