いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

小便器に困る!<三>(新築篇)<座りションだってトイレは汚れる>

小便器に困る!<二>(新築篇)の続きになります。

 

小便器を設置するというだけのことなのに、ずっと言い訳を探して、ついには、トイレを汚したままにすることがよくないことである、というそもそも論まで持ち出してしまった。そして、なぜ、こんなに長くそんなことを書いているのかもよく分からなくなってしまったのだけれども、振り上げた拳をどう降ろしていいのか分からなくなってしまった。

 

困ったことがあった。

 

男性の座りションで汚れる箇所がある。男性が座りションをするとき、尿が排出される器官が前方にあることから、便器が深く抉れているタイプの物を選ばない限り、便器に跳ねて便座の裏に尿が飛び散っている。それに勢いがいい時などは便座と便器の隙間から尿が溢れでて、便器の下の方にこぼれていることもある。座りションのときに下げたズボンが濡れた経験がある人もいるだろう。それは便器の底が浅さと、勢いよく座りションをしてしまったことから起こる現象だ。海外のトイレの場合は底が深く抉れていることが多いので、そういう粗相は少ない。それに、日本の洋式トイレは座りションのことをあまり考えていないのか、男性のある器官の大きさによっては座りションが困難になることもある。つまり、当たってしまう人も結構いる。立ちションで汚したくないけれど、座りションに積極的になれない男性はだいたいこれだ。当たってしまう人がそのまま用を足そうとすると無理が生じてくるため、結果、思わぬ粗相をしてしまう。

 

これらのことから、座りションもまたトイレを汚してしまうため防汚の解決策としてはまだ足りない。立っても汚し座っても汚す、これが男の小便事情なのだとしたら、使用した後に、便座や便器の下、壁やドアを拭くというのが良いやり方のように思う。

 

しかし、これもまた問題がある。僕がトイレットペーバーで掃除しようとして、「うちはモップでやるから」と注意されたように、掃除すればいいということでもない。トイレ掃除のことを調べていたら、乾いた紙類でトイレを掃除すると陶器に細かな傷が残るというのもあった。傷をできるだけ作らないためには湿った紙などにすると良いらしい。我が家の場合は、湿ったトイレ清掃シートを用意しているけれど、これをお客さんに使わせるのも忍びない。細かな傷ができるにしても、お客さんなら毎日でもないし数えるくらいの回数しか利用しないのだから、乾いたトイレットペーパーで十分だし、お客さんに壁やドアなどの飛沫がかかりそうなところを清掃してもらおうとは思っていない。これは二週間に一度くらいのペースで僕が清掃している。

 

立っても座っても汚してしまう男性の小便事情について考えると、立ちションは粗相をした箇所を拭く、座りションは便座の裏や便器の下と床を拭く、ということが、後を濁さぬやり方かもしれない。トイレは汚れるのだから。

 

と、小便器設置のための言い訳が長くなってしまって、いつのまにか、小便器のことから離れて立ちションと座りションの掃除を考えることになっていた。

 

さて、問題は小便器だ。5人家族で男性が1人しかいない我が家に小便器を作ることの言い訳をしたつもりが、なんの言い訳にもなっていなかった。そもそもトイレ清掃は僕の仕事なのだから、普通の便器に僕1人が立ちションして清掃すれば、小便器などはいらないのでは? と考えるのが最もだと思うし、そう言われてしまうと、僕も何も言えない。小便器を作ることを正当化する理由などはどこにもない。これが清掃もしない汚しっぱなしにしてしまう人がいて困るから、小便器設置によって毎日の清掃が楽になると考えているというのなら、まだ理解されるかもしれない。小便器設置費用とその分の坪単価、維持費を毎回汚す人に請求したくなるくらいの話になると思う。しかし、なんども言うけれども、我が家のトイレ掃除当番はずっと僕がやっている。子供たちが大きくなって家事のお手伝いができるようになったら少し変わるかもれないけれど。

 

小便器に困る!<四>(新築篇)に続きます。こんなに長くなるつもりはなかったんです。