いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

子供部屋に困る!<3>(新築篇)<子供部屋は一つで十分という意見もあるかもしれないが>

子供部屋に困る!<2>(新築篇)の続きです。

 

子供3人だとしても子供部屋は一つで十分という考え方もあるだろう。国民的アニメのサザエさんであれば、男女の兄弟であるところのカツオとワカメは子供部屋一つだし、国民的アニメのちびまる子ちゃんにしても姉妹は子供部屋一つだ。他にも国民的アニメで兄弟姉妹が出てくるものに子供部屋一つというのはたくさんあるだろう。もしかしたら、それは漫画的物語をやりやすくするために、子供部屋ということで子供的世界を描きやすくした、ということかもしれないが、子供部屋ひとつに兄弟姉妹がいることというのは、不憫なことだと思う人は少ない。しかし、一人っ子も多い今日この頃、オンラインの何かも増え、国民的アニメのドラえもんのび太はさておくとしても、子供部屋=1人部屋ということが前提になっているような気もする。インターネットなどのオンラインを使ったクリエイティブな自由さみたいなものを示すCMなどではだいたい1人部屋だ。とまあ、子供部屋すらなく、狭い中で家族がひしめいて、足を組んで眠る癖が生まれてしまった僕ら兄弟からすれば、江戸の長屋や昭和のバラックなどでも子供は育つという強硬なご意見をお持ちの方の気持ちは分かると言いますか、僕らがそう、というのはありますが、しかし、それはそれで、なかなかきつい子供時代の思い出でもあるわけでして、育児の負担を減らすということにはならない。子供部屋はひとつとか、そもそも子供部屋なんていらないという考えは、もちろん、少子化対策にもならないと思う。ただ我慢を強いる社会、自己責任の社会が好き、ってだけの考えになるのだろう。

 

困ったことがあった。

 

まあ、これはちょっと極端な例かもれないが、子供部屋がなかったことで、足を組むようになった僕と弟は、その後、20年もすれば、足を組んで寝ることを酒の肴にして仲良く話しているのだから、結果的には問題はないと思えなくもないが、これはまた別の話のような気もする。3人姉妹で子供部屋1つ。それだってきっと20年後には3人姉妹のいい思い出になるのかもしれないけれど、なんでもいい思い出にできるような朗らかな性質の人間であれば、それぞれに子供部屋があったっていい思い出になると思う。ちなみに、弟の家庭も子供が3人いる。弟は無理にでも子供1人に1部屋を与えたいと言っている。寝る時に足を組む癖は僕にしても弟にしてもいやなんだ。もちろん、寝るたびに喧嘩したことも当時はとてもいやなことだった。僕ら兄弟が小学校高学年くらい18歳で家を出るまで夜な夜な外出していたのだって子供部屋あるいは1人部屋があれば防げたことかもしれない。冬などは家から毛布を持ち出して外の公園やら団地の階段やらにいたものだった。

 

話を戻すと、乳児や幼児の育児をするときに子供部屋は最低1つは必要になる。子供部屋があるかないかで育児の困難さは変わる。また、乳児と幼児の部屋も分ける必要がある。いろいろできるようになっている幼児だからこそ、危険が伴う。悲しい事故が起きないようにするためにも、乳児と幼児の部屋は分ける必要があるだろう。そうなると、兄弟姉妹がいる場合には、2部屋あった方が、事故防止にもなる。たまに小さい子の痛ましい事故のニュースを見ていて思うのが、乳児用、幼児用の部屋になっていないために事故になっているのではないかということだ。子供部屋がないと、どうしても生活の場で乳児や幼児を育てることになる。生活の場には当然、家具もあるし、家族が生活するために必要な物がたくさんある。それに窓やベランダも、日常的に使っていれば、二重ロックなどをしていても、ふとしたときにロックが外れているときもあるだろう。ベランダに洗濯物を干しているときに、乳児や幼児の糞尿のトラブルなどがあってその処理をしているときにベランダから子供が出てしまった、なんてことだってあり得ることだ。レストランの厨房に客席を作るようなものだ。

 

子供部屋を作ったところで、痛ましい事故がなくなるわけじゃないけれど、少しは軽減することができるし、世話をする保護者にとっても息のつける瞬間が増えるということはとても大きい。大人にも1人の時間、1人の場所が必要なのだ。そんなことからも、育児には子供部屋が必要だと僕は思っている。

 

子供部屋の必要性はこれだけ書けば分かってもらえるかもしれないけれど、では、一人一人に必要か、ということはまた意見が分かれるかもしれない。子供の特性によってもその辺は意見が分かれるところだろう。乳児と幼児、そして小学生、中学生以上では子供の状態も違っている。乳児と幼児であれば危険性や保護者の心身のケアのために必要な子供部屋も、小学生や中学生となると子供のプライバシーをどう考えるかという問題にもなる。つまり、1人の人間としてどう扱うか、ということなのだろう。

 

子供部屋に困る!<4>(新築篇)に続く。