いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

ゴミの日に困る!(主夫篇)<ちょいワルな罪悪感と言い訳>

「ゴミの日を1日間違えたときの迷い」

 

困ったことがあった。

 

僕が住んでいるところはゴミ捨て場が外にある。外といっても四方が金網で囲われて、鉄の扉がある。カラスの害に合うこともないから、ゴミの日じゃなくても好きなときに捨てている人も多い。

 

僕はできるだけルールを守りたい人間だ。ゴミ捨てに関しては、ゴミの指定日の朝に捨てたいとは思うけれども、朝のゴミ捨てには時間的に間に合わないことが多いので、日付が変わった深夜に捨てに行っている。

 

前日に捨てるのは気が引けるのに、日付が変わってその日になっていればいいような気がしてしまうのは、ゴミ捨てのルールというよりも、僕の勝手なルールの解釈でしかないのだろう。

 

でも、当日の深夜に捨てている。カラスやネズミの害もないから大丈夫だろうと、都合のいい解釈をしている。

 

マンションなんかに住んでいるときは、好きな時に捨てられた。管理人さんに聞いたら、いつでもどうぞと言われたというのもある。とても楽ちんなマンション生活。もうマンション以外には住めないと思った。

 

最初の一戸建てを建てたときには、好きなときに捨てるわけにも行かないし、そこは大きな公園が近くにあったため、カラスの害も多かった。川沿いではなかったのでネズミの被害は聞いたこともなかった。そんな事情から、ゴミ捨ての当日の深夜にネットにかぶせて捨てていた。ネットが湿っているときはなんだか嫌な気持ちになったけど、ゴミ清掃の人たちのことを考えるとネットの湿り程度で嫌な気持ちになる自分が嫌になったものだ。

 

ボストンのアパートメントでは、ゴミはいつでも捨て放題。駐車場にあるでっかいコンテナみたいな中に、なんでも放り投げていいということだった。分別も何もない。豪快だ。ネズミがよく走っていた。

 

そしてUR団地。東京も名古屋もそこは同じようなルール。いつでもいいとは書いてない。きっと、ゴミ回収日の朝に捨てることが推奨されていると思う。だけど、僕は深夜に捨てている。日付が変わったからゴミ回収の当日だと自分を騙すようにしてそうしている。

 

幸いなことに、深夜に捨てることに対して注意をされたことも、ゴミ捨てルールについて掲示されたこともない。きちんと分別するようにということが度々書かれるくらいだ。

 

それに、ゴミ回収日の翌日に捨ててあるのもよく見ている。きっと、金網に覆われているから、ゴミ回収日など守らなくてもいいだろうと思っている人もいるのだろう。マンションと同じ形式だ。

 

僕は自分も違反気味なのに、自分よりも程度が大きい違反を見るとちょっと嫌だと思ってしまう小市民的なところがある。

 

「昨日がゴミ回収日なのに、今日捨ててる人が結構いるんだよ」

 

「へー」

 

妻は興味なさそうだった。妻はゴミの日がいつなのかも知らない。

 

そんなちまちまとしたことばかり気にしている僕だけれども、あるときにやってしまった。曜日を間違えていたのだ。

 

その日の深夜にゴミを捨てに行くと、二つくらいしかゴミ袋がない。いつもなら、当日の深夜にスペース半分以上が埋まっているのに、二つしかない。どういうことだろう? 多くの人が朝捨てることにしたのだろうか? 

 

冷静に考えるべきだった。その日は、ゴミ回収日の翌日というだけだった。

 

ゴミ捨て場にゴミを捨てて、家に帰って、カレンダーを見た。1日間違えていた。熱中症やら何やらで1週間のスケジュールがおかしくなっていた頃というのもあるけれども、ゴミの日を間違えてしまっていた。

 

取りに行けばいいことだ。

 

しかし、取りに行くのか?

 

1日遅れのゴミ出しは、つまり数日早くゴミを出したことになるわけだから、僕自身の都合のいいゴミ捨てルールの解釈ですら許されないことだ。

 

しかし、取りに行くのか? ゴミを。

 

悪いことをした。

 

僕は取りに行かなかった。先に二つほどゴミ袋があったということを、また都合よく解釈している。二つあったなら三つあってもさして変わらないだろう、とか凡庸の悪が僕にもあった。

 

名古屋のUR団地に引っ越してきたとき、段ボールの捨て方がわからず、普通に資源ゴミだろうと、他の地域と同じように考えて、資源ゴミの場所に段ボールを大量に捨てた。資源ごみの日がきても段ボールがなくならなかった。おかしいと思った。2週間ほど経ってもそのままだったので、もしかしたらルールが違うのかもしれないと思って調べたら、名古屋は段ボールを普通のゴミ回収では受け付けないということだった。

 

段ボールのリサイクルを行なっているところか、自治体が行なっている月一回の回収日に出さなければならないということだった。

 

そのときは、たまたま気がついた数日後に月一回の回収日があったものだから、早朝に起きて、せっせと段ボールをゴミの集積所から運び出した。僕が出した段ボールじゃないものもあったから、ついでに運んで、紐で縛った。

 

あのときのゴミ出しルール違反は、名古屋市のルールを知らなかったからやってしまったことだ。ちなみに、段ボールはこんな感じで面倒くさい回収になっているため、多くの人が、段ボールをちぎって燃えるゴミの袋に入れて捨てているらしい。本末転倒な気もしなくはない。

 

段ボールのときは自分の行いを改めたのに、翌日ゴミ出しは気がついても僕は放置してしまった。2週間くらい経つのに、なんだかまだ心に引っかかる。やっぱり回収すべきだった。