いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

除草に困る!<2>(新築篇)<庭と虫と僕>

除草に困る!<1>(新築篇)の続きになります。

 

庭の問題といえば、雑草だ。そして雑草だけじゃなく、虫もまた問題だ。庭作業が嫌いな人はだいたい虫も嫌いだと思う。いや、虫は好きだけれども、庭作業は嫌いという人もいるかもしれない。僕も昔は、昔と言っても小学生の頃は、虫が好きだった。蟻をよく見ている子供だったし、小学生男子がひとしきりやるような昆虫遊びはした。苦手になったのは、昆虫に生命を感じて怖くなったというのがある。詳しく説明すると、カブトムシのツノを摘んで、お腹を見ているときに、お腹がひくひく動いて、足がバラバラにわきわきと動いたのを見た時に、僕のお腹が痒くなるような気持ちになってしまって、カブトムシも生きているのだ、僕と同じように生きているのだ、と思うと、怖くなってそれ以来、昆虫が触れなくなったというのがある。

 

虫が苦手になるというのは、結局は、こんなことかもしれない。そこに生命があることに対する驚きであり、その生命が、それまで軽んじてきた昆虫の生命と、自分の生命が等しいものだと気がついてしまったことが、ひとつの恐怖につながったりする。今度、ファーブル昆虫記でも読んで、このことは考えたいと思う。

 

困ったことがあった。

 

庭の話になる前に、虫の話をもう少しすると、蚊もこの時期は気をつけなければならない。とくに、雨水などが溜まったままになるような箇所があると、そこにボウフラが湧いて、蚊になる。水がちょっとでも溜まっている場所があったら、すぐに処分する必要がある。うちの前の排水溝の流れが悪くて、水が溜まっている。ここの掃除を一ヶ月以上前に土地管理組合に頼んだのに、まだ清掃しに来ない。下見に来て、近いうちに清掃しに来ますと言っていたのに来ない。時間感覚のズレはいかんともしがたい。

 

スズメバチや蚊への対策は、どんな家を建てても同じようにしなければならないとは思うけれども、雑草に関しては話が別だ。雑草がいやであれば、すべてコンクリートなどで埋めてしまうという手もある。土が表面に現れているから、そこに種子が撒かれて育ってしまう。表面をコンクリートなどにすれば種子が根付くとこもないから、当然、雑草も生えてこない、という話だ。

 

コンクリートを施工する場合にもいくつか種類があるようだ。ツルツルの綺麗なコンクリートもあれば、水捌けをよくするようなコンクリートもあり、また光や熱の反射を多少軽減するコンクリートもあるようだ。あと僕が調べていたときには、オワコンという値段も安く、施工も簡単というコンクリートもあるようで、見えないようなところはこれで十分という感じだった。

 

前回の家で雑草に苦労した僕としては、今回、新しく建てるときには、ぜひ、全面をコンクリートにしたいと思った。除草作業は永遠におさらばしたいと思った。あと二十年もしたら、除草作業すらしんどくなるのだ。老齢に除草はきつい、とは思いながらも、除草作業をするシルバー派遣センターの人たちも見かける。目が合うと会釈をしている。

 

しかし、僕の提案は、妻からも、三井さんからも反対された。そう、全面コンクリートは値段も上がるし、輻射熱などもあるし、それに防犯的にもあまりよろしくないらしい。また、三井さん的には、ほどよく植栽などを楽しむような素敵な家をすすめているというのもあるようで、また妻もそんな三井さんのイメージが気に入っているということもあって、今回も、コンクリートジャングルにしたい僕の希望は聞き入れてもらうことができなかった。要塞のようなコンセプトは三井ホームの提案にはなかった。

 

除草に困る!<3>(新築篇)に続きます。