いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

住宅ローンに困る!(新築篇)<プロが考えても答えがでないことを素人が考えてしまう>

「固定金利か変動金利か、それが問題だ」

 

困ったことがあった。

 

急に家を建てることになったということもあって、住宅ローンのことも全く調べていなかかった。ニュースなどで異次元だか異世界だかの金融緩和とか低金利とか言われても、普段、金融関係の仕事をしているわけでもなく、不動産屋でもハウスメーカーでも働いていないし、誰かに住宅ローンについて相談されたこともないから、全くピンとこない話題だった。

 

18年くらい前にはじめて中古マンションを買ったときに住宅ローンを組んだ。そのときにもいろいろと調べたけれども、18年前の情報などは当てにならない。

 

金利に関しても、ローンに関しても、僕は全くの素人だし、これからローンを組もうと思っている人よりも詳しくない。なにも知らないような状態でローンについて考えた。

 

そもそも、いまの状態で土地を買っていいものだろうか? 土地の値段が上がっているというじゃないか。それにコロナやウッドショックや戦争、円安でコストが高くなっている状況で家を建てるのはいいのだろうか? とそんな当たり前のことを家を建てると決めてから考えた。

 

僕はいつもタイミングが悪いと言われてきた。そんな僕とは反対に、妻は何をするにもタイミングがいいと言われてきた。今回、家を建てようと言ったのは妻だ。妻が言うのなら今が僕らにとってベストなタイミングに違いない。僕の考えなどは当てにならないのだ。大きな決断は妻の勘が正しいと思っている。

 

家を建てよう、ローンを組もう、ということを前提に情報を集めてみた。そういう前提があるときは、自分の決断に都合のいい情報しか目に入らなくなる。人間らしさでもある。

 

2022年の現在に、土地を買うことを考える。土地は確かに高くなっている。どのくらい高くなっているのかと見てみると、僕らが欲しいと思っている地域と坪数だと、この数年で200万円から400万円ほど高くなっている。今後、高くなるのか下がるのかは分からない。

 

家を建てることを考える。僕らが検討しているハウスメーカーだと一年間で1坪5万円ほど値上がりしている。40坪の建物を建てるなら、単純計算で200万円だ。他にも資材などの値上がりもあるだろう。土地と建物で見てみると、400万円から700万円くらい値上がりしている。大金だ。これだけ見ると、今、家を建てることなんてしたくなくなる。将来はもっと上がっているかもしれないにしても、二年前と比べてこのくらい値段が変わるとなるとちょっと躊躇ってしまう。

 

しかし、住宅ローン控除というのがある。条件はあるけれども、13年ほど控除が受けられる。最大で400万円以上の控除があることを考えると、二年前の土地の値上がり分に近いくらいの控除だ。この控除はいつなくなるか分からない。他にもいくつか補助金がある。これも将来もあるか分からない。これらを考えると、二年前に建てた人よりはもちろん高くなってしまうけれども、将来建てるか、今建てるかということを考えた場合は、今建ててもいいような気がしている。

 

それに低金利だ。

 

この低金利がいつまで続くかなんて分からない。いろいろと調べてみたけれども、いつ金利が上がるかわかったら、僕はその道で大金をせしめることができるかもしれない。つまり、考えても仕方ないことだけは分かった。

 

固定金利と変動金利のどちらがいいのかだけも決めたいと思ったけれども、これも答えが出なかった。

 

固定金利であれば、変動金利よりは高い金利ではあるけれども、将来金利が上がったとしてもしばらくは固定されていることが多い。変動金利なら金利が上がったときにたいへんなことになる。どれくらい大変なことになるのだろう。例えば1%上がったらどれだけ大変になるだろうかなどと計算してみた。

 

この辺のことはややこしいし、僕もよく分かっていないので詳しくは書けない。

 

僕の怪しい試算で出した答えは、変動金利にすることだった。

 

固定金利は安心だし、我が家のように安定した収入がある場合は、計画も練りやすい。多少金利が高くなったとしても、その金利で無理なく返せる額を借りればいい。そんな考えから、当初は固定金利で元金均等で払える限度額などを調べていた。元金均等と元利均等の支払い方法は、借りている元のお金を多く支払うかどうかの違いで、元金均等の方が月々の支払いは多くなる。

 

固定金利で元金均等で算出して、家を建てる予算を決めた。これで行こう、と一週間くらい思っていた。

 

決めてもずっと気にしているのが僕だ。その後も調べたりしていた。やっぱり頭から低金利が離れない。ふと思った。今の低金利を味わい尽くしたい。

 

そんなことから、変動金利にすることにした。元金にするか元利にするかはローンを組むところでやっているかどうかだからそれはまだ決めていない。

 

変動金利にすると、月々の支払いにずいぶん余裕が出てきた。もし金利が1%、2%上がったとしても、家計は破綻しない額を限度額にしているからというのもある。変動金利と住宅ローン控除を使って、13年間後にたくさん支払えるように準備することができる。13年後には最低でも控除分は返済できるだろう。

 

これ以上は考えられなかった。

 

住宅ローンについて、一条の営業さんにも僕の考えを伝えた。一条さんにも住宅ローンがある。固定金利の商品で、借りる額の一割を持っていれば金利も下がるし、手数料も少ない。固定金利で考えていたときであれば、一条さんのローンは魅力的でもあった。しかし、変動金利でやるとなると、一条さんのローンは選べない。

 

「変動金利は、いまの金利でギリギリな人がやるとリスクがあると思いますが、もともと固定金利でも返済可能な人が、変動金利を選ぶのはありだと思います」

 

お墨付きをもらった気がしたけれど、一条さんにしても、家を売りたい人なわけだけら、いい人だとしてもそこは商売人。買う方の決断を後押しする係だ。ただ、僕の場合は、素人の考えに不安もあったというのもあるので、誰でもいいからちょっと背中を押してもらいたかったというのもある。

 

固定金利と変動金利。どっちを選ぶべきだったのか、答えは数年後に待っているのだろう。もしかしたら一年後かもしれないけれども。サブプライムローンみたいにならないといいいなあと、歴史は繰り返すの言葉をかき消そうと、実はまだ迷って調べています。