いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

インテリアに困る!<上>(新築篇)<インテリアはどうしよう>

「センスがない自信はある」

 

困ったことがあった。

 

インテリアの趣味がいい人というのがいる。僕はそういう人を尊敬してしまう。でも、この趣味がいいってどういうことなんだろう。

 

お店などに入って、統一感のあるインテリアを見ると、かっこいいし、趣味がいいと思う反面、そこに暮らしたいかどうかは別だったりする。なぜ、そんなかっこいいところに住みたいと思えないのか、僕も自分で分からない。もしかしたら、その統一感のあるカッコいい部屋で、自分だけが統一されていないような気がするからかもしれない。

 

とはいえ、ガチャガチャとした統一感のない場所に住みたいというわけでもない。たまに、ガチャガチャしながら統一感のあるお店なんてものもあって、楽しいとは思うけれど、そこもやっぱり住めない。

 

僕が住みたい部屋というのはどんな感じなんだろうか。

 

少し前、ミニマリストみたいなものが流行ったような気がする。必要最低限の物しか置かないみたいな感じなのかな? と思っていた。これはこれで、僕は落ち着かない。そういえば、昔、警備員のバイトをしていたとき、荷物を持たないという人がいた。その人は、基本的にスーツケース1つに入る分の荷物しか持たないということだった。これがミニマリストってやつかもしれない。個人的な事情があったのかもしれないけれども。

 

荷物が多いか少ないかと言えば、僕も妻も本が大量にあるのと、服や靴もちょっと多めかもしれないけれど、他には必要な家具家電がワンセットあるくらい。2人とも在宅でも仕事をするので、デスクワークできるくらいの仕事道具もある。あとは子供のおもちゃだ。子供3人のおもちゃはそれなりに多い。そしてこれらの物を収納するだけだ。インテリアどうこうというのはあまり考えていない。しいてあげるなら、金属製のラックはあまり使わないようにしているというのがある。

 

ステンレスラックは便利だと思う。僕も昔はよく使っていた。一人暮らしのときにはちょうどいいと思って使っていたんだけれども、その機能性を全面に押し出した感じがだんだん苦手になっていって、いつの間にか使わなくなっていた。妻も同じことを言っていた。ステンレスラックや金属製の棚は、なんだか職場な感じがするのかもしれない。

 

妻は無印良品が好きだ。うちの家具の多くは無印良品だ。僕も無印良品はわりと好きなんだけれども、無印良品に囲まれていると、別の物が欲しくなる。無印良品の統一感から、その清潔でシンプルで主張がないながらも、ちゃんとした家具という雰囲気からはみ出したくなってしまう。

 

シンプルで統一感がある。これで十分だと思う。しかし、その十分なところから、一歩踏み出したときに、「センス」というのが問われるのではないだろうか。無印で揃えるだけなら、センスはいらないというか、無印さんのセンスにおんぶにだっこで、部屋の雰囲気は快適な感じになるのだから、無印で揃えてしまえば、過不足なく感じのいい部屋になっている。でも、そこから一歩冒険したくなる。

 

そもそも、僕も妻もインテリアを知らない。ニトリとイケアと無印良品しか知らないような2人だ。そんな2人がインテリアを考えようと思っても、結局、無印良品で揃えるくらいしかできない。僕がそんな無印生活からはみ出そうと買ってきたニトリはなんだか少し無印寄りだ。無印から脱出するときにニトリというわけにはいかない。きっとイケアでも脱出できないだろう。

 

どうすればいいのだろう。

 

僕や妻の好みってなんだろう。ネットでいろいろと調べてみると、僕はなんだかシンプルモダンというのが好きらしい。妻もそんな感じだった。そこから2人のはみ出した好みを探し始めた。妻は異国趣味が少しあって、オスマントルコ的な物も好きらしい。僕は無骨な感じのインダストリアって言われるものが好きらしい。オスマンとインダストリア。この二つを融合させるのは難しそうだ。

 

とはいえ、無印からはみ出した感じの趣味趣向が僕らからは出てきた。これをどうしたらいいのか。僕ら2人がそれぞれの趣味をブレンドして、新居のインテリアを決めてしまったらどうなってしまうのだろう。無骨な感じの鉄感満載の机の下に、オスマンな感じの絨毯が敷かれ、ペンダントライトは作業灯みたいになって、壁紙はモザイクな感じなってしまう。それはそれでいいのかもしれないが、ちょっと住みたくない。

 

インテリアに困る!<中>(新築篇)に続きます。