いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

2軒目の経験に困る!<下>(新築篇)<二階リビングもいろいろだ>

2軒目の経験に困る!<上>(新築篇)の続きです。

 

注文住宅のことを調べていると、はじめての注文住宅を建てたブログが多い。住み心地を比べるときは、その前に住んでいたアパートやマンションや古い家と比べてしまう。高気密高断熱で建てたら、間違いなく、居心地がいい。これだけは言える。しかし、間取りはどうだろう。大きくはリビングを二階にするかどうかということが僕が気にしている部分。二階リビング、二階水回りはやっぱりやだと思っていた。

 

二度目の家づくりはどうなることやらということで、

 

困ったことがあった。

 

一回目の家づくりでいやだったのは、2階だ。2階に浴室と洗濯室があって、ウォークインクローゼットと主寝室がある。そこにキッチンとリビングダイニングもあった。これがほんと嫌だった。

 

旗竿地に建てたということもあって、周囲の視線や採光を考えると、2階リビングがいいということになった。2階リビングだから、キッチンも2階、水回りは全部2階ということになった。これが僕にとって苦痛だった。ゴミ出しもそうだし、買い物もそうだ。買い物はもともと団地やマンションに暮らしていたのだから、階段があることが苦というほどでないけれども、ゴミ出しはなんか嫌だった。年に一度あるかどうか分からないほどなんだけれども、ゴミ出しのときに、生ゴミの汁がゴミ袋から漏れて家中に散らばるのが嫌だったし、パンパンのゴミ袋を2階から週に二度三度と捨てるのが面倒だった。

 

それに2階リビングにしても、隣はアパートだったということもあって、カーテンを開けると、アパート二階の住民と目が合うことも多かった。立地をよく考えて決めないといけないと思う。カーテンは閉めっぱなしになることが増えていた。

 

あと、2階リビングだと、帰宅したときなど面倒でなかなか2階に行かずに、1階にある自分の部屋にこもってしまうこともあった。離婚の原因かどうか分からないけれども、2階リビングで1階に自分の部屋があるとわざわざ2階に行かないこともある。子供たちであれば、そういうお年頃ということもあるだろうから、親の顔を見たくないという選択肢が取れるのはいいことだと思うけれど、大人たちだとあまり良くない気もした。

 

とにかく、2階に水回りやリビングがあるのは、僕には不便でしかたなかった。2階リビングは落ち着かない場所だった。

 

それと、もう一つあった。シューズクローゼットだ。今では当たり前の間取りだけれども、10年前はあまりやっている人がいなかった。シューズクローゼットは気に入っていたので、今回の家でもぜひ作りたいと思っているけれど、最初の家では失敗した部分がある。それはシューズクローゼットにドアをつけてしまったことだ。

 

シューズクローゼットになぜドアをつけるのか。それは単純な理由で、来客があったときにクローゼットの内部が隠せるからだ。でも、来客ってそんなにたくさんあるものだろうか。僕が採用したシューズクローゼットはウォークスルータイプの物で、クローゼットに靴をしまってそのまま家に上がれる仕組みだった。クローゼットの容量も十分だったし、ウォークスルータイプにも不満はない。だけど、ドアだ。ドアがあるから面倒になってしまう。玄関のドアを開けて、またシューズクローゼットのドアを開けるなんて、毎日するわけない。靴は玄関に脱ぎ散らかされるだけだった。

 

シューズクローゼットは別の用途に使われるようになった。生協さんの空箱と段ボールを置くスペースになった。そうなると、もうクローゼットというよりは物置だ。ウォークスルーにした意味もない。シューズクローゼットでウォークスルーにする場合は、ドアは引き戸であったとしてもやめた方がいいと思った。

 

それと、玄関にベンチを作り付けで作ったのだけれども、これもベンチはベンチで別に買ったらいいと思った。わざわざ作り付けにする必要もない。DM置き場になってしまうのだから、近くにゴミ箱でも置いた方がマシだと思った。

 

それと、ダウンライトもつけすぎは目が痛くなる。調光ができるタイプでもダウンライトの光は気になる。リビングや居室の場合は、ダウンライトをできるだけ減らした方がいいと思う。シーリングライトなら気分で好きなものに変えられるから、できるだけメインはシーリングライトにした方がいいと思った。でも、廊下などのダウンライトは便利だった。とくにセンサー付きが便利だった。

 

僕の一度目の家づくりの経験だとこんな感じだった。いい部分の多くは性能的なことで、不満は間取りに対するものが多い。特に2階リビングだけは二度とやらないと思っていた。

 

と思っていたのに。

 

それなのに。

 

三井ホームさんからの提案は2階リビングだった。僕が2階リビングは嫌だと言ったにも関わらず、妻が三井さんのLucasルーカスにしたいと希望したために、渋々、2階リビングのプランを作ってもらうことになってしまった。

 

営業の紳士Sさんは、僕が2階リビングを嫌う理由をメモしながらニコニコしていた。策士の顔だった。何か知っている顔だった。

 

「2階リビングでも良いと思ってもらえるプランを設計士と考えますので楽しみにしていてください」

 

紳士Sさんには勝算があったのだろう。

 

その後、紳士Sさんと設計士さんから、2階リビングのプランが提案された。これがまた良いものだった。つまり何がよかったかというと、2階リビングは2階リビングなのだけれども、キッチンとリビングダイニングが2階というだけで、浴室、洗濯室は1階だったということだ。そしてウォークインクローゼットも1階にある。たったそれだけのことだ。たったそれだけのことなのに、僕は何かが解決したような気がした。

 

このプランにしても、住んでみたらやっぱり2階リビングは嫌だと思うのかもしれないけれど、2階には僕と妻の書斎もある。1階に寝室と子供部屋が3部屋ある。僕だけの問題でいえば、僕はきっと2階に上がるだろう。書斎で仕事するのに疲れたらリビングに出るだろう。リビングにはスカイラナイという6畳ほどのバルコニーもある。これなら、僕はリビングをくつろぎの場所にするかもしれない。いま住んでいるURのベランダは広いのでベンチをおいてくつろいだりしたかったけど、上の階の人がやべえからくつろげない。東京のURのベランダもそこそこ広かったので、僕はよくベランダに椅子を置いてのんびり座っていた。きっと、このスカイラナイというところでのんびりするかもしれない。

 

2階リビングが好ましいものに思えてきた。

 

家を建てるのは2回目だ。とはいえ、僕は素人だ。素人判断で2階リビングはやめておけとか偉そうなことを妻に言っていた。僕の2階リビング嫌いを覆したプロのお二人の力はさすがだった。ゴミ問題は解決しないけれども、ゴミの生ゴミの汁問題なんて年に一度あるかないかの問題だった。そんなことが気になってしまったのも、以前の2階リビングには不満だらけだったからだろう。素人の経験も大事だけれども、その経験をきちんと説明して専門家に打開策を考えてもらう方が大事な気がした。

 

三井さんの問題は、予算だけだった。やっぱり高い。