いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

食洗機用洗剤に困る!<5>(主夫篇)<僕がいまイチオシの食洗機用洗剤>

食洗機用洗剤に困る!<4>(主夫篇)の続きになります。

 

食洗機には、業務用と家庭用という大きな違いがまずある、ということはおいといて、ご家庭で使うときには、卓上かビルトインかという違いもある、そのこともおいといて、ビルトインの場合には、日本製か海外製で悩んでいる人も多くいると思う。大きな違いとしては、日本製が引き出し式で温風などによる乾燥機能があり、海外製は前開き式で乾燥機能がないというのがあるだろう。この辺の使い勝手については以前も書いたけれど、庫内は比較的広い前開き式の方が、洗い物の大半を食洗機で行おうという人には便利だと思う。僕は前開き派だ。

 

とはいえ、日本で暮らすのとアメリカで暮らすのとでは、どちらでも暮らした僕でもライフスタイルが違ってくる。これは、日本とアメリカというよりも、家族構成や年齢によってライフスタイルが変わるというだけかもしれない。

 

うちの場合は、乳児が中心だったのがアメリカで、日本では幼児が中心になったということもあって、自然と、台所周りの様子も変わったというだけかもしれない。そうなると、食事の時間も変わるし、使用する食器も変わる。アメリカで十分だと思った食洗機の使い方も日本では少し変化してきた。アメリカでは夕方7時に食洗機を回していたが、子供たちが大きくなってきて、妻の仕事も忙しくなると、当然、食洗機を回す時間も変わってくる。そんな微妙な変化に対応することが求められるのが、家事なのかもしれない。

 

困ったことがった。

 

僕は在宅であることが多い。そのため、食洗機を昼くらいにも一度回す。なぜ昼かというと、朝の食器と昨晩の入りきらなかった食器だけだと食洗機の半分にしかならないので、せめてお昼の食器や、台所周りの細々としたものも食洗機に入れようと思うからだった。そして、お昼に食洗機を回して夕方に開けると、びちゃびちゃとまではいかないけれども、やや水切れが悪い状態で、かつ洗剤のヌメりを感じる食器たちに出会う。

 

きっとこの水切れの悪さのために食洗機用のリンスなるものがあるのだろう。取り付け業者のお兄さんの説明よると、「リンスはすぐになくなりますし、高いんですよね」ということだった。リンスは1本サービスでくれた。お試しということだったけれど、まだ使っていない。

 

リンスを使わないままであるには理由がある。

 

取り付けていただいて三ヶ月もすると、僕はリンスの存在なんて忘れていたというのがある。リンスの存在については、このブログを書いていて思い出したくらいだ。習慣というのは恐ろしいもので、習慣にないものは、いくらわかりやすい場所にあったとしても関係ないものだと認識してしまう。

 

そしてもう一つの理由。

 

食洗機の洗剤を変えてみた。アメリカで使っていた潜在には多少の愛着もあるけれど、アメリカでは売っていなかった日本の洗剤を使ってみるのもいいんじゃないかと思ったというのがある。アメリカにいたとき、日本製の細々したものは貴重だった。台所洗剤にしても、わざわざ日本製の物を使っていた。であれば、食洗機の洗剤も日本製にしてみたらどうか、と思った。

 

JOYを買った。台所洗剤で知られるジョイだ。アメリカの無骨でありながら妙に宇宙的な雰囲気のある赤いボールの洗剤ではない。ジョイは、宝石のような綺麗さがある。この繊細な感じはなんて日本っぽいんだろう、と思った。

 

そして使ってみて驚いた。水切れもいいし、ヌメりもない。ジョイ、すごい、すごいぞ、ジョイ。それから僕は、ずっとジョイを使っている。もちろん、ジョイにも問題点がないわけではない。しかもそれはジョイの問題ではなく、僕の使い方の問題だ。

 

アメリカの赤いボールの洗剤も水溶性のビニールで覆われていた。ジョイももちろん、水溶性の透明なもので覆われている。アメリカの洗剤は濡れた手で触ろうが、とくになんということもないけれど、ジョイは違う。繊細な洗剤なのだ。食洗機に食器をセットしていたりすると、手が濡れてしまうことがある。もちろん、タオルなどで拭くけれども、それでもやや濡れていることがある。そのとき、ジョイがたくさん入った袋に手をいれると、洗剤をいくつか触ってしまうことにもなる。濡れ手に粟とでもいう感じで濡れ手にジョイだ。一つ目を取るのであれば問題はないが、使われなかった他のジョイが僕の手から伝わった水分を吸収して少し溶けるようだ。そして隣り合うジョイとくっついてしまう。このくっついたジョイ同士を剥がそうとすると、破けてしまってジョイの中身が出てきてしまうことがある。

 

これはジョイの問題ではない。食洗機を使う前にジョイを一つ出しておけばいいだけだ。それで解決することでもある。しかし、ここで告白しておこう。このくっついてしまったジョイを丁寧に剥がすことが、最近の、僕の、家事の合間にある楽しみの一つになっていることを。まるで業務用食洗機のポリタンクからつながるチューブを見ていたように、いまはくっついたジョイを綺麗に剥がすことが、僕の息抜きになっている。