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家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

排気ダクトに困る!(主夫篇)<移動式エアコン、ルームエアコンの注意点。NAKATOMIの場合>

「排気ダクトはきちんと排気しているのか?」

 

困ったことがあった。

 

昨年、NAKATOMIのMAC-20という移動式エアコンを買った。僕の部屋は壁につけるタイプのエアコンがつけられない部屋だし、窓はおしゃれな出窓になっているため窓に取り付けるエアコンもつけられない。そのため、移動式エアコンを買った。

 

移動式エアコンをいろいろと調べてみると、NAKATOMIのMAC-20の評判が良かった。評判だけじゃなくて、amazonだと多少割引になっていてお手頃価格でもあった。

 

買う前にMAC-20を調べると、排気ダクトをきちんと使って排気ができればそこそこ冷たくなる、6畳くらいなら効き目があるということで、購入することにした。

 

しかし、ここでも問題があった。

 

MAC-20の排気ダクトは窓に取り付けるタイプだった。部屋の窓はおしゃれな出窓で、外開き、内側には格子があって何かを取り付けることは難しそうだ。MAC-20に付属パーツでついてくる窓と排気ダクトをつなぐものは僕の部屋では使えない。

 

部屋には、何のためにあるのか分からないけれど、壁付けエアコンなどに使いそうな排気口がある。天井近くと床近くに二つ。手を突っ込んでみると、外壁側の蓋が取れた。外と部屋がつながっている状態だ。つまり、この穴の中に排気ダクトをねじ込んでしまえば、排気ができるのではないか? と思った。

 

NAKATOMIのMAC-20の排気ダクトは大きい。エアコンの排気口には合わない。そのため、口径を変えるものを買って、そこにエアコンの排気口に合いそうなダクトも買った。全部amazonで揃った。

 

昨年はそんな感じで、エアコンの排気口に柔らかいダクトをねじ込んで、どうにか排気ができた。涼しいには涼しかった。真夏はうっすらと汗ばむくらいの涼しさ。

 

そんな感じで昨年の夏は乗り切って、冬場はお役目ごめんで片付けておいて、今年の6月にまた引っ張り出した。予想より暑くなるのが早かったため、取り付けるときにはもう、部屋は暑くて仕方ない状態だった。

 

昨年使ったままの小さいダクトはヘロヘロになっていたけれども、またエアコンの排気口を開けてねじ込んだ。そして、ダクト用のテープで継ぎ目をぐるぐる巻きにして、排気口はエアコン用のパテで隙間を埋めた。これで完璧だ。またうっすらと汗ばむくらいの涼しさが手に入ると思い込んでいた。

 

猛暑の中、MAC-20エアコンを運転してみた。室内温度は34度と表示されている。最初の数分は冷たい風が出るけれども、すぐに送風状態になる。送風というより暖かい。排気ダクトも熱いから、結局、つければつけるほど部屋は暑くなる。

 

おかしい、去年はうまくいっていたのに、いったいどういうことだろう?

 

そのうち、僕は室内で熱中症になってしまった。

 

急いで取り付けたから、外壁とつながっている蓋を取り忘れたかと思って、おしゃれで迷惑な出窓の棚部分に、蓋があった。もう、こんな昭和のお洒落みたいな出窓なんていらねえよ、と思って出窓に八つ当たりしたい気持ちにもなった。出窓に八つ当たりしても仕方ないと思うくらいの理性は保っていた。

 

数日経って、もしかしたら、MAC-20が壊れているんじゃないかと思った。たった一年で壊れてしまったのか? あまりにも暑かったからそういうこともあるかもしれない、と思っているうちに、猛暑は去っていった。天気の悪い日が長く続いた。

 

移動式エアコンをつけなくなった。迷惑な出窓には網戸もないから虫が入ってくる。それでも窓を開けないと暑いし、窓を開けても涼しいのかも分からない。開けないよりは開けた方がいいだろうということで、迷惑オシャレな出窓の隙間から手を伸ばして、網戸窓用の殺虫剤を散布。なぜか殺虫剤を散布した次の日に大雨が降る。そしてまた散布。

 

窓を開けて過ごすようになった。虫はたまに入ってきた。何のためにあるのか分からない出窓には殺虫用の何かがたくさんおいてある。オシャレな出窓は対虫用の要塞のようになった。

 

そしてまた暑くなってきた。窓を開けてやりすごすのも限界だ。とはいえ新しく移動式エアコンを買うつもりはない。このときには新居を建てる計画もあったので、移動式エアコンとは永遠におさらばするつもりだった。次は全館空調とかそんな感じになるはずだ、と移動式エアコンくんをちょっと下に見た気持ちもあった。こんなやつなくったって構わない、そんな感じだ。

 

そんなことを思いながらも、やっぱり暑い。移動式エアコンくん、MAC-20様、どうにかしてくださいと、運転しても、冷風の後はしばらくして送風。

 

エアコンが壊れるときって、だいたい冷媒が壊れるだろうから、少しでも冷風が出るということは冷媒は壊れていないのではないか? とやっと冷静に移動式エアコンのことを考えてみた。

 

こんなときに便利なamazonレビューだ。同じ種類の物を買うにしてもレビューや質問が多いのを買うと方がいいのは、同じようなことで困っている人がいたりするからだ。amazonで買うものに自分の個性を見出さない方がいい。

 

NAKATOMIのMAC-20のレビューにズバリな書き込みがあった。いまの僕のために書いてくれている神様がいた。

 

その方も僕と同じようにエアコン用?の排気口にダクトをねじこんでいたのだろう。それが原因か分からないが、排気不良を起こして、MAC-20はしばらくすると送風になったということだった。この方の素晴らしいのは、MAC-20はこのような送風状態になったときに、エラーも出ずに普通に運転しているから気が付きにくいが、排気の問題であるため、排気を見直そう、と書いていてくれたことだ。

 

ここは神託に従って、排気を見直そう。

 

排気口から引き抜いてみた。たしかに、去年も使ったというのもあって、排気ダクトはヘロヘロだった。長めのダクトだったので、ヘロヘロの部分をナイフで切った。そして、また排気口に入れて運転すると、今度は送風にならない。

 

暑い中いい加減な仕事をしてしまったことに反省した。移動式エアコンくんは悪くない、NAKATOMIのMAC-20のせいじゃなかった。

 

いまは、すこし汗ばむくらいに涼しいです。