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家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

TDバンクに困る!<上>(ボストン篇)<銀行口座はどこにする?>

「子どもたちのために口座を作っておく」(長女2歳3ヶ月、双子2ヶ月)

 

困ったことがあった。

 

海外生活じゃなくても、銀行口座はとても大事なものだ。若い時にいろんな仕事を転々として、職場が変わる度にあちこちの銀行やら支店やらに口座を作らされて、あるとき1万円以下の口座は凍結されるだか、なくなってしまうとかいう噂を聞いて、どんな口座があったかなと調べてみると、6個くらいの口座を持っていた。

 

一つ一つの口座の残金を引き出したり、解約したりしたけれど、また新しく作ったりしたもんだから、口座の数としては、6個よりは減ったけれど、3つくらいはある。

 

アメリカに行ったときにも、銀行口座を作った。

 

僕も妻もアメリカの銀行にも疎いし、企業からの派遣であれば会社がいろいろとやってくれたろうけど、僕らには、渡航のために手取り足取り教えてくれる会社も先輩みたいな人もいなかったというのもあって、どんな銀行にすればいいかよく分からずに、妻のアメリカでの所属先がやっている銀行みたいなもので口座を作った。日常生活では問題はないけれど、ちっちゃい銀行だと海外送金などのときに時間がかかったり、手続きがちょっと面倒だったりした。

 

ボストンで会った多くの人は、バンク・オブ・アメリカだった。バンク・オブ・アメリカは日本からでも作れたり、代理店が手続きをしてくれたりするというのもあって、口座を作りやすいようだ。アメリカだと、家賃の支払いも小切手でやることが多いから、口座を作っておいて小切手の束をもらっておく必要がある。小切手がないとできないことが多い。

 

小さな銀行でも小切手はもちろん作れる。だから、小切手くらいなら小さい銀行でも問題ないと思う。ただ、小さい銀行だと海外などからのアクセスなどが難しいというくらい。それと妻の所属先の銀行は、たしか所属が終わって数年すると使えなくなるとかそんなことがあったような気がする。

 

アメリカですでに暮らしている人であれば、なんらかの銀行に口座を作っていると思う。これから行く人は、バンク・オブ・アメリカなどの大きな銀行で前もって作っていくことが多いだろうから、わざわざ小さな銀行でどうにかしようとしたりもしないだろう。

 

僕らも滞在中は何度かバンク・オブ・アメリカで口座を作ろうかと思った。作らなかったのは、またいろいろと切り替えたりするのが面倒だったというだけだ。

 

僕らは小さな銀行口座しか作っていなかったけれど、アメリカ国内での引っ越しなどが終われば大きな出費もないものだから、小さな銀行であることのデメリットもないということもあって、ずっと小さな銀行のままだった。カードも可愛らしかったし、日本人同士で銀行の話になると、レアだなあと言われたりもした。

 

そもそも、アメリカに長期間住むことはもうないと思っていた。2年も住めば十分というか、面白いこともあるし、腹立つこともあるアメリカというかボストンだけれど、英語ばかりの生活にうんざりもしていた。また文化の違いというか、やや神経質なところがある僕には、何事も大雑把なアメリカ的な文化はイラつくことも多かった。といっても、はっきり発言すれば真正面から受け止めてくれるので、それはそれで風通しはいいような気もしていた。嫌いな部分もあるし、好きな部分もあった。でも、ずっと住みたいとは思えなかった。何より、僕の仕事はアメリカではあまりうまくいかなかったというのもあった。

 

仕事の話になってしまったけれど、昨年、帰国してからも縁があってつながっていたアメリカの人から仕事を紹介された。なかなか大きな仕事だったというのもあって、育児の合間をぬって頑張ってやっていた。最後の詰めみたいなときに、その仕事がなくなった。契約書を交わしていなかった僕も悪いんだけれど、適当な理由でキャンセルしてきたことに腹が立ったので苦情を言うと、日本であれば音信不通になりそうだけど、その人はきちんと最後まで応答して、結果としては不満ではあるけど、気持ちとしてはスッキリした。

 

話がずれてしまって長くなってしまったので、TDバンクに困る!<中>に続きます。