いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

天気予報に困る!<上>(ボストン篇)<天気予報が好きなタイプ>

「アキュウェザー(AccWeather)を入れておけ」(長女10ヶ月)

 

困ったことがあった。

 

梅雨から夏にかけて、急な雨に降られて困るという経験は誰しもしているだろう。ゲリラ豪雨というのがいつから言われるようになったのか分からないけれど、僕の記憶では、あれは、今から18年くらい前、東京の神田川沿いに住んでいた頃、急な雨による増水で、神田川かマンホールか忘れてしまったけれど、そのあたりで作業していた方が流されたというニュースがあってから、ゲリラ豪雨みたいな言葉が言われるようになった気がする。

 

作業員の方が流されてしまったため、神田川沿いを捜索している人たちがたくさんいた。捜索を創作と間違えて打ってしまって思い出したけれど、その神田川沿いにあった創作料理のお店が不味すぎて、ここまでまずい料理は、確かに創作でしかできないかもしれないと思ったことなんかも思い出してしまった。ちょっと不謹慎だけれども、思い出というのはこんなふうに色々混じっている。

 

その日の神田川は橋まで水位が上がるんじゃないかと思えるくらい水に溢れていた。以前もその場所では水害があったという。以前といっても、18年前にもすでに遠い昔のこととして語られていたのだから、神田川沿いの増水による水害は18年前に30年以上前のこととして語られていたのだから、今から思えば、50年以上前に、神田川が溢れたということになる。ややこしい。その後は、溢れないように灌漑工事がされたということだった。

 

確かな記憶ではないけれども、作業員さんが流されてしまったのは、ゲリラ豪雨による急な増水と、水害対策の灌漑工事による水路の変更があったあたりが急な流れになってしまったとか、そんな話を聞いた覚えがある。いくつかの要素が重なっていたましい事故になったのだろう。

 

その日から、水量が増えた神田川を見るたびに、その事故を思い出していた。

 

当時、僕は警備員のバイトをやっていた。外回りの警備員で、いろんなところを自転車で巡り、施錠やら何やらを確認するものだった。移動の範囲と時間が長いので、体力勝負の警備だった。

 

一年中、外を回っていたというのもあって、暑さ寒さは仕方ないにしても、雨や台風の情報はいち早くキャッチしなければならなかった。雨具の準備ができていれば、濡れたままの制服で1日過ごすなんてことを回避できる。たまに、びしょ濡れの美学みたいなのがあるのか、天気予報も見ずに、そして雨具も準備しないでカッコつけている人がいるけれども、あれはやめた方がいい。第一、びしょ濡れでかっこいいと思っているのは、ドラマの中の主人公か、小学生くらいなもので、いい大人がびしょ濡れで1日過ごすと、風邪を引くだけだ。

 

当時は現場のある日の前日や、家を出る前に天気予報のチェックをしていた。少しでも怪しいときには雨具を持っていく。そんな中、天気予報を見逃したか、外の天気があまりにもよかったとか、そんな些細なことが重なって、雨具を忘れてしまって雨に濡れてしまうこともあった。コンビニでカッパを買ったりタオルを買うのは高くついたのでいやだった。

 

そのときの癖なのか、警備員の仕事をしなくなっても、天気予報を確認する癖だけはついていた。カッパも定期的に買い替えている。雨具の準備はちゃんするようになった。ベビーカーのレインカバーは、ベビーカーを買うときには一緒に購入するし、長女のランドセルを買うにしてもレインカバーは忘れない。僕は雨が気になるタイプになっていた。

 

いつ頃だろうか。スマホを使うようになって、天気予報が細かく見れるようになってきた。ウェザーニュースというアプリが出たときには、すぐにダウンロードした。ウェザーニュースが便利だったのは、ゲリラ豪雨の予報に強いところだと思う。ウェザーニュースを見ながら、あと30分後にゲリラ豪雨が来ると判断して喫茶店などに入ったりしていた。そして、豪雨になると、外を見ながらコーヒーを飲んで本をゆっくりと本を読むかというと、そんなこともなくて、アプリを見ながら、今度はいつゲリラ豪雨が終わるのかと、なんだか楽しくなって空模様とアプリを比べたりしていた。

 

ゲリラ豪雨は困るけれど、予報が当たると、嬉しくなったりする。

 

天気予報に困る!<下>(ボストン篇)に続きます。