テレビの故障に困る!<5>(主夫篇)の続きです。
テレビに育児を助けてもらいながらも、子供たちとテレビの関係についてもう少し考えなければならないと思うようになってきた。長女は7歳、次女三女は5歳となり、「アンパンマン」でニコニコする年齢でもなくなり、それぞれに好みの番組がでてくると、何が見たいかで争いが起こるようにもなってきた。また、YouTubeで商品宣伝や贅沢な暮らしが紹介されるたびに、子供たちが消費することを人生の目的だと思ってしまうようになるのではないか? という僕の大袈裟な心配も出てきた。しかし、そんなYouTubeでも子供たちが熱中して見ている間は、妻も僕も仕事や家事ができる。テレビ育児の誘惑に、子供だけじゃなく、親も負け続けていた。そんなとき、テレビの不具合がはじまった。
困ったことがあった。
一ヶ月ほど前に、妻と長女から「テレビの電源が突然消えた」と言われた。いつものことだと思って「再起動」してみようとすると、再起動の画面になって数秒でシャットダウンしてしまう。こんな時は焦らずに、コンセントを外して10秒ほど時間を置いてテレビ内の電力を放電させてから再びコンセントを差し、それから再起動をすればいい。ちなみに、僕はいろいろバイトをしていたわけだけれども、家電屋さんやテレビの接続関係のところでもバイトをしていた。ただ、そのバイトは昔のことなので今の家電の扱いとは違っているかもしれないから、テレビの電源が消えた人は説明書に従って復旧して欲しいと思う。
昔の家電復旧術を試みたけれども、テレビは同じ状態で、電源が入ったかと思うと数秒でシャットダウンしてしまった。ここになってようやくネットで調べる気になって、テレビの裏にある型番を入力して検索した。うちのテレビに起こっている症状を調べてみると、だいたいがテレビの故障なのだけれども、中には設定の問題というのもあった。オフタイマー設定になっているとテレビの電源が落ちる。しかし、ある時刻になるとオフになるタイマー設定なら解決できるけれども、数時間後に試しても数秒でシャットダウンしてしまうのだからきっとタイマー設定ではないと思ったし、そもそも数秒でシャットダウンするタイマー設定などあるわけないし、あったとしたらリコールものだろう。
オフタイマー設定の可能性をわずかにだけれども信じながら、テレビの故障だと判断せざるを得なかった。このテレビは購入から5年と3ヶ月が経過していた。記憶が朧ろではあるけれども、確か買ったときの保証期間はメーカー保証が1年で家電屋さんで別料金をつけて保証期間を延長したけれども、それでも3年だったような気がする。延長保証期間が5年というのもあるけれども、5年だったとしても、保証期間は過ぎている。保証期間でいつも気になるのが、家電が故障するときは初期不良を除けばだいたい延長期間を過ぎたあたりで故障になる。論理的に考えれば、延長期間として設定された期間を過ぎたら故障しやすいというのを見越して保証期間が設定されているのだろうから、当たり前の話ではある。
しかし、テレビが5年で故障するというのはどういうことだろう。なんだか故障が早い気がした。調べてみると、うちのソニーのブラビアの型番はあいにく該当しなかったが、前後の製造年のブラビアはリコール対象を産んでいる。症状はほとんど同じで、画面がシャットダウンするとLEDが赤く5回点滅するというものだ。これは基盤が故障している可能性があるらしい。うちのブラビアがリコール対象だったら良かったのに、と思いつつも、そういえば、ソニーのブラビアの評判の良さで忘れていたけれども、僕らの世代では、ソニーといえば、ソニータイマーだったと思って、なぜソニーを買ってしまったのかとこれまた意味のないことを考えたりもした。あとは、引っ越しを2回しているのだから家電にもダメージがあるのは仕方ないかなどと妻と話していた。
基盤故障であれば時間がかかるだけじゃなくお金もかかる。ネットで見てみると、修理だけで15万円程度はするとあったため、これなら新品を買った方がいいと思った。昔のテレビであれば55インチ以上のテレビは修理した方が安いけれど、最近のテレビであれば、最新型の有機ELやスピーカーがすごいやつとかではない限り、一年くらいの型落ちなどであれば、55インチテレビでも10万円くらいで買える。同じくらいの値段で65インチだって買えるんじゃないか、とか思っていた。今の家のリビングであれば、65インチくらいでもいいかもしれない。台所仕事をしているときや1人でダイニングからテレビを見ているときにはもう少し大きくてもいいかもしれないと思ったこともある。そんなことから、大きさは55インチから65インチあたりで予算は12万円程度ということにして家電屋さんに行くことにした。ランドセル二つ買ったり夏休みだったりしてお金に余裕はないけれども、今の僕にはテレビは必需品なのだから仕方ない。
テレビの故障に困る!<7>(主夫篇)に続きます。