いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

課金に困る!(再東京篇)<長女とゲームコーナー>

「ゲームコーナーにハマる長女」(長女3歳、双子11ヶ月)

 

困ったことがあった。

 

長女も双子も平日は保育園に通っている。土、日は家で過ごすことになるわけですが、三人連れて外に行くのはなかなか難しい。双子はまだ歩くのも難しかったため、土日は家で妻と遊ぶということが多かった。

 

長女はちょうどお外で遊びたい盛り。公園に行って遊具で遊んだり走ったりしていたけれど、寒くなってきたのかなんなのか、公園で遊んでいるのは僕だけになった。

 

「歩こうよ」と言ってもいや、と言われて、お気に入りの揺れる遊具に座るだけ。その公園には遊具もあるけれども、対象年齢が3-12歳と幅が広いため、小学生が走り回っていると3歳児には怖くて仕方ないらしい。

 

ボストンの公園にも遊具があった。ボストンの区分けは、幼児用のスペースとキッズ用のスペースになっていて、幼児用のところにキッズが来ると、近くにいる大人が注意をしていたり、子供同士で「ここ幼児用だから別のとこいこうぜ」とか言い合ってどこかにいく。アメリカの子供はどこか大人びている。

 

長女がたまにふらふらと大きな子たちのところや、スケートボードしているところに侵入してしまうことがあると、ほとんどの子供たちは遊びをやめて幼児の危険に配慮していた。たまにわざと危ないようなことをする子供もいるが、そういう子に対して周囲は注意するか冷淡な反応をするため、本人もしょげていることがある。

 

日本の公園では、きっと3-12歳までだから何やってもいい、違反していないから、配慮する必要がないというように考えているのだろう。遊具に小さい子供がいても配慮することはなく、ぶつかったら大怪我してしまうんじゃないかというような遊び方をしてしまう。注意する人もいないし、子供同士で「小さい子いるからやめよ」と言うのはごく稀な気がする。

 

そんなこともあって、長女は公園で遊ぶのが怖くなったようだ。危なくならないように僕が横について、大きな子たちには声をかけたりもする。しかし、吊り橋状の遊具に3歳児がいても、不意に現れた10歳くらいの男の子がガンガンと揺らしたりするのはどうにもならない。注意しても悪びれもせずに続けている。

 

ちょっと長女が気の毒になって、近くのイオンのゲームコーナーに行った。そこにはアンパンマンの何かがあったからだ。

 

長女はハマった。最初は、アンパンマンの間違え探し、次にアンパンマンの太鼓叩き、あとはポニーに乗ったり、何かに乗ったり、何かを投げたり、何かを叩くゲームにハマっていった。

 

最初は、ゲームはしないで、ゲームコーナーを見て回って、アンパンマンの人形と写真を撮るだけで満足していたのに、他の子がお金を入れて遊んでいるのを見て学習したらしい。

 

コイン投入口を指差し、「ここ、ここ」と言ってきた。しかたない、と諦めて間違え探しをやった。長女が好きなのはコキンちゃんとバイキンマンなので、アンパンマンを探すゲームなのに、コキンちゃんとバイキンマンを指差して、ブブーブブーと何度も鳴らしている。

 

最初は一回しやらなかったが、徐々に、もっと、もう一回、あれもやる、これもやる、と増えてきた。

 

ゲームコーナーに一度訪れると1000円くらい使うようになってしまった。将来、ギャンブル中毒とかになったらどうしよう、廃課金者になったらどうしよう、などと気の早い心配をした。

 

心配のしすぎだったのか、いつの頃からか、あれもこれもということはなくなった。

 

長女は、アイドルか何かの着せ替えのゲームが気になっているようだ。アイドルが歌って踊っているゲーム。カードが出てきて、それを駆使する感じのゲームだ。どうやればいいのか僕にも分からない。説明を読んでみたけれども分からなかった。

 

中学生くらいの女の子だろうか、たくさんのカードを駆使してゲームをしていた。長女が憧れるようにずっと見ていた。彼女は長女の熱い視線に照れたようにゲームをやっていた。僕は勝手に長女の十年後を想像していた。僕と同世代くらいの男性も必死にやっていた。奥が深いゲームらしい。

 

あのゲームをやるとなると一日千円じゃ足りないのだろう。恐ろしいことだ。