いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

早退に困る!<2>(主夫篇)<連休が多すぎる気がする>

早退に困る!<1>(主夫篇)の続きです。

 

家事育児と仕事の両立は難しい。我が家の場合は、妻が忙しいというのもあって、日常的な家事育児の多くを僕がやっている。僕は僕で、多少神経質なところがあるので、台所からランドリースペースまでガチャガチャにされるのはいやというのもあるし、ちょっと定位置からずれているだけで軽いパニックになることもある。布団シーツを交換する日も、その場所も僕の計画にあるくらいだ。なかなか細かい面倒なやつだ。

 

そんな面倒な奴が行う家事計画は日々の習慣として行うからこそどうにかやれている。その習慣を崩してくるのが連休であり、病欠であり、早退である。つまり育児が僕の家事を乱している。育児家事と仕事の両立と書いたけれど、そもそも、育児と家事の両立すら難しいのだ。そこに仕事が加わると、もうこれは、三権分立とでも言おうか、天下三分の計とでも言えばいいのか分からないくらい大事だ。鼎(かなえ)という古い中国の道具があるけれど、この脚が3本であることと何かか関係があるのかもしれない、とかそんな連想で現実逃避するしかない。

 

長女が小学校に入学して、これまでの保育園ライフがちょっと変わった。わかりやすく言えば、長女が家に早く帰ってくる日があるということだ。これによって、僕の鼎は少しガタついた。

 

困ったことがあった。

 

長女は障害者といっても軽度知的障害と自閉症という比較的軽度のものばかりだし、生活面ではできることも増えている。1人でトイレもできるようになったし、少しの時間であれば1人で留守番することもできるようになっている。目を離した隙に危ないことをしたり、トイレなどを水浸しにすることもない。保育園の年長くらいから長女はできることが増えた。もちろん、たまにやらかすこともあるので油断はできないが、仕事部屋のドアを開けながら、パソコンで仕事をするくらいはできる。療育に行っている日もあるから、そのときには外出する仕事もできなくはない。子供の成長というのは頼もしいものだ。

 

療育がない日は、小学校から帰宅した長女の宿題や学校のことを聞いたりする時間を作る必要はあるけれど、長女と触れ合う時間が以前より増えたことを嬉しく思うこともある。たまに、急ぎのメールや電話などがあるときは躓いた気持ちになるけれども、まだ予想の範囲でもあった。

 

小学校がはじまったばかりの頃は、なかなか大変だ。落ち着くまではお昼くらいに毎日小学校まで行き、お昼ご飯を作り、小学校で不便なこと、困ったことがないかと聞き取りをし、小学校の先生や療育の先生たちと方針を立てたりと忙しい毎日だった。仕事はちょっと遅れ気味になった。その後は長女も学校に慣れてきて、思っていたよりも順調だった。夏休みは妻も休みが多いため、ワンオペの困難さも減り、これはこれで順調だった。問題は、夏休み明けだ。

 

一言で言うと、月曜日の休みが多すぎる。連休の多さが身に沁みた。こんなに連休って多かったか、というくらい連休がある。連休が多いと困るのが、家事と育児なのだけれども、この大変さはなかなか伝わらない。家事は一週間で組み立ている。この曜日にはこれをやって、次の曜日にはこれをやる、と一気に全部やると時間がかかるため、曜日ごとに短時間の家事の項目を作ってやっている。しかし、連休があるとこういうスケジュールが崩れてしまう。仕事の大先輩から、「家事は家族がいるときにやれ」と言われたけれど、子供2人を育て上げた先輩は、子供が小さかった頃のことは忘れてしまったようで、小さな子供がいるときにはなかなか家事もできない。まだまだ親に遊んで欲しいお年頃なのだ。それに下の子たちはまだ4歳。比較的いろいろとできる子たちだけれど、ちょっとしたことで僕を呼びにくる。ちょっとしたことというのは、リカちゃん人形の帽子がハマらないとかそんなことだ。

 

連休が多いと家事が滞る。考え方を変えれば、子供たちと触れ合う時間が増えるわけだから、きっと10年とか経てば、あのとき子供たちとたくさん遊べてよかったとか思えるのかもしれないけれども、いまは、ほら、なにかと必死で、そんな達観は、他人の育児の話を聞いているときしか思えないものだ。

 

早退に困る!<3>(主夫篇)に続きます。