いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

駐輪場に困る!<上>(主夫篇)<名古屋のURの共益費明細書>

「ボロい自転車がいつまでも放置される名古屋」

 

困ったことがあった。

 

僕が住んでいるのはUR住宅だ。東京でもUR住宅に住んでいて気に入っていた。どこが気に入っていたかというと、管理事務所もしっかりしていたし、掃除もきちんとやってくれていたし、駐輪場も綺麗だったことだ。

 

昔の団地は、掃除は住民でやっていた。日曜日の朝に駆り出されて、団地内はもとより、道路や公園を掃除したことを思い出す。

 

URの場合は、委託している会社があって、そこが掃除をしている。東京では、僕が住んでいた部屋の前は毎週水曜日に掃除されていて、葉っぱや、蝉の死骸なども最長一週間でなくなっていた。

 

名古屋のURはそんなことなかった。引越してきてしばらくしてから、部屋の近くにゴキブリの死骸があった。URさんだから清掃してもらえるだろうと思っていたけれども、1ヶ月か2ヶ月経っても掃除されなかった。自分で捨てた。

 

名古屋のURは昔の団地のように自分たちで掃除をするのかとばかり思っていた。僕は毎週とはいかなかったけれど、部屋の前や上下の階段、触ると真っ黒になってしまう手すりも拭いて綺麗にしていた。

 

駐輪場もいっぱいになっていて、古い自転車が放置されたままになっている。タイヤはパンク状態だし、車輪に枝とか葉っぱが絡まっているような年季の入った自転車もあった。

 

ボロい自転車でいっぱいだったので、僕らの自転車1台すら駐輪するのが難しかった。駐輪場がそんな状態なので、建物の前とか、通り道まで自転車で溢れている。無法地帯だった。昔の団地ですらここまでひどくはなかった。まあ、昔の団地にも、数台は長年放置された自転車があるにはあった。ゴミが捨てられないような人というのがどこにでもいるし、そういう人はヤバい人というのもあるけど、ある種の病気だったりもする。しかし、多くの人が綺麗にしていれば、そういう人が1人2人いても、そんなに気にならないものだ。

 

名古屋に来て驚いたのは、病院や、コンビニに長年放置された自転車があり続けることだった。自転車の籠はゴミで溢れて、持ち主すらそこに置いたことを忘れたような自転車がある。嘘だと思ったら、名古屋の繁華街じゃないような病院やコンビニを見て欲しい。僕が住んでいるのが、名古屋でも下町と言われる場所だからひどいだけかもしれないけれども。

 

下町特有のことなのか分からないけど、病院もコンビニもボロい自転車が放置されたままだ。そしてイオンなども駐輪禁止の場所にどんどん駐輪されて、車椅子やベビーカーが通ることなど考えないくらいに老若男女関係なく駐輪禁止の場所に駐輪していく。東京あたりのショッピングモールなら警備員さんに注意されたり撤去されたりするけど、名古屋では注意もされないし、撤去もされない。大らかな地域だ。マナーとかうぜえって思う人には名古屋はとても住みいいと思う。

 

さて、UR団地の駐輪場もそんな感じだから、きっと、名古屋では自転車の所有権を末代まで尊重するという考えがあって、いくらゴミ同然の自転車と思われるものでも撤去しない方針なんだろうと思った。ちなみに、駐輪に関して登録などは一切不要だ。東京で渡されたURのシールなどもない。誰が止めたっていい。つまり、自転車を処分するときにかかる経費を支払いたくなければ、病院やコンビニ、あるいはUR住宅とかイオンモールに捨ててくればいいと思われているような気もする。

 

僕が育った団地もそんな感じのやり方で壊れた自転車や廃車がごろごろしていた。昭和の話だ。

 

URから共益費などの明細が届いた。見てみると、自転車撤去費なども計上されているし、掃除費用も書いてある。1ヶ月以上掃除していないのに、費用だけはかかっていた。

 

不思議なことがあるものだ。ゴミを片付けない掃除に掃除費用が発生し、撤去していない自転車に撤去費用がかかっている。

 

不正が行われているのはなんとなく分かった。

 

管理事務所に電話すると、メールで問い合わせろということで、URにメールで問い合わせた。

 

回答では、掃除は各棟週2回から3回掃除しているようだった。手すりが真っ黒だったり、ゴミを拾わない掃除方法については説明はなかったけれども、掃除を委託している会社に確認するということだった。そして、自転車については、昨年撤去したということだった。

 

昨年撤去した割には、ざっと数えただけで20台くらい壊れた自転車があるのは不思議だった。

 

もちろん、これも不正か何かしているのだろう。不正はいいから仕事をして欲しいと思った。

 

今回もまた長くなってしまいました。次は思い出話なんかもあります。<上><中><下>の三話構成です。