いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

送迎時間に困る!<下>(自閉症児篇)<保育園は入っちまえばこっちのもん>

送迎時間に困る!<上>(自閉症児篇)の続きになります。

 

名古屋に引っ越してきて一年。少しは名古屋の気質のようなものが分かってきたような気がします。保育園に対する噛み合わない感じも、僕が寛容性の高い地域しか住んだことがないからかもしれません。既得権益が基本になる閉鎖的な場所には不思議な問題が起こるものです。

 

違法駐車という既得権益を守るために、正当な制度の運用が明らかにされない名古屋の保育園には、もう一つ、おかしな既得権益がある。そのことを書きました。

 

困ったことがあった。

 

保育園と一部の保護者がさまざまなルールを明らかにしたくない理由は、違法駐車だけじゃなく、もう一つあった。これも根深い問題だった。

 

送迎時間の問題だ。

 

保育園に入園するためには、保護者の就労時間などを市役所に提出し、保育の必要性が認められるというのがある。保育の必要性は、何時まで預かってもらえるかというのも決められる。つまり、例えば僕と妻の仕事では、保育園のお迎え時間が18時なる、ということを業務内容などの資料を提出して役所で認められる。

 

しかし、保育時間に関しては、園長に裁量がある。いくら保護者が18時にしかお迎えにいけないと言っても、園長が15時じゃないと認められないと言ったらそうなるらしい。これは入園時に配布された重要説明事項などにも書いてある。さすがに3時間短縮というのは揉めるだろうからそこまでのことはしないにしても、18時の希望を出しても17時30分にしてくれないか、くらいのことは言ってくる。

 

保育園も人手不足だし、保育士さんも育児をしていたりなんなりすれば、多くの保護者が18時お迎えというのはきついだろうから、保育時間を調整して、保育士のシフトを考える。これは保育園の運営にあたって必要な権限でもある。このことには疑問もない。

 

問題の主任から、「17時30分お迎えにできないか?」と何度も言われたけれど、18時でお願いしていた。しかし、保育園も大変だろうからということで、僕は極力早くお迎えに行っていた。だいたい17時45分くらいにはお迎えに行っていた。1年間の利用で、18時を超えたことは一度もない。

 

東京の保育園はお迎え時間に厳しかった。早く行っても注意されることがあった。友人はいつも15分ほど遅れてしまうらしく、保育園からたびたび注意されていると言っていた。あと、送る時間も厳しかった。療育の都合上、お昼近くになってしまうということで長女の保育園とは軽く揉めた。療育の必要性を分かってもらってやっと週に1回のお昼通園が認められたというのがある。東京の保育園は時間に厳しい。でも、それは園の方針や保育士のシフトなどを考えると納得できる厳しさでもあった。

 

名古屋の保育園はどうだろうか。あれだけ17時30分にお迎えに来て欲しいと言っていたわりに、18時お迎えの人も10分から20分は平気で遅れているようだった。最初は気がつかなかったけれども、仲良くなった保護者たちから話を聞くと、18時お迎えと言われても、18時に行くわけないということだった。時間には大らかな保育園だ。

 

これが実は違法駐車に次ぐルール化できない現状でもあった。お迎えの遅刻は18時30分までなら延長料金も発生しない。そのため長く使っている保護者は味を占めてギリギリまで預けたりするようになるらしい。

 

これから派生している問題もある。

 

この保育園では、15時30分お迎えがとても多い。半数までは行かないにしても3分の1程度が15時30分お迎えになっている。15時30分お迎えというのは、保育の必要性が15時30分までしか認められていない保護者に多い。これは、二人親であれば、一人がフルタイムでもう一人がパートタイムだったり、育休や求職中だったりするときに認められる時間でもある。

 

保育園に入るために点数というのがあるが、片方がパートタイムなどの場合は点数が低くなる。東京であれば、入園が難しい点数とされるだろう。

 

名古屋では点数が低くても保育園に入ることができるのか、と言われればそうでもない。待機児童もいるし、点数が低いと入れない保育園もある。しかし、点数は複雑なもので、兄弟が入っているとかそんなことでも点数は上がる。それに、求職中の場合は何ヶ月以内に仕事が見つからないと保育園の利用ができなくなるということも、東京ではあった。一応、名古屋でも制度としてはそうなっている。公平性のためにある制度だ。

 

長女の同級生で僕たちも中のいい家族がいる。そこは奥さんが求職中ということで保育園に入園していた。しかし、いつまで経っても仕事が決まらないし、本人も仕事は探してないということだった。そのため彼女はいつ保育園が利用できなくなるかということに怯えている。とはいいながらも、子供一人ということもあって、保育園を休ませて家で遊んでいたりすることも多いらしく、保育園が利用できなくなってもそんなに困らないらしい。毎月一週間以上休んでいるし、15時前にお迎えに行っている。

 

そういう保護者もいれば、18時までの預かりのフルタイムなのに、兄弟別園になってしまって大変だと言っている保護者もいる。そういう保護者からすれば、長女の同級生の家族や、他の15時30分預かりなどで枠が一つ消費されていることに不公平に感じてしまうだろう。

 

名古屋は公平性よりも、既得権益を守るという傾向が強い。保育園にしても入っちまえばこっちのもんだ、という感じでお迎え時間に遅れたり、保育の必要性が少ないにも関わらず、預かり児童の枠を使用する。フルタイムの保護者からすれば、枠を使わないで幼稚園に行ってくれーっと思うのも無理ない。保育園の要望に「教育に力を入れて欲しい」と書いてしまうのなら、幼稚園にすればいい。管轄省庁がそもそも違うのだ。

 

この送迎時間、保育時間の既得権益を守るために、ルールの文章化が避けられていた。

 

お迎えの時間が遅くなることは、保育園、そして保育士の負担になることだろう。これは保育園が多少厳しくしてもいいような気がする。しかし、15時30分お迎えの児童が多くいることは、保育園にとっては楽なことなのかもしれないと素人考えに思ってしまう。もし自分たちが楽ということで、保育の必要性を公平に考えていないのだとしたら、それはそれで問題のような気もする。

 

加配制度の文章化ができないのは、違法駐車と保育時間について明文化できないからだった。

 

だから仕方ないと思うべきなのか。それともやっぱりおかしいと問い続けるべきなのか。

 

僕の場合は、問い続けることを選択肢、そのあと、保護者の会の役員になって、どうにか妥協案を含めて建設的に考えられないか提案し、動いていこうと思った。このときはまだ名古屋市に住み続けるつもりだったというのもある。まだ諦めていなかった。他にもおかしいと思っている保護者はたくさんいるに違いないと思っていたからだった。