いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

完成見学会に困る!<上>(新築篇)<希望する商品と坪数の完成見学会>

一条工務店のグランスマートを見に行った」

 

困ったことがあった。

 

一条工務店三井ホームで迷っていたのに、スウェーデンハウスさんまで候補になってしまった。そうなってしまったのは、一条さんに43坪ほどの間取りと見積もりをお願いしたところ、僕らの要望が全く入っていないような間取りだったし、値段もそこそこ高くなってしまったというのがあった。

 

一条工務店は、契約してから設計士が入ることになっている。契約後は僕らの希望の間取りが叶えられるのかもしれないけれど、仮契約では、僕らの要望はあまり取り入れられない。提案されるプランは、スウェーデンハウスセミオーダー(ヘンマベスト)のように大きさと大体の方向性を合わせたような間取りしか出てこない。和室は何度もいらないと言ったけれども、ずっと和室つきの間取りプランばかり出されていた。

 

僕は一条工務店の性能に惹かれていたし、飛ぶ鳥落とす勢いの一条さんで建ててみたいとも思っていたから、問題は間取りがどのくらいまで自由になるのかを知りたいということだった。一条さんのオリジナルの住設もそこそこ気に入っていた。

 

住宅ローンの仮審査で追加で書類を出して欲しいと言われて、一条さんのモデルハウスまで行った。そのとき、机の上に、ちょうど僕らと同じグランスマートで、しかも、僕らもやりたいと思っていた間取りで建てたお家の完成見学会があることを知った。営業さんに言うと口籠る感じだったけれども、LINEで申し込むとかなんとか言われたので、申し込んでみた。

 

完成見学会の日は、三井ホームさんの打ち合わせも入っている日だった。三井ホームさんの打ち合わせは間取りと見積もりの打ち合わせ。設計士の方はオンラインだったけれども、僕らの要望を詳しく聞いてくれた。キッチンなどをどうするかで値段が大きく変わるらしいので、次回はキッチンなどの住設が見ることができる場所で打ち合わせをすることになった。

 

三井さんの営業さんが、一条さんの完成見学会の場所まで車で連れて行ってくれた。車がない僕らはとても助かった。紳士のSさんはいつもやり方がスマートだ。

 

完成見学会の場所は、2棟並んで一条工務店さんの家が立っていた。ブログなどでよく書かれているように、たしかに、どれも同じに見える。一条さんの売りでもあるハイドロテクトタイルという性能のいい外壁は、一条さんで建てる人は必ずと言って良いほど導入するのだから、似た外観になるのは仕方ないだろう。外観が似ていても性能がいいものをみんな選んでいるのだから、そこは別に気にならなかった。

 

グランスマートはハイドロテクトタイルが標準使用だった。外観に関してはオプションでかっこいいアクセントタイルもつけられるから、予算に余裕があればそれをつけてもいいと思った。三井さんで建てることを考えれば、一条さんなら多少オプションをつけたところで、予算内になるのも魅力ではある。

 

そして、僕らが希望するグランスマートで、僕らと同じような坪数、そしてやってみたいと思っていた間取りに近いお家にお邪魔させてもらった。

 

完成したばかりの家ということもあって、ペンダントライトなどもまだないからちょっと暗い感じなのは仕方ない。でも、それにしても窮屈な印象だった。一つ一つの部屋は広いし、窮屈さを感じる広さではないのに、なんだか窮屈な印象だった。

 

そこには吹き抜けもあるし、中庭もある、リビングの広さを聞いても十分に広いはずなのに、なぜか圧迫感がある。収納が多めというのもあったかもしれない。

 

一条のベテラン営業のYさんに、僕が窮屈さを感じるポイントをいくつか聞いてみた。

 

「これは、施主さんの希望でつけた壁ですね。耐久のためにつけたものじゃないです」

 

と、僕が気になった部分のほとんどが施主さんの希望によって施工された部分らしい。つまり、俗に言う一条ルールでそうなったわけじゃない。この窮屈さは一条さんの設計というよりも、施主さんの希望だった。

 

僕は家を建てるのは二度目だ。一度目のときに気をつけたのは、高気密高断熱と収納を増やすことと、生活動線だった。たぶん、これは多くの施主さんが気をつけている部分だろう。一度目のときも、僕の希望の生活動線や収納がそのまま実現されたわけじゃない。設計士さんから、こうすると窮屈になるのでこうしましょう、とかそんな提案などを受けて、希望の間取りができていった。

 

つまり何が言いたいかというと、施主の希望に対して、それよりもよりよい提案をしていくのが設計士の腕の見せ所だと思うということだ。

 

もしかしたら、この家の施主さんは窮屈な家が好きなのかもしれないし、それは好みだろう。ただ、営業のTさんの説明だけだと、ただ施主さんの要望通りにした、ということくらいしか分からなかった。このときTさんから、こうした方が窮屈さがなくなると思ってこういう提案もしました、みたいな話が聞けていたら印象も変わったかもしれない。

 

僕らは多くの部屋数を欲しがりながら、窮屈さをなくしたいと思っていた。

 

長くなってしまったので、これも続きものになりました。