いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

タブレットに困る!(新築篇)<家は、コスパ。>

「一条さんから渡されたタブレット

 

困ったことがあった。

 

住宅展示場で一条工務店さんにお邪魔した。そのときは約束もしないで行ったものだから、担当の営業さんもいない。ただどんなもんかと訪ねてみただけだった。とても売れた商品として注目されているアイスマートのモデルハウスに行ってみた。アイスマートは性能もいいだろうし、人気になるのも分かる気がした。シンプルで無駄がない、そんな感じだった。

 

しかし、妻の好みではなかった。これは一条あるあるらしく、奥さんの好みじゃないことが多いらしい。一部の男性は数字とか性能の方が好みだったりする。そんなことを案内してくれた営業さんに伝えると、もう一軒のグランセゾンに案内してくれた。こちらは妻も気に入ったみたいだった。しかも、2022年からはグランスマートというのが出たようで、僕にしても妻にしても、もう決まりでいいんじゃないかと思った。

 

一条工務店さんには、仮契約というのがある。毎月のように坪単価が上がる一条さんでは仮契約をした段階で半年だかそのくらいの間、坪単価を仮契約時の値段にするらしい。

 

2022年の現在、一条さんだけじゃなくて、家を建てる際の坪単価はグングン上がっている。コロナによる人手不足とウッドショック、そして円安による輸入資材の高騰。戦争の影響もある。どれも、まあそうだよなあと思うものなので、値上がりを喜ぶわけはないけど、受け入れないとどうにもならない。値上がりの反面、低金利だったり、住宅ローン減税もある。ハウスメーカーの坪単価は一度値上がりしてしまうと下がることはないと言われているらしいので、少し待てばいいということでもなさそうだ。

 

投資目的でもない僕らは家が必要になったときが買い時だということで、買う気まんまんだった。とはいえ、少しでも費用を抑えられるのであればそれに越したことはない。抑えた費用でオプションをつけたい。

 

一条さんの仮契約に前向きになった。このときには担当者がいないので、後日仮契約のことも含めて担当の営業さんに会うことにした。タブレットを貸してもらった。一条をよく知るためのタブレットらしい。

 

その後で、三井さんを見て家に帰った。三井さんとも来週に会うことになり、一条さんも同じ曜日に時間をずらして会うことになった。

 

一条さんのタブレットは充電が切れやすいのか、家事や育児を終えた夜の22時くらいに見ようとすると充電が切れていた。仕方ないから、充電してその日は、ネットで一条さんのことを調べていた。

 

一条さんで家を建てる人たちはコスパを気にしているような多い印象がある。しかしそれは、ブログは多くの人に読んでもらいたいと思って書いてる人が多いのだから、家を建てるときに最初に気になる費用やコスパについて書いただけなのかもしれない。あと一条さんで家を建てた方のブログが多いだけなのだろう。今や飛ぶ鳥落とす勢いの一条工務店なのだから話題性もある。一条施主のブログはよく検索されるだろうし、僕もみなさんのブログをたくさん読んだ。

 

でもなんだかコスパというのが気になった。必要なことではあるけれども、なんというのか、何か違和感があった。このときは言語化せずに漠然と感じたくらいの違和感。

 

翌日の家事と育児が終わった夜22時。一条さんのタブレットをやってみた。ものすごいことになっていた。一条工務店の説明がずっと続く。住宅ローン減税などの説明もあったりして、これから家を建てるなら考えておかなきゃいけないことまで教えてくれる。

 

教科書のようだった。

 

タブレットの充電が切れるまで頑張って、一条工務店の性能を堪能した。数値による説明もわかりやすいし、初期費用と運用費用についても細かく教えてくれる。高性能でありながら、維持もしやすい、それが一条工務店の売りだ。つまり、コスパがいい。コスパがいいものに対して反論することはなかなかできない。夢や憧れなどは、コスパの前では砂上の楼閣に等しいものだ。そうだ、家はコスパだ。あ、性能だ。

 

翌日もタブレットに取り組んで、クイズも全部正解して、QUOカードをもらえる資格を手に入れた。一条さんの工場見学にも行って見てみたい、水害に強い家は家自体が浮かんでしまう、凄すぎた。一条さんの家なら、ハザードマップも何も気にする必要がない。川の近くの土地だって躊躇わず買える。いや、もう一層、水害に遭うかもしれない土地を買って、一条さんの水害に強い家を建ててかかってこいみたいにしてみたいとか不謹慎なことまで考えた。山登りする人の気持ちはこんな感じかもしれないとか想像していた。

 

床暖房やコスパ推しとか気になることはあるにはあったけれども、僕はすっかり、いわゆる一条信者になっていた。同じ日に紹介してもらった三井さんの営業さんにも会うことになっていたけれども、このときにはもう一条工務店一択だった。

 

そうして意気揚々と、約束の日に三井さんと一条さんに会いに行った。