いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

インテリアに困る!<中>(新築篇)<三井ホームのインテリアに惹かれたこと>

インテリアに困る!<上>(新築篇)の続きになります。

 

インテリアのセンスに自信のない僕らは、そもそもどんなインテリアが好きなのだろうかと話し合った。基本は同じような物が好きでも、少し調べてみたり、話し合ったりするだけで違う傾向が出てくる。それはそれでまたどうしたらいいのか分からない。きっとセンスがないからだ。

 

困ったことがあった。

 

僕らが三井ホームを選んだ理由は、自分たちのインテリアのセンスに問題を感じていたからだった。

 

ハウスメーカーを選ぶために、いくつかのモデルハウスを訪ねてみた。どのモデルハウスもインテリアに力をいれているから、きらきらして、素敵なお家ばかりだった。お金をかけたインテリアは参考にならないという人もいるけれど、それぞれのハウスメーカーの方向というか趣味というのはなんとなく分かる。重厚な感じのインテリアに力を入れているところは、銘木を使って、それに合わせたインテリアをしていたり、機能性を推しているところでは、とにかく機能性や収納に重点が置かれたインテリアがなされている。

 

そんなモデルハウス周りで、三井ホームさんとスウェーデンハウスさんのインテリアが好みに近かった。重厚さよりも居心地の良さ、機能性よりもゆとり、そんな方向がその二つにはあった。カッコいいというより落ち着きのある感じと言えばいいのかもしれないけれど。

 

そういえば、三井さんにもタイプがいくつかあった。三井さんというと洋風のちょっとファンシーな感じの作りの家を想像してしまいがちというか、僕はそう思っていたけれど、もう少しモダンな感じの商品もあった。他のハウスメーカーさんもそれぞれの商品で雰囲気が違っているから、モデルハウスや住宅展示場に行くなら一ヶ所だけじゃなく、いくつか回ってみるといいかもしれない。

 

それぞれのハウスメーカーの営業さんに聞いてみると、いくつかの商品のモデルハウスがある場所を教えてくれる。一見似たようなモデルハウスのように見える一条工務店さんにしても商品によっては雰囲気が結構違っていた。三井さんの場合は、その違いが大きい気もした。

 

三井さんとスウェーデンハウスさんのインテリアで僕が惹かれたのは、スウェーデンさんだった。標準設備で廊下の幅が広いから開放感があるし、浴室と脱衣所、洗濯室なんかはセンスの塊のような感じで、この浴室で暮らしたいと思ったくらいだった。ゆとりある暮らしとは、まさにこのことだと思って、妻にスウェーデンさんを推していた。

 

妻もスウェーデンさんのインテリアは気に入ったらしい。が、少し統一され過ぎていたのが気になったようだった。北欧の素敵な暮らしをそのまま体現したようなスウェーデンさんのモデルハウスに、なぜだかプレッシャーを感じているようだった。

 

「こんな感じで素敵に丁寧に暮らせる自信がない」

 

言われてみれば、僕もそう思った。憧れるけれども、僕もこんなに素敵に暮らせる気がしない。木のぬくもりを大事に育てられるかどうか、この素敵な雰囲気を維持し続けられるかどうか、僕にも自信がない。ズボラな人間にスウェーデンさんの家は少し勿体無いような気もした。

 

そうなると、三井ホームさんだ。妻は三井ホームさんのインテリアが気に入っていた。どんなところが気に入っていたかというと、これでもかーっと押し寄せる感じがなく、無印良品的な控えめさの中に、ちょいとした冒険があるところらしい。小技が効いている感じが気に入ったらしい。

 

あと僕らは変なところを見ていた。

 

モデルハウスには本棚があったりする。モデルハウスだけじゃなくても、パンフレットなどで紹介されている部屋などには本棚がある。その本棚にどんなものが並んでいるのかついつい2人で見てしまう。本棚の雰囲気や本棚に入っている本のセレクションが気になった。僕らはインテリアのセンスはないけれど、それは知識も素養もないということなんだけれども、2人とも20年以上本を読み、大量の本を抱えている。そんなことから、僕らは本棚だけは一丁前に見ることができる。

 

「この立派そうな本棚だけど、入っているのは流行りの漫画ばかりだなあ、キングダムとかスラムダンクとかが悪いわけじゃないけど、隙間だらけで漫画とビジネス書しかない本棚をみるとちょっと萎える」

 

「これは、古本屋で適当に値崩れしている全集を選んできたって感じだねえ」

 

とか、インテリアのセンスのない僕らは本棚の本にケチをつけていた。そんなときに、三井ホームさんの本棚を見ていた。

 

「この本棚、センスある! 子供から大人まで楽しめる本棚になってるね」

 

三井さんの本棚には物語があった。児童書の趣味もいい、大人の本も好感が持てる感じの趣味の良さ。きっとこの本棚スペースは家族で共有しているんだろう、そこで子供が読んでいる本を親がたまに開いてみたり、親が読んでいる本を子供が背伸びして手に取ったりするのだろう、そんな物語がそこにあった。

 

「本棚もそうだけれど、三井さんのインテリアって、見た目だけじゃなく、そこで生活する人の趣味みたいなものが考えられている気がするよね」

 

インテリアに困る!<下>(新築篇)に続きます。