いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

妥協に困る!<6>(新築篇)<家づくりは信頼づくりかもしれない>

妥協に困る!<5>(新築篇)の続きです。

 

地元工務店で家を建てると欠陥住宅になる、ということではない。工務店にとてもよくしてもらって値段も安く、満足のいく家を建ててもらったという話も聞いたことがある。そんないい話と同じように、欠陥住宅だった話や、見積もり時と比べて請求金額が大幅に増えていたという話も聞く。

 

三井ホームの場合は、欠陥住宅の主な原因でもある施行ミスを防ぐために、施行責任者が目を光らせ、そして引き渡し前に7名もの人が施行チェックをするらしい。もちろん、そんな中でも施行ミスは起こることはあるだろうし、欠陥住宅になることもあるだろう。しかし僕が言いたいのは、「絶対に」ということではなく、施行ミスが起こらないような対策を、施主が安心するくらいにはしているかどうか、ということだ。また、最終的な請求金額に関しても、打ち合わせ不足ゆえに追加工事、追加設備が増えて最終的な請求金額が増えてしまったというのは、施主と営業さんの息の合わなさかもしれないが、建設中の資材の高騰などの保証があるかどうかというのも、最終的な請求金額に現れる。

 

ハウスメーカー工務店か、というキリのない比較は、つまるところ、徹底した施工管理と見積もり時の資材値段などの保証などが埋まれば、大した違いはないようにも思う。まあ、ハウスメーカーだと多くの人が関わるため、さまざまな視点が入る良さもある。どちらがどうというのは、リスクや賭け要素がなくなったときにはじめて比べられるようにも思う。言えるのは、次々に基準が新しくなるような住宅基準などは、これまでの個人の経験だけはななかなか追いつけないこともあることも想像できるため、長期優良住宅などを考えている場合は、工務店の中でも実績の多いところにお願いするということだろう。または別の設計の専門家などに打ち合わせや施工に立ち会ってもらうというのも一つのやり方かもしれない。とにかく、別の視点があることは大事だと思う。

 

困ったことがあった。

 

家を建てると、多かれ少なかれ不満などがある。とはいっても、それらの不満は、不満を言えばキリがないという類のことでもあるし、気に入っている部分も多くあるものだ。不満を言いながらも、どこかニコニコしている、それが新築を建てた人たちの家への不満トークだ。しかし、この施主の場合は、ご本人の根が明るいから絶望的な話には聞こえなかったけれども、なかなかヘビーな不満だった。工務店を訴えるとか、もうそんな手段しかないような気もする。ちなみに、この工務店がまるでダメかというと、これまた不思議で、同じ工務店で建てた方と知り合ったそうだが、その家は、同じように低予算でありながら、長期優良住宅で認定されているらしい。もちろん、雨漏りもない。この差は一体なんだろうか。これが、地元工務店は賭けに近いと思う理由だ。

 

それと、これは名古屋に引っ越すまでは分からなかったことだけれど、地元の結びつきが強い地域というのは、良い部分と悪い部分がある。良い部分は説明する必要もないと思うが、悪い部分は、何か問題があったときにうやむやにされ易いということだ。「いままで問題なかった」「他の人も同じですよ」などと言いながら、問題を問題として受け止めてもくれない。こんなとき、本社が他の地域にあるような会社であれば、本社が問題を受け止めてくれる。名古屋のURで起きた問題も、名古屋支社では全く対応してくれなかったが、本社に連絡したら速やかに対応してくれた。そんな経験から、僕は、家などのトラブルが起こったら面倒すぎるものに関しては、本社が地元以外にあるところというのを鉄則にしている。ましてや、地元の工務店となると、うまくいっているときはいいけれど、何か問題があったときには想像するだけで怖い。この施主も、何度も苦情を工務店に言っているが、電話に出ることも稀で、メールの返信もないということだった。アフターケアに関しても、大手ハウスメーカーであればというか、三井ホームであれば、こんなことは滅多にない。何も言わなくても三井さんからお知らせがくる。

 

家を建てる上での怖い話をしてしまった。タイトルに従えば、これは致し方のない事情ではあるが、妥協してしまったことから起こったことだ。妥協のラインをどこに見定めるかというのはとても大事になる。工務店にすることが悪かったのではなく、施工に入る前の契約時などに金額的な妥協から、長期優良住宅でなくなっても施工してしまったことなどが、一種の妥協と言えなくもない。妥協しすぎると、これはこれで大変なことになる。

 

妥協に困る!<7>(新築篇)に続きます。