いつも困っている

家事と育児(三人姉妹で二人は双子)に対峙する男の日々

急展開に困る!(新築篇)<突然、家を建てる計画がはじまった>

「数年は引っ越すつもりなかったのに」(長女48ヶ月、双子27ヶ月)

 

困ったことがあった。

 

妻が住宅展示場からハウスメーカーのカタログを持って来た。

 

「すごい親切な営業さんがいて、誰も相手にしてくれなかったのに、その人だけいろいろ説明してくれたんだよ」

 

長女もグッズをもらってきて嬉しそうだった。次女と三女のお土産にすみっこごらしのグッズがあった。僕も営業の仕事は何度もやっていたというのもあって、営業なんだから親切に、そしてきちんと説明するのは当たり前だろうと思った。しかし、思い出してみると、たしかに、営業する商品などに関係なさそうな人やひやかしだろうと思われる人に対して話しかけない営業さんというのもいた。ましてや住宅だ。金額も大きい。真剣に検討している人だったら、土日あたりに家族で観に来るだろう。うちが土日に家族総出で出かけないのは、幼児三人と大人二人で出かけるのは大変だからだ、混雑しているイベント会場なんてまず無理だ。

 

妻は何度か住宅展示場で開催される子供向けのイベントに長女と行っていた。そのときも、「お次はご主人と」と言われたり、何か聞いても相手にされないことが多かったらしい。妻はインテリアとかが好きというものあるから、家を建てるよりも、インテリアなどをよく見たかったんだろうな程度に思っていた。

 

どうやら、妻は引っ越したかったらしい。

 

名古屋に引っ越して来て、いやな思いばかりしていたというのは何度も書いた。引っ越したいという話も何度も出ていたけれども、この数年引っ越しばかりというのもあるし、保育園が近い今の住まいから引っ越すは気が進まなかった。いろいろと問題はあったけれども、保育園が近いのは楽だし、交通の便も悪くない。便利な場所。ただ、感じが悪いだけだ。

 

妻は、イオンあたりでもオープンハウスの営業の兄ちゃんたちには話しかけられたらしい。誰にでも話しかけるスタイルの営業さん。子連れであれば物で釣る、エビタイ方式、将馬方式だ。そこの営業さんから、いま住んでいる地域のことを言われたそうだ。

 

「あちゃー、そこは名古屋の中でも下町なんで、名古屋の感じが濃いとこっすよー、他所から来た人にはきついと思いますよ」

 

そして、そういう話は僕もいろいろなところから聞いていた。多くの人から勧められた名古屋の地域は、千種区昭和区名東区とかそのあたりだった。僕も実際に行ってみて、公園のベンチに座っていたら知らないおじさんに話しかけられて楽しい時間を過ごしたりもした。名古屋市といってもいろいろある。

 

東京から来るとき、土地勘もないままに、千種区あたりも検討していた。ただ、部屋の広さと家賃の折り合いがつかないので、下町になった。マンションタイプで部屋数が多いというのはなかなかない。そんなことからも、次に引っ越すなら、戸建てになるだろうなあとぼんやりとは思っていた。5人家族だ。僕は狭い家で育ったので、子供たちには個人の部屋を与えたいという強い願望もある。

 

子供が1人だったら、名古屋でも他所者が多い地域のマンションとかに住んでも良かったかもしれない。もし、名古屋の下町に住んでしまって悩んでいる人がいたら、名古屋の下町だけが名古屋じゃないことを調べてみるのをおすすめします。下町は名古屋だけじゃなくて、東京でも大阪でも余所者にはきついところがあったりする。

 

そんなこんなのタイミングで、住宅展示場のプリキュアショー。妻に話しかけてきた営業さんは長女にも優しかった。

 

僕は過去に一度家を建てている。

 

家は一度建ててみると、ああすればよかったこうすればよかったというのもあるし、そもそものハウスメーカー選びにしても、あれはこう、これはああ、みたいに色々と言いたいことがある。いくら妻に優しく説明してくれた営業さんがいい人だとしても、僕の気に食わないところはいやだ。高機能の家じゃないと絶対後悔する。デザインに浮かれちゃだめだ。機密と断熱が大事だ。メンテナンス費用だって考えなきゃならない。第一、住宅展示場のモデルハウスなんて最高グレードで建ててるんだから、夢だけ大きくなってどんどんしょんぼりしてしまうか、大幅に予算を超過してしまうだけだ。

 

そんなことを妻に話した。そして、「家はね、性能が大事なんだよ、デザインとか夢は二の次だ」とか偉そうに言っていると、妻が貰って来たカタログを出して来た。一条工務店だった。

 

できすぎた話なんだけども、僕が家は性能と言った口の前の前に、「家は、性能。」と味も素っ気もない、よくこんなのをキャッチにしたなと思えるようなキャッチの一条工務店のカタログがあった。

 

このまま一条工務店だけと話してもいいかもしれない、とは思うけれども、妻にははじめての経験だ。まずは、他の家で夢を見ることも大事だ。素敵な間取りやコンセプトを持ったハウスメーカーもたくさんある。僕が以前、ちょっと気になったハウスメーカーのモデルハウスにも行くことを妻に提案した。僕が妻に勧めたのは、住友林業と三井ハウスだった。なぜその二つかといえば、ちょっと気になっていた二つだったからだ。三井ハウスは友人も建てたことがあったので良いイメージもあった。

 

昔、家を建てたとき、スエーデンハウスがいいと思った。特殊な窓のことはおいといても、どこかガランとしながらも暖かい感じのある雰囲気がいいと思った。問題は高いことと、メンテナンスも大変そうだと思ったことだった。そのときは、高機密高断熱を謳う別のハウスメーカーに頼んだ。

 

急展開だけれども、家を建てることを検討しはじめた。