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家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

ST(言語療法)に困る!<上>(自閉症児篇)<長女の発語は順調です>

「STに最近、通わなくなってしまった」(長女4歳6ヶ月)

 

困ったことがあった。

 

長女は月に一度、ST(言語療法)に通っていた。

 

軽度知的障害や、自閉症児は言語認識の発達が遅れていることも多いため、STに通うことになる。

 

ボストンにいたときにも、言語療法士が毎週うちに来てくれていたし、帰国してからも、長女の障害には、言語療法が必要だということで、STに毎月通っていた。

 

名古屋に来てからも毎月STに通っていたのだけれども、長女が4歳になったあたりから通う回数が減ってしまい、ついには通わなくなってしまった。

 

これにはいくつか原因がある。

 

STの予約はいつでもできるわけでもない。電話予約のタイミングを逃してしまうと予約ができなくなってしまうということがある。つまり、僕らがうっかり忘れてしまうということ。これは僕らのミスだ。

 

僕らのうっかりにも言い訳がましい理由もある。あまり乗り気がしなくなっていたというのがそれだ。なんでかというと、そのSTの言語療法士さんと相性が悪いというか、ちょっとなかなか噛み合わないところがあって、簡単に言ってしまえば、信頼することがなかなかできなかったというのがある。

 

あとは、長女がその場所にいくのを激しく拒否するようになったというのが大きい。

 

長女は3歳のときに、言語認識能力が1歳半くらいと診断された。3歳の頃は、こっちの言うこともあまり理解していない様子だったし、本人の言葉もあまりなかった。トイレやおしっこなども言葉で言えなかった。好きなものですら、きちんとした言葉にならなくて、言葉がわからなくて癇癪を起こしてしまうことが多かった。

 

その後、STだけじゃなく、療育などにも通い、あとは保育園での刺激もあると思うけれども、なによりも本人が成長してきたことで、分かる言葉が増えてきて、4歳になった頃には、多くの要望を言葉で言えるようになったし、こっちの言うことも理解できるようになってきた。語順やら何やらはめちゃくちゃだけれども、以前のように何がしたいのかノーヒントに近い状態で癇癪を起こすということは減ってきた。

 

少しでも自分の要望が言葉で伝わるようになっただけも、癇癪は少なくなる。

 

長女の成長を喜びながら、これはもう定型発達の子と比べてもそんなに変わらないんじゃないか、と思って、保育園で他の子と話してみると、定型発達の子の語数や語順、言葉の的確さは、長女とはまるで違った。お友達といる長女は喋らないことが多い。

 

家ではよく喋るようになってきた。会話が成立するかと言われれば、5歳になった今もちょっと怪しいけれども、4歳くらいからは、いろいろなことを話してくれるようになった。あれが好き、これが好き、あれはいや、これはいや、というだけでも、ただイヤイヤされるよりは言葉でのやりとりができるのだからまるで違う。

 

そんな長女がSTに行くのを嫌がるようになった。

 

「えすてぃ行きたくない!」

 

そう言って泣き出してしまう。名古屋に来てから通っているSTでは、泣いてしまったり、不機嫌になってしまうことが多かった長女だけれども、行く前から拒絶するのは4歳になってからだった。

 

ちょっと長くなってしまったので、続きは、ST(言語療法)に困る!<下>(自閉症児篇)にします。