いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

仮契約に困る!(新築篇)<すぐに決めてしまっていいのかと迷ったこと>

一条工務店と仮契約をする」

 

困ったことがあった。

 

一条工務店さんと仮契約をしようという決意をして家を出た。妻もグランスマートはいいかもと言って、仮契約に乗り気だった。そもそも、一条工務店を推していたのは妻だったし、営業さんの感じもとてもいいと褒めていた。家づくりをする場合は、営業さんとの相性も大事だからその人の雰囲気も大事なことだと思う。

 

グランスマートは2022年からの新商品ということもあり、施工事例が少ないというのがちょっと気になった。モデルルームの家はすべて標準です、というのが一条さんのやり方だから、グランスマートのモデルルームも見てみたい。とはいえ、新商品なのだからすぐに行けそうなところにモデルルームがないのも仕方ない。

 

人気商品アイスマートとグランスマートの違いは工法と見た目。アイスマートは良くも悪くもシンプルなので、性能を重視した質実剛健なタイプ。余計なものがついていないという印象だった。グランスマートだと、なんだかよく分からないけど、おしゃれなタイルとか、目隠しとか、出っぱったやつとかがある。遊び心はオプション料金なのかと少しがっかりした。

 

設備の違いは、オプションではあるけれど、一条さんイチオシの床冷房が付けられることが魅力だった。床暖房と床冷房。冬はお湯を巡らして、夏は水を巡らせる。各部屋につけたサーキュレーターで全館に冷気を循環させる。なるほどと思った。床冷房があるなら、僕が懸念していた床暖房は余分なのでは? という疑問も多少抑えられる。グランスマートにするなら、この「さらぽか」をつけようと思った。しかし、「さらぽか」をつけると、今度は換気システムの湿度をコントールする「うるさら」が付けられない。

 

なかなか難しい問題だ。間取りなどによって何が必要かもまた変わるかもしれないということにして、床冷房の「さらぽか」か、湿度のコントロールの「うるさら」かを決めるのは保留にした。なかなか決められないから保留というのでもあるし、何かがひっかかっているから保留でもある。このときはまだ何がひっかかっているのかは分からなかった。

 

そんなことをモヤモヤと考えながら、一条さんに会う前の時間に約束していた三井さんに行った。

 

やっぱり三井さんのモデルルームは素敵だった。無駄と言えば無駄だけれども、余裕があると言えば余裕を感じさせるスペースがうまいことある。一条さんには感じられなかった無駄な感じ。しかし、この無駄を許容するには、大きな土地が必要だ。40坪の土地に、5人分の家族の部屋が欲しいうちでは、こんな無駄なスペースは許されないだろうと思いながら、モデルルーム内を案内してもらった。

 

スミリンさんのような夢のような感じはないけれども、ちょっと素敵みたいな感じが散りばめられているのが三井ホームさんで思ったことだった。書架にある本も、他のモデルルームよりコンセプトだけじゃなく、内容を知っている人が本を選んでいる感じもあった。本好きとしては良い印象だ。他のハウスメーカーのカタログを見ていたら、本棚にならぶ本のタイトルを英語だからカッコいいと思ったのか、ちょっとヤバいタイトルだったりしたのもあった。英単語を調べてみればきっと並べなかったろう。三井さんはそんな感じじゃなかった。

 

一言でいえば、センスがいいってこういうことなんだろうなあ、って感じだった。とはいえ、間取りは贅沢だし、余裕がないと建てられないだろうと思った。

 

営業さんは物腰も柔らかくとても感じのいい人だった。あと、こんなこと言うと申し訳ないのだけれども、九州出身の人で、いろんな地域に行っている人ということもあって、名古屋に悩んでいた僕には惹かれるものを感じた。一条の営業さんはどこの人だろうか、一条工務店なのだから、僕が運転免許をとった浜松の人なら、浜松は楽しかったから、それもいいなあとか思っていた。まあ、出身地で人を判断するものじゃないくらいの理性はあるのですが、ついつい悩まされていたということがそんな偏見を抱いてしまうわけです。

 

三井さんからは、土地の紹介もあった。その土地を一緒に見に行く約束をした。ちなみに、条件付きの土地でもないので、土地が気に入ったけれども、他社で建てたいということになっても構いませんということだった。紳士だ。あと、比較的近所にお泊まりできる家があるから泊まりに来てくださいということだった。

 

三井さんに関しては、実は僕もいろいろと調べていて、全館空調やら屋根断熱やらサッシやらと途中途中話していたため、営業さんはあまり三井ホームの性能について口にすることはなかった。後で聞いたところ、僕がいろいろと調べていたので、訂正以外はしないようにしていたということだった。僕はサッシの型番まで調べて、建材ジャーナルなんかも参考にしていた。ちょっとヤバいやつかもしれない。

 

三井さんの営業さんは多くは語らなかった。僕が一条信者になっていたから遠慮していたのか、土地の見学や、宿泊体験のときにゆっくり話そうと思っていたのかもしれない。

 

妻は三井さんの家にも惹かれていたけれども、探している土地の広さや全体の予算のことを考えて、高額になると言われている三井さんのことは、あこがれとして捉えていた。

 

「一条さんに、三井さんみたいにしてって言っていいかな?」

 

「いいんじゃない?」

 

そんなことを思うくらい、僕らは一条工務店さんに決めていた。そして、その日のうちに一条工務店で仮契約をした。

 

営業さんは、名古屋市出身の方だったけれども、とてもいい感じの人。嫌な思いをする名古屋だけれども、いい人というのももちろんいる。どこでもそうだろうけど、ちょっと割合があれなだけだ。

 

一条さんに行くと、僕らが求める広さの35坪でグランスマートにした場合の見積もりと見本の間取り図ができていた。ここまでできているのか、と驚いて、見積もりを見た。明朗会計の一条さん、きちんと説明通りのお値段で、これなら予算を増やす必要もない。諸費用やオプションが入っても予算を超えないだろう。土地がまだ見つかっていないので、土地次第ではあるけれども、土地の値段が安ければ、家も土地が許す限り広くしてもいいとか思っていた。

 

土地を探している人が、一条さんで仮契約すると、メリットがある。業者の方たちが使うランディという土地探しのアプリが使えるようになることだ。これはとても便利だ。このことはまた次に書こう。

 

仮契約はいつでも破棄できるということで、仮契約をすることにした。一条さんの明朗会計っぷりは信頼できると思ったからだった。