いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

グループに困る!<下>(自閉症児篇)<他の方も揉めていたらしい>

「余所者だけが問題を起こしているかもしれない」(長女4歳)

 

困ったことの続きです。

 

他にも仲良くなったお母さんがいる。とても明るくて前向きなお母さんだけど、その方は一年以上経ってから、クラスの保護者たち同士のLINEグループがあるのを知ったらしい。「うちは年中から入ったから入れてもらえなかったんですよね」と笑いながら話していた。

 

ちなみに、うちは、長女は年少から、次女三女は0歳1歳のクラスから入っているけれども、クラスのグループに入っていない。うちもきっとハブられているんだと思う。

 

Kちゃんのお母さんはこの地域の出身ということもあって、そのグループに入っているそうだ。そして花見をしたり、公園で集まったりしていると言っていた。僕がそこに入っていないことに気がついて、慌ててフォローしてくれていたけれども、僕も入りたいわけでもないから気にしなかった。

 

この地域は、地域の中でのつながりが強い。僕にしても、Sちゃんにしても、もう一人の保護者にしても、余所者だった。Sちゃんのお母さんによると、「あの人たちは悪口ばっかり言ってるよ」ということだった。

 

そうかそうか、と思った。

 

いろいろと謎が解けた気もした。

 

保育園から、保育園の対応で問題になったのはウチだけだったと言われた。しかし、Sちゃんのお母さんも問題として相談したと言っていた。でも、ウチだけだった。あと、外国から来ている人とも仲良くなったので聞いてみると、その人も保育園に問題を相談したということだった。それでも問題になったのはウチだけだったという。きっと、問題になったのは、余所者だけだったということなんだろう。

 

外国から来た人は、外国人のコミュニティーにも相談したらしい。「やっぱり日本文化はちょっと変だ」みたいなことを言ったら、「名古屋だからだよ」と良く言われるらしい。名古屋のおかしさは世界的な認識となっている。名古屋の人には分からないと思うけれど。

 

そんなことを陰で言っていても仕方ないから、園長に「困っている人のアンケートを取らせてください」と提案してみた。原案も作って、役所にも提出した。園長は、役所は動きが遅いから、保護者の集まりでやれるように働きかけるということだった。

 

昨年度中に、そのアンケートが実施されることはなかった。ただ、僕の悪名が広がっただけだった。

 

そういえば、新聞社の記者も言っていた。入園時に全ての保護者の連絡先を聞いて、LINEのグループを作った、それをしない僕の努力不足だみたいな感じで教えてくれた。保育園で知り合った別の外国人のお父さんはLINEをしていないって言っていた。

 

クラスのグループLINEが悪いと言っているわけじゃない。その中では、保育園でどうしたらいいのか分からないことなどを相談したりして、解決しているようだ。だから、そのグループに入れば、保育園で困ることもないらしい。嘘や誤魔化しが横行するのも、イリーガルな方法で解決すれば、保育園を利用しやすくできるからなんだと思う。

 

しかし、そのグループに余所者は入っていない。だからいつでも困っているのは余所者だったりする。そして、僕みたいに東京から来てイキっている人間はウザいだけなんだろう。

 

この頃は、ちょっと使命感に燃えていた。まだ引っ越しを決めたわけじゃないし、せっかく長女のために合理的配慮がなされるようになったのだから、長女が卒園するまでいようと思っていた。だからグループに属していなかろうが、ハブられようが、イリーガルな解決方法ができなかろうが、正々堂々と保育園と市役所を相手に交渉して、よりより環境を作りたいとも思っていた。

 

来年度は、保育園の保護者たちの会の役員になろうと思った。役員になってアンケートを実施すればいい。なんて前向きだったんだろう。名古屋から出て行くことを決めてから、当時を思い出すと、なんだか遠い昔のことのように思えてくる。